第6話

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日韓条約締結へ!いよいよフィクサー化していくナベツネこと渡辺恒雄さんのスゴイ歴史を学ぶし 第6話

日韓条約締結へ!いよいよフィクサー化していくし 渡邉恒雄や大野伴睦,児玉誉士夫を交えながらわかりやすく解説

2016/04/20

中本二郎

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渡邉恒雄 大野伴睦 児玉誉士夫 人物 立松和博 金鐘泌 日韓条約 ナベツネ 讀賣新聞

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  • 中曽根康弘という大臣を生み出すに至り、政界のフィクサーとしての存在感を増してゆくナベツネさん。ついに、日韓条約という国際条約にも関わることに…。大河ドラマ・ナベツネの第六話。

  • ついに国際関係にまで首をつっこむことになるんだし。

ふむふむ
  • もはやいち新聞記者の動きじゃないよな。

  • いまの社会はナベツネさんの影響だらけだし…。

  • そうだな。 ナベツネさんが最も親しかったのが、大物議員、大野伴睦。

    岸信介の裏切りで総裁の座は取りそこねたものの、引き続き党内外に大きな影響力を持っていた。その大野が全幅の信頼を置いていたナベツネさんという構造だ。

  • そうだったし。

  • 韓国のKCIAから送られてきた崔は、右翼の大物、児玉誉士夫と接触した。

    児玉誉士夫がナベツネさんを紹介し、ナベツネさんも協力を買って出た。

  • かなり難しい局面なんだし? 今でさえ日韓はいろいろともめてるし…。

  • もちろんそうだ。 今以上に様々な軋轢がある。

    日本でも、対米圧力から交渉の妥結を押す官僚派と、反韓感情から難色を示す党人事に割れており、韓国側も対日屈辱会談反対の声が強かった。

    そんな中、争点は、戦後賠償額。 交渉の末、三億五千万ドルと二億五千万ドル、その差一億ドルにまで縮まっていた。

    韓国側のエージェント、崔の目的は、その賠償額を最大限まで引き上げることと、党人事派を懐柔することだった。

  • その党人事派の重鎮である大野さんをおさえていたのがナベツネさんなんだし。

  • そうだ。 世界会議の会合で小田原に来ていた大野とナベツネさん。

    そこに崔の上司であり、のちに首相となる金鐘泌を呼んで、ホテルで待機していた。 前日に飲み過ぎた金は約束の時間の30分前にシャワーを浴びていたところ、ドアをノックされる。

    部下だと思い、全裸のままドアを開けたら、そこに立っていたのはナベツネさんだった。

  • 全裸でナベツネさんと対峙! ドキドキだし。

  • どこに興奮してんだよ。 それを見たナベツネさんの一言は。

  • …一言は?

  • 「いやあ、遅いからどうしたのかと思ってきたんだが、あなた、キンタマ大きいですね」

  • 緊張感ないし!

  • こういうところが、ナベツネさんが大物たちに愛されたところなんだろう。 その後、ナベツネさんの入れ知恵もあり、大野との会談も成功する。

    金氏は相当な人物という印象を受けた、日韓会議は引き受けた、という言葉を引き出す。

  • キンタマが日韓を取り持ったんだし!

  • まぁ、それは言い過ぎだが、おそらくキンタマの話しもしただろうな。

ワロタ
  • もし寒くて縮こまってたらいまごろ日韓は…

  • キンタマの話はもういい。

    その後、訪韓することは渋っていた大野だったが、韓国へ行くという酒の席での発言をナベツネさんが本紙でリークし、退路をふさいでしまう。

  • 悪いし!

  • さらに、大野の訪韓後に、実際は金と大平の間で極秘裏に結ばれていた、折衷案3億ドルの無償供与と、二億ドルの長期低利融資、一億ドル以上の民間長期低利融資と定めたメモがあることが発覚した。

  • もう決まってたってことだし!

