第2話

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モハメド・アリは元祖ラッパー?その壮絶な生きざまを知るし! 第2話

蝶のように舞い、蜂のように刺すし!モハメドアリってどんな人? モハメド・アリやカシアス・クレイ,ボクシングを交えながらわかりやすく解説

2016/06/06

中本二郎

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モハメド・アリ カシアス・クレイ ボクシング スポーツ アリ・ボンバイエ アントニオ猪木

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  • 前回伝説の猪木・アリ戦について語ったサトルとただし。おなじみ、猪木のテーマ曲「炎のファイター」がアリから受け継いだものだと知る。

    それはどういうことなのでしょうか?モハメド・アリ激動の人生を語る!

  • 日テレのアナウンサーがロペスに聞いちゃうのも無理ないし。 あの曲が流れたら、猪のテーマ曲にしたんだと思うし。

  • かっとばせ〜キヨハラ!みたいな感じだし?

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  • ちょっと違うが、そんな感じだ。 もともとは、本人主演でアリを描いた映画のテーマ曲だったんだ。

  • ええっ! 映画音楽だったし?? どういうことだし??

  • それには、アリの生涯を掘り下げないといけない。

    1942年、アメリカのケンタッキー州ルイビルで生まれた、カシアス・クレイは、12歳からボクシングを始め、1960年には、ローマオリンピックのボクシングライトヘビー級で金メダルを獲得した。

  • 金メダリストだったんだし!

  • そうだ。 しかし、当時のアメリカは人種隔離政策、アパルトヘイトのまっただ中。 金メダリストのアリですら、白人専用のレストランへの入店を断られたんだ。

    絶望した彼は、こんなもの何の役にも立たないと金メダルを川に投げ捨ててしまう。

  • ひどいし…。 ありえないし。

  • アリの生涯は、黒人差別との戦いでもある。 覚醒したアリは、1964年に、マルコムX率いるネーション・オブ・イスラムに加入し、ここで名前をカシアス・クレイからモハメド・アリに改名する。

    ネーション・オブ・イスラムでは、アフリカ系アメリカ人が持つ名前を、奴隷主から与えられた名前としていたのもある。

  • それがきっかけだったんだし。 強い意思をもって改宗したんだし。

  • いや、意外と街の売春婦に誘われたときに、宣教師とたまたま会ってすぐに改宗したらしい。

へー
  • 意外とひょんなことからって感じだし…。

  • それまで、黒人の名前は奴隷主の名前がついていたため、黒人が真に独立するという意識が高まり、ネーション・オブ・イスラムは一大勢力になってゆく。

  • いや、今のISISのことじゃない。 ネーション・オブ・イスラムは、イスラムをベースにした、米内の黒人による新宗教のようなものだ。

    ベトナム戦争徴兵も拒否し、アメリカ政府から世界タイトルを剥奪されたり、試合禁止されたり、様々な憂き目に合う。

  • ひどすぎるし!!

  • そう、アリはリング上だけじゃなくて、リング外でも様々なものと戦っていた。 「モノ言うチャンピオン」だったわけだ。

  • だから猪木戦のときもあれだけ饒舌だったんだし。

  • あの時だけじゃないぞ。 アリは、試合のたびに、様々な魂の詩をフロウに乗せてまくし立てた。 これは、祖ラップとも言える。

  • ええっ! アリが元祖ラッパーだったし!?

  • これを見ればわかるな。

    実際、多くのラッパーからもリスペクトを受けている。

  • たしかにラップだし…。

  • 当時のアメリカでは、黒人すら自分たちが白人を上回る、それどころか対等であるという発想すら無い人が多かった。

    だから、「アリ・ザ・グレーテスト」と宣言したアリの発言は、まさに命がけだった。いつ白人至上主義者から、いやそれどころか考えの違う黒人からすら殺されてもおかしくはなかったんだ。

  • さらに、KOラウンドを予告して実際にそのラウンドでKOするなど、有言実行を繰り返して多くのファンとアンチを同時に量産していった。

  • 猪木とシンクロするところがあるし。

  • 当然、二人の間には響きあうものがあったんだろうな。 1967年WBA世界ヘビー級王者、アーニー・テレルとの対戦では、試合前にアーニーがカシアス・クレイと呼んで挑発した。

    さっき言ったように、元の名は奴隷の名という考えだからアリは怒り、わざと決定打を打たずに「俺の名前を言ってみろ!」と叫びながら判定勝利した。

  • うわあああああ えげつないし!

