第2話

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事のヤバさが分かってきたし…イギリスがEU離脱。ただしは、いい湯で脱衣しているようです。 第2話

ヤバさが分かってきたし… EU離脱やイギリス,キャメロンを交えながらわかりやすく解説

2016/06/26

中本二郎

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EU離脱 イギリス キャメロン 政治 フィッシュアンドチップス 主権 タックスヘイブン 離脱 残留 移民 EU 資本主義 パナマ文書 ヨーロッパ 民主主義

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  • 温泉街、由布院で、イギリスのEU離脱について語る、ただしとサトル。

    対岸の火事のようにすっとぼけていたただしですが、どうやら事態の大きさに気づいてきたようです。

  • ふー… ちょっとショックで、またお湯につかってきたし。 いい湯だったし。

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  • 何度入るんだよ。 ダシガラになっちまうぞ。

  • トンコツみたいに言うなし…。 いい湯すぎて、出たくなくなったし。あやうくいい湯から離脱しそこねたし。

    で、なんだったっけし?

  • イギリスがEUを離脱した原因と影響だろう。

    さっきは経済や移民問題についてふれた。これは根本的な原因だな。

  • そうだったし。

  • 今回の対立は、経済的な面vs精神的な面という側面もあった。

  • どういうことだし?

  • 状況は言ったように複雑だから、必ずしもそうとは言えないが、大勢としては、残留派はロンドンなどの経済的に豊かな大都市、グローバル視点を持つ若者層。

    そして、離脱派は地方や、移民反対、高齢者。 つまり、「大英帝を取り戻す!」という勢力だ。

  • どっかで聴いたフレーズだし…。

  • そう。 日本でも安倍さんが「日本を取り戻す!」と言ってるし、アメリカでもトランプ さんが「偉大なアメリカをもう一度!」と言ってる。

  • そっくりだし!

  • やはり、どんな国でも高齢者や、地方の人ほど、その国が一番豊かだった時代を懐かしむ。

    先鋭的な時代の変化は都市部から流入するから、そこに溝が生まれる。

  • ふむふむ…。

  • そう、食べ物の恨みはでかいんだ。

  • …フィッシュアンドチップスも一票持ってるんだし?

  • いや、もっと大きな票を持っていた。

    EUの協定で、イギリスの漁師は近海でも漁獲量が制限されていて、ソウルフードであるフィッシュアンドチップスのための魚をあまり獲ることができなかった。

    フィッシュアンドチップス用の魚を、南米などからの輸入に頼らざるを得ない現状があり、こんなバカな話があるか!と怒りに変わったんだ。

  • うーん…なんかわかるようなわからないような…。 仙台の牛タンだってほとんど輸入だけど誰も文句言わないし…。

  • 仙台の牛タンはもともとそういうもんだろ。日本に伝統的に牛肉食文化があったわけじゃないし。

    かたや、大英帝国。世界中の海を制した我々が、なんでフィッシュアンドチップスの魚を地元で穫れないんだ!というのは、潜在的にかなりの不満だったと言われている。

  • 大人気ないし〜。 おいしければいいじゃないかし〜。

  • 日本人だって、米不足のときは支援してもらっといて、まずいタイ米じゃいやだ!とか文句いったもんだぞ。

  • そりゃそうだし。ご飯は確かに国産のものを食べたいし。

  • 日本でいえば、日本語を話せない外国人がいっぱい増えた。 おかげで、家賃も高くなった。 米も国内で生産できなくなって、輸入ばかり。 でも、労働力も確保されて経済的には安定。というのと…

  • ふむふむ。

  • これまで通り、ほとんどが日本人で、日本語を話し、日本で生産した米を食べられる。 …その代わり、労働力が確保できなくなり、グローバル経済についていけなくなり、ジリ貧になってゆく。

