第3話

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AIとか人工知能ってなんなんだし?ただしが人工知能を学ぶようです 第3話

「専門バカ」の域を出ない人工知能? AIや人工知能,コンピューターを交えながらわかりやすく解説

2016/09/07

メトロ

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AI 人工知能 コンピューター ノンプレイヤーキャラクター 恋愛 テクノロジー

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  • 人工知能にもいろいろな種類があることを知ったただし。でも、どうやったらモテるかさっぱりわかりません。サトルは何を考えているのでしょうか?そして、人工知能の進化の歴史とは?

  • 前回がAI黎明期の話だとしたら、今回は実際にAIが産業等で使われはじめる話だな!

  • 僕が聞きたいのはそれより人工知能がモテることがどう関係あるかなんだし!いい加減飽きてきたし!

  • 人間、頭のいい人に惹かれるだろ?ところで、人間の「頭の良さ」ってなんだ?すぐにぱっと答えられるか?

  • 記憶力とか聞かれたらぱっと答えを出すことじゃないし?あと、イキなセリフを綺麗に使える人とかもかっこいいんだし!

  • その人間の「頭の良さ」の定義が人工知能の研究でより深まった面があるんだ。だから人工知能を勉強することは「頭の良さ」を理解すること!つまりモテるってことだな!

  • お、おう!すごいし!とっとと人工知能の話をすすめるし!

  • さて、前回は「いろいろな問題を総あたりで考えれば答えが出る」という人工知能が1956年に提唱された。そして、このアルゴリズムはチェスやチャンピオンや将棋でプロ棋士を倒すことができるくらいに勝利した、というところまで話したな。

  • すごいし!人工知能はとても頭が良いのがわかったんだし!つまり僕も人工知能にチェスや将棋を習えばいいんだし!?

  • 何度も言うが、AIは人間の知能と同じように計算してないから人間はマスターできんぞ。1秒間で3億回計算できるなら別だが。

  • むりだし…。3回も考えられないし…。人間はコンピューター様に勝てないし…。

  • ところが、この「総あたり方式」ではボードゲームなどには強くても、日常的なことには何も答えられないことが人工知能の研究が進むにつれて明らかになってきた。

  • 囲碁もチェスも超高度な思考戦だし?それなのに普段僕たちがやっていることを代わりにしてくれる人工知能がないのは確かにおかしいし?

  • 当時の人工知能研究者たちは人間の思考もまた「イエス」「ノー」の2つの組み合わせから成り立っており、コンピューターの性能が上がればいくらでも細かく「イエス・ノー」を計算できるようになり、人間と同じように考えるようになる、と予測していた。ところが、そうはならかったんだ。これは今でも変わりない。

  • コンピューターのほうが計算速度は速いはずだし?なのになんで未だに人間みたいな人工知能ができてないんだし?頭良くないし?人工知能はモテないし?それに、この前、人の命を救った人工知能があったらしいし?やっぱり頭が良くないし?モテるんだし?医者だし?

  • 落ち着け!言っていることが支離滅裂になってるぞ!

  • 顔をボコボコにしても僕の顔は半導体にならないし…。

  • その人の命を救ったコンピューターだが、IBMのワトソンだな。

  • そうそう、それなんだし!やってることはホームズみたいなのにワトソンなんだし!

  • 「ワトソン」なのは人工知能はあくまでも人間の脇役、というイメージから来てるらしいぞ。意味深だな。で、このワトソンだが、コンピューターに「知識」を与えることによりより賢い人工知能を作ろうという発想から進歩したものだ。

  • 知識を入れなかったら正しい答えが出てくるはずがないし!逆に言えば知識が沢山あれば頭が良くなるのも当たり前だし!深くもなんともないし!

  • 実際、知識を大量に入れて専門家のように振る舞うコンピューターは1970年代から出てきた。ワトソンのご先祖様とも言える人工知能があってだな、1970年代に開発された「MYCIN」というものだ。これは500個の質問を収納しており、患者が質問に答えることで必要な抗生物質を処置するという仕組みだった。

  • たった500の質問で正確に答えが出せたら苦労しないし。子供だましに聞こえるし!

