第1話

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プロレスラー・ハヤブサが残した伝説を語っていくし 第1話

不死鳥ハヤブサよ永遠にだし! ハヤブサや大仁田厚,デスマッチを交えながらわかりやすく解説

2016/03/07

中本二郎

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ハヤブサ 大仁田厚 デスマッチ スポーツ 川崎球場 プロレスラー ルチャ・リブレ FMW 車椅子 全日本プロレス プロレス 新日本プロレス

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  • 2016年3月。惜しくも若くして亡くなったプロレスラー、ハヤブサ。どんなレスラーだったのでしょうか。伝説の名勝負を通じて振り返ります。

  • サトルー、北海道新幹線ってほんとに通るのかし?

  • うーん… あれはまだ通るかどうかもわからんぞ。 おれはいまそれどころじゃないんだ…。

  • どうしたし? あんまり悩むと頭皮によくないし?

  • うーん…。 今は手を上げる気にもならん。

  • サトルがそんなに落ち込んでるのは珍しいし。

  • 大ファンだったプロレスラー、ハヤブサがくも膜下出血で亡くなったんだ。

わかる
  • ハヤブサ…知ってるし。 現役時代はすごい飛び技だったけど、ケガで車椅子になってしまったし。

  • ばかやろう!

  • …??

  • ハヤブサは引退などしていない。

    最後まで、レスラーとしてリング上に復帰することを目指してリハビリとトレーニングを重ねてたんだ。

泣いた
  • そうだったのかし。 それはすまなかったし。 でもそんな人いるんかし…。すごい根性なんだし。

  • 1996年に交通事故で車椅子生活だった上田馬之助も、1998年に引退を発表したな。

    レスラーにとって、引退というのは軽いものじゃないんだ。ハヤブサの師匠である大田を除けばな。

ふむふむ
  • そういえば、24時間テレビにハヤブサさん出てたし。 リングで、10カウントゴングを鳴らしてたんだし。

  • それについては番組側の演出の間違いだ。

    「10カウントはプロレスラーの引退の儀式」「引退の10カウント」なんてテロップも出しやがったからな。

    でも、あれはハヤブサにとってはケジメの10カウントゴングであり、「開脚リングインをしてリングに戻る約束を果たすために今まで以上に頑張っていきたい」とちゃんと説明している。

ふむふむ
わかる
  • そうだったのかし。 誰よりも現役にこだわってたんだし。

  • レスラーにとって現役でいるといことは特別なことだ。

    2008年、ヴェネツィア映画祭金獅子賞を獲ったアメリカ映画「The Wrestler」では、ミッキー・ロークがボロボロになりながらも現役を続けるレスラーを演じきった。

  • あの映画は観たし。 涙なしには観られないし。 なんだか今の清原にかぶるものがあったし。

  • うむ。

    歓声を浴びながら、自分の肉体の限界の中で観客の求めるものを出した快感は、生涯忘れることができないんだな。

    ハヤブサは、常に観客のことを第一に考えているレスラーだった。

    ケガをしてからも、車椅子から常に他人を気遣い、お年寄りを電車で誘導しているくらいだ。

  • ハヤブサってどういうレスラーだったんだし?

    ハヤブサっていうといろんなイメージがあるし。 特急、戦闘機、バイク…。

  • ハヤブサという鳥は時速390kmもの速さで飛ぶことから、「速い翼」から転じて名前が着いたと言われている。だから、速さや飛ぶことの象徴としていろいろ名前が付けられる。

    プロレスラーのハヤブサはもともと、熊本出身。 熊本商科大学にいて学生プロレスで「肥後ずいき」というリングネームでリングに上がっていたんだ。

  • 学生プロレス出身だったのかし!

  • 驚くべきことに、その後、ミスター雁之助とともにFMWの入団テストを受けてデビューを果たした。

    1991年から、ラ・ブファドーラの失敗で頸椎損傷の重症を負って休業するまで、リングに上がっていたのはたったの10年間しかないんだ! たったの10年間の試合生活でこれだけのインパクトを残したレスラーはそういないだろう。

  • たしかにそうだし。 猪木や馬場なんかだいたい約40年だし。

  • うむ。大仁田だって1974年のデビューから、40年すぎていまだに現役だ。

  • たった10年だけど、ハヤブサの印象は強いし。

  • 1989年にもと全日本プロレスの大仁田が立ち上げたFMWという団体において、最重要レスラーであり続けた。

  • すごいし。

  • じゃあちょっとタイムスリップしてみよう。

  • 1994年新日本プロレス スーパーJカップ

  • ここは新日本のマットだし?

  • 新日本のジュニアの祭典、スーパーJカップ。 デビュー後、メキシコのWWAに遠征してメキシコ式のプロレス、ルチャ・リブレをマスターして凱旋帰国したまだ無名のハヤブサを一躍有名にした。

  • ライガーとの一戦、すごい試合だし!
    いきなりノータッチトペ・コンヒーロをかましたし!

