罹災証明書って? ただしが罹災証明書をもらいたいそうです

罹災証明書をもらわないと大変だし! 罹災証明書や罹災届出証明書,災害を交えながらわかりやすく解説

2016/05/01

中本二郎

0

罹災証明書 罹災届出証明書 災害 ライフハック 被災証明書 災害対策基本法 改正災害対策基本法

  • facebook share
  • line
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 被災してしまったただしが、罹災証明書について知るようです。そもそもどんな書類で、これをもらうことでどうなるのでしょうか。

  • いやー… ひどい目に遭ったし…。

  • そうだな…。 今回は命拾いしただけでも良かったと思おう。

  • まぁ、もっとひどい目に遭った人や亡くなった方もいるから愚痴ってられないし…。 でも、これからどうやって生きていけばいいし…。 仕事も失ってしまったし…。

  • 待て。 もともと働いてないだろお前は。

  • ああ… そうだったし…。 ちょっと記憶が曖昧になってるし…。

  • どさくさに紛れてなんでも災害のせいにしてんじゃないよ。

  • それにコツコツ貯めていたタンス預金も無くなってしまったし…。

  • そんなもん無いだろ。

  • あれ…。 そうだったかし…。

  • いい加減にしろよ。 ちゃんと、実際に受けた被害を証明できないと、いろいろな援助も受けられないどころか詐欺になるぞ。

  • …わかったし…。 悪かったし…。

  • 実際、そこそこ大変だったろうが。 ケガもしたし、家も壊れたし。

  • そうだし…。 現実逃避してる場合じゃないし…。

  • それにケガのせいか、頭がそんなに大きく腫れてしまって…。

  • そうだし…。 バランスが取りづらいし…。

  • 炊き出しをたらふく食ったおかげでこんなに腹がふくれてしまって…。

  • そうだし…。 着るものがないのにさらに入らなくなりそうだし…。

  • 足もこんなに短くカットされてしまって…。

  • そうだし…。 上半身を支えきれない…って

  • そのへんはもともとだし!ふざけてるのはサトルだし!

  • いや、すまんすまん。

  • ふざけてる場合じゃないんだし! 地震が収まってきたからって、燃え尽きてられないし。 明日に向かって生きていかなきゃいけないんだし!

  • まぁ、もともと生活力のないお前が被災したんだから、ちゃんと支援してもらわないと生き延びれないわな。

  • 本当だし…。 どこに行ったら支援してもらえるし…。 さっぱりわからないし…。

  • まずは市町村の役所に行け。

  • 役所…。 そんなところ滅多に行かないし。

  • 被災して仮設庁舎になっているところもあるから、いつもの場所に行けば少なくとも張り紙はあるだろう。

  • わかったし…。 そこに行けば助けてくれるし?

  • 罹災証明書? それは食べれるのかし?

  • 炊き出しじゃねえよ。

    罹災証明書ってのは、市町村が、被災者の家屋の被害状況を調査して、発行する書面だ。罹災証明書の発行対象になるのは、地震、津波、高潮、暴風雨、洪水、崖崩れなどの自然災害、火災や爆発などの人工的な災害もある。

    被災した住宅や事業所の被害状況を公的に証明してくれるんだ。

  • …なんだしそれ… めんどくさいし…。

  • それがないと、客観的にどんな援助が必要かわからないだろ。

  • もう家がぐちゃぐちゃなんだし…。 ともかく助けて欲しいし…。

  • そんなアバウトなんじゃ助けようがないだろ。 激甚災害にも指定されたんだから、ちゃんと証明されれば、支援してもらえる。

  • うーん…。 そういうのめんどくさいし…。 それに、そもそも賃貸アパートだしから、大家しか支援してもらえないんだし?

  • そんなことはない。 持ち家だけじゃなくて、賃貸アパート・マンションや、借家住まいの対象になる。

  • マジかし! 助かるし!! でも、どんなふうに調査されるんだし?