  • そんな大事にしてる名前を、猪木が虫けら扱いしたのはかなりヤバイわけだが、天然なんだろう。

  • あれは本気でキレてたんだし…。

  • 9回目の防衛を果たした1967年、対角線上の対戦相手とは戦えるけど、ベトコンには何の恨みもない、と言って3年間以上もライセンスも、その後王座も剥奪されてしまったんだ。

へー
  • なんてこったし!!

  • 1970年に三年ぶりに復帰し、世界ヘビー級1位、ジェリー・クォーリーを相手に3回TKO勝ちした。

  • おぉぉ、すごいし。 奇跡だし!

  • …奇跡はまだ先にあるんだよ。

    その後、初の敗北も二度味わい、アゴを骨折しながらも、敗北を喫した二人の相手、ジョー・フレージャー、ケン・ノートンをどちらも下して雪辱を果たした。

  • 奇跡だし!!

  • …だから、奇跡はこの次なんだ。

    この勝利で王者ジョージ・フォアマンへの挑戦権を得たアリ。 普段、ビッグマッチはラスベガス等で行われることが多いが、それじたいが、見世物ではないかとアリは考えたんだろう。

    同じく黒人のジョージ・フォアマンと、ザイール、現コンゴ共和国の首都、キンシャサで行うことにしたんだ。

  • すごいことだし!

  • ボクサーとしてのピークをすでに超えていたアリが不利と思われていた。 7歳年下の王者フォアマンは、前年にジョー・フレージャーにKO勝利し、統一世界ヘビー級王座を獲得、上り調子だった。

    「象をも倒す」といわれた強打、メキシコシティオリンピックボクシングヘビー級で金メダルを獲得した。

  • アリがピンチだしいいいい!!!

  • 体力勝負になると勝ち目はなく、アリはロープにもたれながら、王者のパンチをブロックして、相手のスタミナ切れを誘う「ロープ・ア・ドープ」という戦術をとった。

    いくら打っても倒れずガードだけしているアリに、若き王者・フォアマンが焦る。焦って多くパンチを打ち出すが、なにせここはアフリカ。その熱さに次第にスタミナが切れてくる。

  • …ゴクリ。だし。

  • 防戦一方のアリに、やはりもうアリは終わりと思っていた。

    そして…。

  • そして…?

  • 第8ラウンド終了まぎわ、引き続きロープにもたれっぱなしのアリに、フォアマンのラッシュが緩んだスキに…

  • ああっ!!!

    アリのラッシュだし!!

  • これがキンシャサの奇跡だ。

  • すごいし…。鳥肌が立ったし。

  • とまぁ、こうしたアリの壮絶な半生を描いた映画が、本人主演の「The Greatest」だ。

    この映画のテーマ曲が、アリ・ボンバイエだったんだ。 これがその後、猪木に送られることになる。

  • うーん。 すごいし。ラッパーにもプロレスにも人種解放運動にも影響を与えて、映画にもなってるし。

  • それだけじゃないぞ。 もっとメジャーな作品に影響を与えている。

    何の作品だと思う?

  • わかったし!

  • よし!それだよ。

  • はじめの一歩だし! いじめられっ子の一歩ががんばってボクシングでのしあがるんだし!

  • …まぁ、ボクシングだから影響がないことはないが…。

    映画だよ。

  • ボクシングの映画…。 えびボクサー…?

  • ロッキーに決まってんだろが!!

  • あぁ、たしかにそうだし!

  • キンシャサの奇跡のあとの初防衛戦で、無名の挑戦者相手に苦戦するアリを観たシルヴェスター・スタローンがロッキーの着想を得たんだよ。

へー
  • すごい影響力だし!

  • まさにThe Greatestだろ。 引退後はパーキンソン病との闘病をしながらも、メッセージを発し続けて、1996年のアトランタオリンピックでは聖火の点火を担当し、改めて金メダルが送られたんだ。

    猪木の引退試合にも花を渡しに来てくれたな。

  • いやーすごい人だったんだし。

  • もちろん、オバマが黒人初の首相になったのにも、大きな影響を与えている。 だからオバマもすぐにメッセージを出した。

  • もうおなかいっぱいだし。

  • 虐げられた人々が苦難を経てそこから脱出するというのは、旧約聖書のモチーフだし、奇跡の復活というのは新約聖書。 アリの人生には、人が感動する要素がぎっしり詰まっていたのだ!

  • …僕もこうしてはいられないし。 ただし、ボンバイエだし!!

  • 単純なやつだな。 なにするつもりだ?

  • とりあえず、ボクシングジムに行ってボクササイズから始めるし!

  • そっか、行ってくれば。

  • あぁ!! ジムは入会金がかかるし!! サトル!ファイトマネーを先払いでたのむし!

  • まずは蟻のように働け!!

  • おわり

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