第1話

全2話

笑顔の中心で狂気が彷徨うし。ただしが蛭子能収さんを語るようです。 第1話

Abema…ぷりむ? 蛭子能収や漫画家,ガロを交えながらわかりやすく解説

2016/04/14

えいすけこばやし

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蛭子能収 漫画家 ガロ 芸能 つげ義春 ギャンブル 漫画

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  • 最近はAbemaTVの番組広告で原稿が読めないおかしなアナウンサーおじさんを演じていたのが印象深い蛭子能収さん。彼はどんな人なんでしょうか?蛭子さんに憧れているというただしがサトルにその魅力を語るようです。

  • サトル、今ボクは憧れている人がいるし! 

  • まあ、いるだろうなあ。アイドルマニアのお前にいないわけがないわな。

  • 違うし! そういう「方向」の憧れじゃないんだし!!

  • なんだよ、「方向」って……。

ワロタ
  • そういうファンとかじゃなくて、その人になりたいくらいの憧れなんだし!

  • というと? イケメン俳優にでもなりたいっていうのか?

  • まあ、それもなりたいといえばないたいし。でも、ボクがないりたいのはそういうすべてを超えた存在なんだし!!

  • なんなんだよ! 変な宗教にでもハマったか? 

  • ある意味、そうかもしれないし……。

  • で? お前がなりたいって言っているのは人間なのか?

  • ギリギリ違うかもしれないし……。

  • おい! そろそろ教えてくれないか? ものすごい気になってきたわ。

  • 仕方ないし。ボクがないたいのは「蛭子能収」さんだし!!

  • どうしてなんだ? 俺からすると普通のおっさんなんだが?

  • は? 今、サトルなんて言ったし?

  • 普通のおっさんじゃないのか? って。蛭子能収さんて。

  • ふぅ……。サトルはなにも分かっていないしねえ。蛭子さんは化け物だし。

  • 化け物? それはどういう意味でだ?

  • ボクからすると笑顔の仮面をかぶった化け物なんだし!

わかる
  • そこまで言うならニワカの俺に教えてくれよ。蛭子さんのことを。

  • 言われなくてもそのつもりだし!!!! ええと、まず、サトルは蛭子さんの職業をなんだと思っているし?

  • う〜ん、タレント?あ。漫画家だっけ?

  • 甘いしー

  • じゃあ教えてくれよ。蛭子さん本人にまでなりたいというマニアの意見を。

  • 蛭子さんの職業は「蛭子能収」だし。

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  • そうだったのか〜!

    ……。って思うわけねえだろ!! どういうことなんだよ?

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  • う〜ん、これは説明が難しいし。

  • まあ、一から教えてくれよ。どうして蛭子さんの職業は蛭子さんなのかを。

  • まず、蛭子さんは色々な経験をしているし。

  • 色々ってなんだよ……。人間、生きていれば誰もが色々な経験をしているぞ。

  • いいから、いいから、ゆっくり聞いて欲しいし。

  • わかった、今回はお前を信じよう。

  • 読者の皆様は今からのボクのセリフを読むとき、蛭子さんのイメージをして、蛭子さんだと思って聞いて欲しいし。

  • や、ややこしいな……。

うっと
  • あのね、ボクね結構いろんな仕事してきたんですよ。

  • モノマネ開始だな、わかった……。

ワロタ
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  • それでね、そうそう、中学2年生のときね、あれは完全に無理やりですよ。学校で悪いグループってあるじゃないですか。そのグループに強制的に入れられたんですよー。結構内気だったからねえ、ボク。

  • 蛭子さんは不良だったのか?

  • ちがいますよー、強制的に入れられたんですー。だから、不良グループっていってもその中でいわゆる「パシリ」みたいな存在だったんですよー。今でいうといじめに近いかもしれないですねえ……。いやだったですよー。

  • それは大変な中学時代だなあ……。そのときから漫画家を目指していたのか?

  • 漫画はね〜その頃から山森ススムなどの劇画が好きで読んでいたんですけどね、目指しているというかね、ハハっ、そういうイジメみたいのをされていたでしょ、ボク。だから、家に帰ったら嫌いな人を殺す漫画を描いていたんですよ。ハハッ!

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  • こ、怖えっっっ! 中学生蛭子さん、すでに只者じゃない感がすごいな……。

  • この頃はね、普通に適当な会社の事務員になれればいいなって思っていたんです。すっごい普通だったんです。でねえ、俺、商業高校に入ったのよ。そこでね、グラフィックデザインというのを知ったんです。で、横尾さん、横尾忠則さんとかにね、すっごい影響を受けたのよ、俺。

  • だんだん、ただしのキャラでなく、蛭子さんになってきたな。憑依しているようだ……。

    で、グラフィックデザインを知って、そういう仕事に就いたのか?

  • そんなに上手くいなかいですよぅ。俺、高校出てからね、地元の看板店に就職したんです。でそこで同僚がやっているサークルに入っていてね、つげ義春の「ねじ式」読んでびっくりしちゃってさあ、そのまま勝手に上京しちゃったの。

  • お、そこから漫画家としての蛭子能収が一気に開花するんだな?

  • そーんなに上手くいかないですよ……。上京してからね、出版社とかを散々受けたんだけどね、俺高卒だったらさ、断られ続けたんです。で、また一回看板屋をやったんです。でもさ、そこで嫌な先輩がいたんですー……。

  • ま、まさか、中学の時のようにまたその先輩を題材に殺す漫画を……?

  • もちろんだよー。しかも残獄にね〜。ハハハッッ!

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  • 蛭子さんの創作の根源ってそういう部分からできているんだなあ。怖いって思ったけど、作品の根源ってそういう部分から始まるものなんだよなあ、多分。

  • そんな偉そうなものじゃないけどねー。本当に残酷に殺す漫画を描いていたからねぇ。

  • や、やっぱり怖え……。

  • それくらいの時からね、映画監督になりたかったんです。でも、諦めてね、青林堂に描いた漫画の持ち込みをするようになったの。一作目のタイトルはね「狂気が彷徨う」っていうのだったんだよ。

  • こ、怖えええええっ。狂気が彷徨う……。勝手だけど、今の蛭子さんのほんわかしたキャラからは想像できない単語だなあ。

  • でね。2作目に「パチンコ」というのを描いてね。それが編集長の長井勝一さんの目に止まってね、「ガロ」でデビューしたの、俺。

  • パチンコ漫画かー。なんだかわかってきたぞ。パチンコで失敗してダメになる男の話とかなのか?

  • そんなんじゃないよー。このね、パチンコという作品にパチンコは出てこないんだ。逆に、パチンコに行こうとしても行けず、デパートを彷徨う男の話なんだ。

  • な、なんか怖えよ……。でも、ジワジワと蛭子ワールドが見えてきたな。きっと、中学、高校、そして看板屋の経験がギュっと凝縮されている感じなんだろうなあ。

  • そうだったのかもしれないねえ。

  • で、そこからはトントン拍子で漫画家として成功したのか?

  • そんなわけないでしょう〜。ここからがもっと大変だったんですよ〜。

  • なんだかすごく興味を持ち始めてしまったぞ……。蛭子さんが憑依したただしのキャラにも慣れてきたしな。こりゃあ第2話が楽しみだ。

  • 俺、そんなに話すことあるかなあ〜

  • つづく

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