第1話

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北海道日本ハムファイターズ。2016年パリーグ優勝チームの歴史をふりかえる 第1話

日本ハムファイターズの苦難の歴史を振り返る! 北海道日本ハムファイターズやパシフィック・リーグ,日本ハムを交えながらわかりやすく解説

2016/10/28

川紙 遊記

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  • 北海道日本ハム。リーグ優勝からの日本シリーズへ!そして広島カープと頂上決戦!
    今日はパリーグをよく知らないただしが、北海道日本ハムファイターズの凄さを思い知るようです。

  • 日本シリーズアツいし! 広島も日ハムもすごく強いし!

  • そうだな!
    どっちが日本一になってもおかしくないよ。
    ※10月28日現在

  • しかし、大企業オーナーがひしめくプロ野球の中でハム屋さんが優勝するなんてすごいんだし!
    あ、だからさっき、スーパーでシャウエッセンが安売りしてたし!

  • まったくホントバカモノだなお前は。
    日本ハムは大企業だし、ファイターズは今や日本を代表する強豪チームだぞ。

  • 全然知らないし。

  • 日本ハムは古い球団だが、老舗っぽい感じではなく新しいことをどんどんやってチームを強くしている球団だな。その点はセリーグ優勝チームの広島カープに似ているかも知れない。

  • 確かに巨人も元気ないし。
    もしかして新しい時代ってやつかし?
    興味あるし!教えろし!

  • わかった、簡単に説明しよう。

  • よし、まかせたしー!

  • 北海道日本ハムファイターズの歴史は、1935年に設立し、1943年、戦時中に解散した東京セネタースにまで遡る。

  • ずいぶん昔だし!

  • 1945年、再興を目指してセネタースとして再設立されるも、資金難で様々なオーナーや企業が入れ替わる弱小チームであった。
    チーム名も東急フライヤーズ、急映フライヤーズ、東映フライヤーズ、日拓ホームフライヤーズと迷走していた。

  • そんなに変わっていったんだし!

  • そして、1973年。
    球団は日本ハムに売却され、日本ハムファイターズが誕生する。

  • おぉ、ついにハム屋さんの球団になったし!

  • 1980年代には、名投手江夏豊を獲得したり、イケメン人気投手・西崎が15勝したりと、躍進するものの、西武の黄金時代でもあり、優勝からは遠ざかっていた。

  • ふむふむ。
    それでも15勝ってすごいじゃないかし!

  • まぁな。
    他にも、後に監督になるスラッガー大島康徳、監督代行も務めることになる白井一幸、名捕手・田村藤夫など、キャラの立ったいい選手がけっこういた時代ではあった。
    ただ、首都圏には、ジャイアンツあり、ライオンズあり…人気球団がひしめき合い、地味が故にあまり人気がなかった…。

  • 切ないし…。

  • 本拠地は、後楽園球場(現・東京ドーム)を使っていた。

  • 巨人はいつも満員だけに対照的だし…

  • 「カップルシート」、「ビアシート」「キスをしたら入場無料」「仮装で来たら入場無料」などの涙ぐましいアイデアで、なんとか観客動員をはかる。

  • アイデアは面白いけど、野球を見る人を連れて来ないと長続きしなそうだし…

  • 東京ドームができた直後は東京ドーム観光でどっと押し寄せたが、それも長くは続かなかった。

  • ひたすら地味だったわけだしー。

  • 大社さんというプロ野球に並々ならぬ熱意を持ったオーナーがいて、彼の力でなんとか持っている状態だった。
    その彼が、大きな決断をしたのは、2002年だった。

  • え、なにしたんだし?
    ナベツネをボコボコにしたのかし?

  • (んなわけないだろ…)
    ホーム球場を東京ドームから札幌ドームに移したんだ。

  • 札幌?北海道?
    えらい遠いとこいったし~、それはなんでだし?

  • ファン獲得だな。
    プロ野球も客商売だからな。

  • えー、でもそれなら、人口多い東京のほうがいいんじゃないのかし?

  • 首都圏には5球団もひしめいていてその一つは巨人、その中で、新しいファンを獲得するのは難しい。
    なので、プロ野球未開拓地の北海道に移転したんだ。

  • そうなのか~、それでそれは成功したのかし?

  • それがな、プロ野球を見る習慣のない人たちに興味を持ってもらうのは、とても大変だった。

  • 何かいい策はないのかし?

  • これは策かどうかはわからんのだが、巨人の選手をやたら獲得していたんだ。
    これは当時北海道に遠征に良く来るのでファンの多かった巨人のファンを引き込むことだったのではないかと思っている。

  • そんなことできるのかし?