  • 住宅被害が必須の証明事項となっていて、損害割合が50%以上の「全壊」、40%以上50%未満の「大規模半壊」、20%以上40%未満の「半壊」、20%未満の「一部損壊」となっている。

    各自治体の判断で、住宅以外の不動産、家財や自動車などの動産、人的被害などについても証明事項とすることができるし、火災であれば「全焼」「半焼」、浸水であれば「床上浸水」「床下浸水」「流出」などの区分を発行することもできる。

  • わかりやすいし。 うちはたぶん、半壊なんだし。

  • それは役人が判断する。 被害状況の大小で受けられる支援は変わるけど、まずこれを出さないと始まらない。

  • よし、それなら調査してもらいに行かないとだし! 当然、すぐに出してもらえるんだし?

  • いや、大規模災害であればあるほど、当然時間はかかるぞ。

  • …そんな待てないし…。 いつまで車中泊してればいいんだし…。 このままじゃ、またエコノミークラス症候群 になってしまうし…。

  • そうだな。 2013年に施行された改正災害対策基本で、罹災証明書の速やかな発行が市町村長に義務づけられた。

    2011年の東日本大震災で、罹災証明書の発行に時間がかかってしまった教訓から罹災証明書を速やかに発行することが自治体に義務付けられたんだ。

  • それでも申請してから時間かかるんだし…。 待ってられないし…。

  • そのために、罹災届出証明書というのがある。

  • なんだしそれ…。 さらに名前が長くなったし。

  • 「罹災証明書の発行申請をしている」ということを証明してくれる。

  • ややっこしいし…。

  • 罹災証明書が発行されるまで、罹災証明書の代わりをしてくれる。 一時的に、公的な支援などを受けられることもある。

  • なるほどだし…。 被災証明書っていうのは別物なのかし? それも聞いたことあるし?

  • うん。名前は似てるが、別物だ。 被災証明書は、人・土地・家屋以外のものが被害を受けた証明をしてくれるものだ。

  • 名前似ててややこしいし!

  • 確かにな。 他に罹災証明書との違いは、被害の程度を判断するのではなくて、あくまで被害を受けたかどうかを証明するものだ。 住居ではなくて、家財や車、店舗、工場等が対象となる。

    あと、これは即日発行してもらえる。 自治体によって基準は異なる。停電、断水などで発行される場合もあれば、家財道具の破損で発行される場合もある。また、被災証明書が存在せず、罹災証明書が兼ねている場合もあるから問い合わせてみるしかないな。

  • フムー。 とにかく役所に行ってみればいいしな。

    で、公的な支援っていうのはどんなものがあるし? お金や食べ物くれたり、家を直してくれるんだし?

  • 罹災証明書によって決められるのは、日本赤十字などからの義援金の配分や、災害弔慰金・被災者生活再建支援金の給付、つまりお金の配分があるな。

  • おおー! お金もらえるし!

  • もらえるかどうかはわからないけどな。 他には、仮設住宅への入居住宅の応急修理などの住宅面の支援も判断される。

  • おおー! もう車に住まないでも済むし!

  • 他には、固定資産税などの税金社会保険料公共料金の減免・猶予などの減免措置

    住宅金融支援機構からの災害復興住宅融資、災害援護資金からの融資損害保険の請求などのお金面でも重要な基準となる。

  • すげー重要じゃないかし!

  • そうだな。 だから、身分証が残ってるならそれを持って役所へ急げ。

  • わかったし! でも、ケガしてたり動けない人もいるし?

  • そういう人は、罹災者と同一世帯の人、罹災した法人の社員、罹災者から委任された人、罹災者の三親等以内の親族、法定代理人などが代わりに申請することもできる。その場合は、委任状や罹災者との関係を証明する書類が必要になるな。

  • ふむふむ、よくわかったし。

  • 申請したら、調査員による被害程度調査が行われ、被害程度の認定後に、罹災証明書を受け取ることになる。

    申請からだいたい一週間以上はかかるから、早めに申請するに越したことはない。

  • よし、行ってくるし!

  • 申請前に、自分で修理してしまうと、被災と判定されなくなってしまうこともあるから、応急処置くらいにしておいたほうがいいな。

  • わかったし! 罹災証明書をもらって、このぽっこりお腹もデカ頭も罹災証明してもらうし!

  • それはもともとだって自分で言ってたろ!

  • おわり

Copyright © VOYAGE GROUP, Inc. All Rights Reserved.