第2話

全2話

儲かったのは意外な人だった。ただしとサトルのゴールドラッシュ 第2話

ゴールドラッシュって結局誰が儲かったの? ゴールドラッシュやカルフォルニア,インディアンを交えながらわかりやすく解説

2016/05/11

えいすけこばやし

0

ゴールドラッシュ カルフォルニア インディアン 先住民 採掘 歴史 アメリカ

  • facebook share
  • line
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 金を探しに色んな人がカルフォルニアに押し寄せたゴールドラッシュ。なぜかただしとサトルもカルフォルニアに訪れましたが、ちょっと出遅れてしまったようで、金を掘るには権利を購入する必要があるようです…

  • やばいし! 採掘権を買おうと思ったら予想外にそれが高額なんだし……。

  • そうだな……。これって詐欺のレベルだよな。

    あんなに息せきかけて言ってきた割に、完全に出遅れていたとはな……。

  • 実際に、最初の2年間位の初期に採掘に来た人々は、採掘権が必要でなかった人もおり、また機材等の必要経費を含めてもある程度の利益を得た。が、中盤から後半に来た人々は利益を得ることはほとんどできず、逆に損失を出すことがほとんどだったようだ。

  • 全部ボクのせいかし?ようよう、サトルさん?! 一緒に行くって言ってついてきたのはサトルなんだし! つまり、お互い様なんだし!

  • ちょっと冷静に計算をしてみたんだけどな、このままだと採掘権の金額を利益が上回ることはよほどの奇跡が起きないとありえないし、帰りの旅費も考えると確実に赤字だぞ。

  • やばいし……。すっからかんどころか、下手をしたら借金をして田舎に帰ることになるし……。そんなことになったら農場の経営ももうやっていけないし……。羊と牛に餌をあげることもできなくなるし!!

  • でな、ここで一つ提案なんだが、思い切ってもう採掘を辞めるというのはどうだ?

  • サトル!? 気でも違ったんだし? ボクらは何のためにすべてのお金を投じてはるばるカルフォルニアまで来たというんだし? ここで諦めたら試合終了だし!!

  • いや、まてまて、冷静に俺の言うことを聞け。いいか、今のこのゴールドラッシュの状態を冷静に見てみろ。すでに気がついている人もでてきているがな、例えば俺たちが払った「採掘権」。これを持っている人間はすでに自分が実際に掘って金を得ることを辞めて、採掘権を得ることで利益を得ているわけだ。

  • そうだし! だから採掘権を買ってボクらは掘るんだし!

  • ったく! わかってねえな……。いいか? 冷静になれ。俺は良い意味で採掘を諦めようと言っているんだ。そして、採掘で金を得ることで儲けるのでなく、他のことで儲けようって言ってるんだよ!

  • なんだし? その他のことって。だって、ここは金の採掘場だし? 採掘以外に何があるんだし?

  • よく考えろ! いいか、金の採掘を夢中な人間、そしてまだまだ国内、国外から人が押し寄せてきているのは知っているよな?

  • もちろんだし! ライバルたちは続々と増えているんだし!

  • そう。その通り。だからな、そういう人間はどうやってここで生活をしていると思う?

  • どうやってって、宿に泊まって、ご飯を食べて、掘っているんだし。

  • だよな。

  • だよなってなんだし!!!?? そんな人たちがライバルなんだし! そんな人間観察をしている場合じゃないと思うし!!

  • まだわからねえのかっっっ?! いいか、じゃあ聞くが、俺たちも含めて金を探している人間は、例えば宿に泊まって宿代を払っているよな? 食事をして、食事代を払っているよな? 採掘の道具を買っているよな?

  • そうだし?! だから人間は生きていけるんだし。

  • 俺たちもそうするべきだと思うんだ。つまり、金を掘って直接稼ぐのではなく、そういった宿や食事雨の提供、他にも考えればできる仕事があると思うんだよ。

  • そう、実際にぼ待ちとして成立していたこの場所では、金の採掘業だけでなく、道具などの小売業、採掘したものを送る輸送業、そして、娯楽業、多くの採掘者を泊めるための宿泊業、また、売春宿や酒場もあり、金の採掘以上の利益を得るようになっていた。

  • サトル! あんたは天才だし! ボクが見込んで連れてきただけのことはあるし!

  • だからさっきから何度も同じことを説明してただろうが……!

  • で、実際に何をして稼ぐつもりだし? サトルも悪だし……フヒヒヒヒヒ。

  • いや、別に悪くはないんだけどな、こう考えるのは当然だよな。例えば、観光地に行けばそこにはお土産屋があり、宿がある。つまり人間が集まる場所には必ず様々な仕事のチャンスがあるってことなだよ。

  • サトルはなかなかのビジネスマンだし……。

    で、何業を始めるんだし?

  • そこなんだよな……。

  • 考えてない?ベンチャーに評論家はいらないし!挑戦者だし!行動家だし!

  • お前こそ何もしてねぇじゃねぇかよ!

  • 無理だし。ボクは今日の採掘でズボンが破れてしまっただし、縫わないといけないんだし。まったく、ここで売っているズボンはどれもこれもすぐにダメになるんだし……。

  • はぁ…辛くなってきたな…やむを得ん。完全に実力不足だった。帰ろう…。

    おい。もうこのテント要らないから、これでズボン継ぎ接ぎしろ。

  • 継ぎ接ぎとかだせーし! あ。どうせならズボンを作っちゃうし!

  • お前意外と器用だな…しかしズボンを作ってもな…

  • おい。そのズボン丈夫そうだな。俺にも作ってくれよ。

  • あ?こんなもんやるし…

  • ホントか!すごくいいズボンじゃないか!ありがとう!じゃぁな!

  • あれテントの生地なのに、バカだしwwww

  • ……。

  • こんなところでなんでボクはなんでズボンを作ってるんだし……情けなくなってきたし…

  • やけくそだし!こうなったらその辺に捨ててあるテントも全部売るほどズボンを作ってやるし!!!

  • こいつストレスがマッハでおかしくなったか…採掘場でズボンの需要が……

  • あ…あるぞ!

  • ただしズボンあげたらお金もらったしw結構人気あるしw

  • おい!そんなにかっこいいのか?ただしズボンは。

  • 発掘作業しても破れないからいいらしいし!

  • それだーー!!

  • よし!もっと作るし!サトルも作れし!

  • おう!!!!!

  • ズボンの名前は、ターダシ・サトラウスだし!

  • おい!!飛ぶように売れるぞ!!!

  • うそーーーー!!

  • そうなんです。採掘者のテントに使われていたデニム生地を使って丈夫なズボンを作ったのはストラウスという青年でした。もうおわかりだろうか?ストラウスというのは、あの元祖ジーンズブランド「リーバイス」の生みの親、リーバイ・ストラウスなのです。彼は大成功を収めます。

  • うはーーーーゴールドラッシュ来たしーー!!

  • うおぉぉぉぉぉーーー

  • さらに数年後、やがて採掘「会社」が設立されるなど、まさに現代の社会のような仕組みができ、そして、金が採れなくなると静かにゴールドラッシュは幕を閉じました…。

    ゴールドラッシュとは「金」をめぐる出来事に見え、実は金だけでなく人、土地、物資等色々な物事が動き、人類が大きく発展する出来事でもあったのでした!

  • というわけで、新商品としてサトルのダウンを使ってズボンを作ろうとしたら部屋中羽だらけだし。

  • お前いい加減にしろよ!

Copyright © VOYAGE GROUP, Inc. All Rights Reserved.