  • そのメモも、ナベツネさんが読売でスクープすることで公になる。

    メモをめぐって、大野は激怒する、韓国側では反対デモが起こるで、おお揉めに揉めたわけだが…。

    結果、紙面で池田首相に圧力をかけ、大野をたきつける形で、ナベツネさんの力で日韓条約は妥結に向かう。

  • なんつう問題解決能力だし!

  • この渦中に大野伴睦も心筋梗塞で命を落とす。 残ったのは日韓関係と、部数を伸ばす読売新聞。 そして、ますます権力を手なづける術を身につけてゆくナベツネさん、だ。

  • 日本の成長とナベツネさんの権力がきれいにシンクロしてるんだし…。 いち新聞記者のやることとは思えないし。

  • その通りだな。 ナベツネさんの動きは新聞記者としての範疇を超え始めていた。

    大野伴睦は亡くなったが、右翼の大物、児玉誉士夫との関係は続く。 ここから先、読売紙面と、政治家、右翼という「力」を自在に操ってゆくナベツネさんの動きは、読売新聞社内からも反発を招き、大きな軋轢が生じることになる。

  • そりゃそうだし…。

  • ここからのナベツネさんの動きは権力を操るフィクサーそのものだ。

    まず、読売社会部と、ナベツネさんの対立を決定づける「立松事件」が起こる。 これは、社会部のスター記者、立松和博が、赤線廃止に関しての汚職事件で自民党議員二人を告発するが、結果的にこれは検事が流したニセ情報だったため、読売新聞は四百万円、今の額にして四億円もの賠償金を支払うこととなり、さらに立松は逮捕され憤死する。

    しかし読売社内では、議員のうち一人と東大時代から親しく、仲人までしてもらっていたナベツネさんの差金であると目され、憎悪を集めることとなる。

  • ひどいし。 ナベツネさんは無実なんだし。

  • まぁ、そう思われても仕方のないくらい、自民党議員とズブズブだったと見られていたんだろう。政治部の記者として、情報を取るためには議員だろうが右翼だろうが物だろうが懐に入って人間関係を築かなければならないというのがナベツネさんの持論だったわけだが。

  • 本当に記者として情報を取るためだったのか、権力を操りたいのかわからないし。

  • まさに人狼だな。

    立松は、「黄色い血」追放キャンペーンや新宿「暗黒街」ルポなどで、体を張って巨悪と闘った名物記者だったんだ。社会部はそうした悪との戦いで読売の看板をしょっていた。

    一方で、ナベツネさんは悪そうなところにひょいひょい入り込んでいき、まるめこんで、協力しながら、情報を引き出すというスタイル。折り合わないのも無理はない。

  • あ、あれだし。知ってるし。 ししししししんちゅうの、ってやつだし。

  • しが多いぞ。 獅子身中の虫、な。

    さらに、その六年後。 東京都、千葉県知事選挙に関しての選挙違反事件で、逮捕・起訴合わせて百人以上に及ぶ大量の逮捕者を出していた。

  • すごい話だし…。 田母神さんのとかせっこく見えてくるし。

  • そうだな。桁が違う。

    副総理格の川島が聴取されるかどうかという瀬戸際だったが、ナベツネさんはあっさりと社用車のハイヤーに川島を乗せて家まで送ったうえに、川島先生は堂々と表から出頭するから待て、と伝えた。

  • ふむふむ。

  • 結局川島は裏口から出ていて、ナベツネさんを信じた読売新聞だけが特ダネを落とした、という事件だ。

  • ひどいし! ナベツネさん、自分の会社を騙したんだし?

  • 俺の話を信じるなんて、社会部記者は甘い、といって笑ったそうだ。

  • 人狼だし! このひと人狼だしーー!!!

  • ダークナイトのジョーカーみたいな存在かもしれないな。 ある意味、最強だ。

  • ここからどうやって今のメディア王になっていくんだし…。 これだけ社内を敵にまわして出世できるのかし…。

  • まあ、今の姿を見れば結論といえば出世したわけだが。 それに至るには、ここで生まれた軋轢と、様々な事件を経ることになる…。

  • いよいよヤバイ感じだし!!

  • さらに続く!

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