ひとことで解説すると
皮膚の色がぬけ、白い斑点ができる病気。後天的なものである。
大事なポイント
- すべての年齢層にでき、だんだん数が増え、ついには全身が白くなってしまう進行性白斑(A型白斑)と、子供から30歳頃までの時期に始まり、ある特定の皮膚分節だけに急速に広がり、1年前後で進行が止まり、以降はそのままの状態が続く分節性白斑(B型白斑)の2種類がある。
- 原因:進行性白斑の原因は自己免疫現象であると考えられる。皮膚のメラニン色素を作る色素細胞に対して免疫反応がはたらき、その色素細胞を壊してしまうために色が抜けると考えられている。
- 治療:進行性白斑は、ステロイドの外用療法や長波長紫外線法がよく効く。または、長く使用しても副作用のない弱いステロイド軟膏を1日2回塗り、週に2回ブラックライトを当てる方法がある。
- 注意:進行性白斑は、一時的に白斑が消えても再発するが、新しいうちはお薬がよく効く。週1回は新しい白斑がないかどうか全身を調べ、早期発見・早期治療を心がける。