  • それができたんだ。例えば、二岡選手。巨人でもスター的な人気を誇っていた選手だ。それが「巨人軍は紳士たれ」の精神に背いた写真が、週刊誌に載ってしまう。

  • 知ってるし、足怪我しているときに山本モナと不倫したし。
    五反田のホテルウエストだし。
    一泊9800円だし。その安さに王貞治さんが激怒したんだし。

  • (そういうのは詳しいのな…)
    こらこら、もうちょっと濁しなさいw。
    ま、そんなわけで、居場所のなくなった彼に手を差し伸べた。
    その後も、林、市川、矢野と、定期的にトレードで選手を取っている。

  • ほー。
    たしかに、知ってる選手がいるとファンになりやすいし。

  • そして、最強最大の一手が、2004年の「新庄の獲得」だ。

  • あー、ジーパン履けなくなるから、足を鍛えなかった人かし?

  • まぁ、そういう、宇宙人的な発言の多い人だった。

    絶大な人気を得ていた阪神を離れ、メジャーでもそこそこ活躍。日本に帰ってきたときに彼は「これからはパリーグ」と言っていた。

  • あんまり活躍しなそうなイメージだし。

  • 変な発言が目立つけど、新庄は守備はメジャーの中でも上手いイチロークラスの天才だ。

  • そうだったのかし…!
    じゃぁ新庄が入ってパワーアップかし?

  • しかし球団には彼を獲得する真の目的があった。

  • ほうほう、なんだし?

  • それは、人気でも実力でもなく、彼が、アメリカで見てきたメジャーリーグのベースボールのエンターテイメント性だったんだ。

  • 野球は真剣勝負だし!そんなフニャフニャしたものはいらん、喝だし!

  • 野球だって、客商売なんだ。全勝優勝してもお客さんが入らなければ経営はしていけない。それが現実なんだ。
    その改革を新庄の経験と才能に賭けたんだ!

  • へー、それはうまくいったのかし?

  • その一連の新庄のパフォーマンスは「新庄劇場」と呼ばれている。たとえばこれ。

  • なにこれ、ゴレンジャー…?

  • そうだ、ある日の試合前、日本ハムのユニフォームを着たゴレンジャーが、球場に現れた。
    実は、これが新庄など選手たちのパフォーマンスだった。

  • ちょっとウケるしwww

  • この写真以外にも、札幌ドームの屋根から吊り下がって、センターの守備位置についたり、イリュージョンショーをやったり。

  • 全然野球と関係ないしwww

  • でもな、それが良かったんだ。さっきも言ったが、北海道はプロ野球未開拓の地、野球とは違った方向でチームが話題になることで、道民は急激にファイターズに興味をもつようになった。戦略は成功したんだ。

  • へー、それで、チームは強くなったのかし?

  • カープ女子」が広島を優勝させたように、ファンが増えることによって、地味な球団の地味な選手たちが、北海道を代表するチームの人気選手になっていった。そうやって、選手は自然と成長していったんだよ。

  • へー、気持ちでそんなに変わるのかし?

  • そうだよ、どのみち、プロ野球選手はドラフトという厳しい選考を通過した選手たち。もともと才能はある人間しかいない。それが、うまく発揮できるかどうかだからな。

  • それで?発揮できたのかし?

  • 北海道移転後、2年目の2006年、翌年の2007年連覇するチームになったよ。

  • すごいし!地味で弱いチームが、2年で!

  • そう、選手が弱いから、チームが弱かったわけではないんだ、ただ人気が足りなかっただけ。

    新庄効果もあってか、2003年からこれまでのファイト君に変わって北海道日本ハムファイターズのイメージキャラクターになったブリスキー・ザ・ベアー、通称B・Bの扱いにも表れてる。

  • ほうほう、北海道だけに熊さんなんだし。

  • 正直いってバタ臭いイラストと、目つきの怪しさで、「エロズリー」と呼ばれてネット上でもイジられまくった。

  • ひどい、ひどすぎる言い草だし…。

  • エロズリー、いやB.Bのほうもそれを逆手に取って、札幌ドームではチアに抱きついたり、マスコット交流でキスを迫るなど、しっかりキャラを守っている。

  • 守らんでいいしそんなの!

  • これまでの野球のお堅い部分をぶち壊して、ファンの熱量を巻き込んで連覇まで行ったのは新庄とエロ…B.Bのおかげかもしれないな。
    でも、その時点で選手は実はもう揃っていたんだ。それが、今の日本ハム躍進の最大の戦略だったんだけどね。

  • なにそれ、もったいつけるなし!

  • あはは、それが、今の日本ハムの中核となっている戦略、「ドラフトと育成」だ。

  • え?それどこの球団もしてるし?

  • それが、その当たり前のことをどこまで徹底的に追究できるかということなんだな。

  • どういうことだし??

  • それによって、今の強い日ハムに生まれ変わるんだ。
    それはあたかも、2000年代初頭のメジャーリーグの貧乏球団である、オークランド・アスレチックスのビリー・ビーンGMがチームを生まれ変わらせたのに似ている。

  • メジャーにも似たようなチームがあったし?

  • そう、ブラッド・ピット主演でマネー・ボールという映画にもなっているぞ。
    日本版マネー・ボールとでも言うべき、日本ハムの改革については続いて詳しく話してやろう…。

  • ワクワクするし!

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