    打点の高いドロップキック、ムーンサルトプレス、トップロープからの飛びつきフランケンシュタイナー

  • ぎゃー、なんだしこの技は!シューティングスタープレスだし!

  • 新日本のジュニアは、あまりルチャ・リブレ方式ではなくて、力で勝負するタイプが多かったから、ファンの目にも鮮烈に映った。 まだ観たこともない技の連発だった。

    しかも、シューティングスタープレスはライガーの奥の手。 これがライガーに火を付けた。

  • あー… でもライガーのフィッシャーマンズバスターに沈んだし…。

  • まだ実力としてはライガーにはかなわなかった。 しかし、試合後のライガーをみてみろ。

  • 倒れてるハヤブサにペットボトルの水をかけて、何か話しかけてるし。

  • ハヤブサの片手を挙げて、健闘を讃えてるし。

  • そう。ライガーがここまで相手を讃えるのはめずらしい。

  • これが帰国第一戦だったんだしー。

  • この大会は、TAKAみちのくや、決勝まで進出したグレート・サスケもみちのくプロレスから出場していたが、FMWの看板を背負ってハヤブサはたった一試合で強烈な存在感を示した。

  • これで有名になったんだし。

  • 次は1995年、川崎球場における大仁田厚引退試合だ。

  • 1995年5・5 川崎球場

  • 95年の子供の日に行われた、大仁田との「ノーロープ有刺鉄線金網電流爆破時限爆弾デスマッチ」。

  • あれ、大仁田ってまだ現役だし?

  • 引退ギミックを集客に使いまくったのが大仁田だ。 大仁田のおかげで今では、レスラーの引退というのは復帰ありきと思われているところがある。

  • そうだったのかし。

  • ハヤブサはこれが初の電流爆破マッチ。

    「引退」する大仁田に代わり、新生FMWを背負っていくエースとしての存在感が問われる試合だった。

  • ゲェェー!
    川崎球場の真ん中にでっかい金網が据え付けられてるし!

  • ロープのかわりに有刺鉄線の金網を張り巡らし、さらに電流を流し、さらにぶつかると爆発する、さらに、試合開始後15分で、リング下に設置された時限爆弾が爆発するという大仁田の狂ったアイデアだ。

  • 頭おかしいし!

  • 大仁田やハヤブサは、決して体が大きいわけではない。

    それでも、メジャー団体のメインストリームに対抗できるためには、このような過激路線に走るしかなかったんだな。

  • おおお……。大仁田とハヤブサが組み合ってるし。 なかなかロープにはふらないし。

  • ぶつかった瞬間に大爆発だからな。

  • そうだったし!!

    しかし、すごい緊張感だし…。 ヘッドロックのまま膠着状態だし。

  • うん。 そこから大仁田のバックドロップ!

  • それでもヘッドロックをはなさないし。

  • ああああああっ!!!

  • 二人とももつれあったまま、有刺鉄線ロープで大爆発!だ。

  • すごい音だし…。 ああ、警告音がなりだしたし!

  • 起爆スイッチが入りました

    あと3分で時限爆弾が爆発します!

  • えええええ!!! どういうことだし!!!!逃げるし!!!!

  • 客席は安全だよ、たぶん。

    しかし爆弾に囲まれたリング上は…。

  • はやく決着つけるんだし!!

  • 爆破まで残り一分!!

  • ここで大仁田がサンダーファイヤーパワーボム!!

  • まだ決まらないし!!

  • 6・5・4・3・2・1

  • ああ!!!ハヤブサが自らロープにつっこんだし!!!

  • …ゼロ!

  • 試合は続行です!カメラマンの方、危険ですのでお下がりください!!

  • リング上が粉塵まみれだし!!

一緒に吹っ飛んどるやんw
  • おおお!そこで立ち上がった大仁田がさらにサンダーファイヤーパワーボム!!

  • また返したし!! さらにウラカンラナだし!!

    すごい試合だし!!

  • ここでハヤブサがパワーボムから、金網の頂上に登って…

    ものすごい高さからのムーンサルトプレスだ!!

  • 大仁田動けない… うわぁぁぁ!決まったか…

  • おおおおおおお!!!

    大仁田避けたし!!!
    なんてやつだし!!!

  • 大仁田が最後の気力をふりしぼってサンダーファイヤーパワーボム連発だ!!

    いたい…いたい…

  • 18分11秒

    サンダーファイヤーパワーボムでの

    エビ固めにより

    大仁田の勝ち!

  • う……うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!

  • これはプロレス史上に残る伝説の試合だ。見れてよかったな。

  • ホントすごかったし! 負けちゃったけど、勝敗とかどうでもいいのはよくわかるし!

  • そう、プロレスは勝敗よりも試合内容のほうが重要なんだ。

    特にハヤブサはどの試合に勝ったからというより、その華麗な試合内容でこれだけのファンを集めた。

  • ハヤブサが神扱いなのがよくわかったし!!

  • しかし、エースになったハヤブサの行く手も茨の道だったのだ。

  • そうなのかし!はやく続きを教えろし

  • よし、次回はそのへんから話そうじゃないか。

  • つづく

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