  • ところが、MYCINの正答率は69%。感染症の専門家の正答率(80%)には劣るがそれ以外の医者よりは高い、という結果だった。

  • それ、専門医以外が駄目すぎるんじゃないし…?

  • 俺、この話聞いてから病気や怪我をしたらその分野の専門医に真っ先にいくようにしているぞ…。それはさておき、1980年代に入るとコンピューターが一気に性能が上がり安くなり一般企業でも使われるようになる。MYCINを進歩させたような人工知能が多数開発されてきた。

  • ふむふむ。

  • 大量の知識を入力し、人間の質問に応じて適切な解答を出す素晴らしいコンピューターだな!なんとアメリカの大企業の8割がこのようなエキスパートシステムを持っていたと言うぞ!

  • おお、僕の考えている人工知能に近くなってきたし!コレで問題解決…

  • しなかったんだなぁ。

  • なんでしー?

  • 専門バカという言葉があるだろ。ある分野には詳しいがその他のことに関してはからっきし、という人だ。まさに当時の人工知能は「専門バカ」の極みだったんだよ。「血圧が150超えていて血中酸素が少ないから○○」という判断はできても、「ちょぅっとお腹がムカムカする」という質問にこたえることができない。

  • 血圧やその他のデータを見て瞬時に判断するより「お腹痛い」を見るほうが簡単だと思うし…。ワトソンもそうだし?

  • ワトソンも今回話題になったケースでは「この人は特殊な白血病です」と診断したんだが、いきなり運ばれてきた急病人を診たわけじゃない。そういう意味では「専門バカ」を未だに出ていないんだな。

  • なんか期待はずれなんだしー。なんでそんな簡単なことがまだわからないんだし?

  • コンピューターは「質問を理解する能力」がない。ワトソンが話題になったのは今回が初めてではなく、アメリカでは2011年にクイズ番組で人間のチャンピオンを破ったことでも有名になっている。

  • 人間のクイズチャンピオンを倒しても質問を理解していない…。どういうことし?

  • 前回、中国人の部屋の話をしただろ、アレと同じことだ。

  • えーと、中の人は中国語を全く理解してないけど、外から見たら理解してるように見えるという話しね。

  • そうだ。ワトソンは質問文を受け取ると、そこにあるキーワードを抽出する。「Aというキーワードがあるから関連する言葉はA’、AA、AAB…」と並べる。また、同時に出てくるキーワードB、Ç…に対しても同様に計算する。その繰り返しで最も出てくる言葉を機械的に解答しているんだ。質問文を人間と同様に理解しているわけではない。ただ、機械的に入っている情報を取り出しただけだ。

  • 逆に人間はどう考えているんだし?

  • それが実はよくわかっていない。

  • へ?なんだし?

  • いや、人間が「どうやってものを考えているか」って本当にまだ解明されてないんだよ。それが同時に人工知能の限界でもあるんだ。

  • な、なんだってー!?

  • 最初の人工知能はイエス・ノーを繰り返すことで人間の知能を再現できると考えた。次に、膨大な知識を与えれば人間と同様に考えることができる人工知能ができるのでは、という考えも出てきたが、今のところはその延長上には「限定された質問」を機械的に解答するのが精一杯だ。

  • もちろん、これはこれですごいのだが、「強い人工知能」には全然届かない。この限界は「人間がどうやってモノを考えているかわからない」から「再現しようもない」という問題もある。

  • へー、普段こうやって話していることも科学的には不思議な事だし。

  • そうなんだよなぁ。ただ、研究が進み、人間のがコンピューターに比べて何が得意か、というのはつかめてきた。それを応用した人工知能が出てくる。

  • ディープラーニングの前に機械学習が出てくるんだな。次回はその話だ。

  • なんか人工知能の話を聞いていると人間が不思議に思えてくるし。

  • 本当にそうなんだよ。人工知能とは人間の脳を理解するための道具として研究している人もいる。

  • じゃ、逆に完璧な人工知能ができた時は人間の脳も理解出来てるはずだし?

  • そんときは人工知能を理解してると意中の女の子のコントロールも簡単かもしれんぞ?

  • ぼ、僕人工知能の専門家になるんだし!

  • (ま、そこまで単純なもんでもないけどな)

  • さらに続く!

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