    さぁ、どっちを選ぶ?という状況だな。

  • なるほど、わかりやすいし。 意見が分かれるのも仕方ないし。

  • そうだろ。 そして、それは仮定の話じゃなくて、日本も同じような選択を迫られるのは時間の問題だろう。イギリスよりも少子高齢化が進んでいるしな。

    だいぶ内容は違うが、TPP に関する意見の対立も、広い視点で見れば相似形と言えるかもしれない。

  • あー… たしかに似てるし。

  • だから、今回のイギリスの件は、同じ島国としても不謹慎だが非常に参考になる。 今後、イギリスがどうなっていくのか、見守ってゆく必要があるな。

  • 僕はおいしいご飯が食べれればそれでいいし…。

  • こうした根源的な問を、政府がちゃんと示せなかったのも残留派の敗因だな。

    キャメロン政権は、各家庭にEUに残るメリットを記したパンフレットを配布した。だが、それが大きな逆効果になってしまったんだ。 内容が、経済に関するものばかりだったんだ。

  • …ふむふむ。現状に不満をもってる人からしたら、金の問題じゃないし!ってことだったんだし。

  • そういうことだな。 移民はコントロールするとか、EUに対してもっと有利に交渉するとか、そういうことを前面に出すべきだった。

    移民の増え始めた13,14年あたりから、排外的なポピュリズムが台頭したのを軽く見ていたんだな。

  • ぽぴゅりずむ…? パヒュームのやつだし!くりかえすやつだし?

  • それはポリリズムだろ。 ポピュリズムってのは、合理的な判断を失った大衆が、感情的な決定をしてしまうことだな。

  • でも、民主主義ってみんなが決めるからそういうもんだし?

  • 全部が全部、大衆が決めるなら、議会も裁判所もいらんだろ。複雑な問題を、選ばれたプロが解決するために議会がある。

    今回は、その決定を政権が放棄してしまったとも言える。 ポピュリズムについては、読売新聞のナベツネ さんも「反ポピュリズム論」という本を出して警鐘を鳴らしている。

  • うーん… でも、民主主義だし。王様が決めるわけじゃないから仕方ないし。

  • そう、ヨーロッパ政治の歴史は、王権、教会、民衆のパワーバランスが様々に変わってきた。増大しすぎた王権から民が主導となったフランス革命から近代民主主義が生まれたわけだが、ひょっとするとその限界が見え始めたのかもしれない。

わかる
へー
ふむふむ
  • ええっ! そんな大げさな話なんだし??

  • 決して大げさじゃないぞ。 主権、民主主義、資本主義という普遍的と思われていた価値が、いま問われてるんだ。

へー
わかる
ふむふむ
ふむふむ
  • 主権と民主主義はわかったし。 資本主義も問われちゃってるんだし?

  • そりゃそうだ。 EUに残留したほうが経済的に安定するといっても、それで得をするのは誰?ってことなると、ロンドンの金融センターということになる。

    その金融トレーダーの多くは移民。医師の3割、看護師の4割が移民。 レストランのスタッフも移民。どんどん住みづらくなる一方の、おれたちイギリス人ってなんなの?ってことになる。

  • …たしかに、日本は車とかいろいろ売ってるし、アメリカも映画とかiPhoneとかグーグルとか売ってるし。中国やアジアは工場だし韓国もスマホやキムチ作ってるけど、イギリスってなにを売ってるのかイメージわかないし。

ビートルズ
キムチww
  • それが金融だったんだな。 資本主義の胴元に回ることで、経済が成り立っていた。 そんな体制に国民からNoがつきつけられたわけだから、世界が混乱するのも無理はない。

  • うーん…わからなくなってくるし。 経済って誰のものなんだし。

  • そう、まさにその問いが世界につきつけられてるんだ。

  • えらいことだし…。

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  • そして、わずか数百万円とはいえ、資本主義の矛盾点でもあるタックスヘイブン問題でパナマ文書 にキャメロンの名が載っていたのも運が悪かったな。

  • あぁ…わずか数百万が致命傷になるとは、だし…。 舛添さんみたいだし。

  • セコい、っていうのに民衆がブチ切れるのは世界共通なんだな。

  • いろんな原因でこうなってしまったのはよくわかったし。

  • うむ。

  • で、これから世界はどうなるし…?

  • どうなると思う?

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  • こわっ!

へー
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  • 果たして、どうなってしまうのか!

    つづく!

    現在執筆中!

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