第2話

全2話

プロレスの歴史は、まさに日本史や世界史のようだし。ただしが全日本プロレスについて知るようです 第2話

プロレスの歴史は、まさに日本史や世界史のようだし。 全日本プロレスやブルーザー・ブロディ,ターザン山本を交えながらわかりやすく解説

2016/03/07

中本二郎

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全日本プロレス ブルーザー・ブロディ ターザン山本 スポーツ ジャイアント馬場 馬場元子 ジャンボ鶴田 天龍源一郎 三沢光晴 小橋健太 川田利明 田上明 秋山準 プロレスリング・ノア 週刊プロレス スタン・ハンセン 長州力

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  • 1984年

  • あ、全日本マットに長州が上がってるし!

  • うむ、1984年から、ジャパンプロレスとして新日本を飛び出した長州一派が全日本マットに参戦した。

  • そんなところで新日と全日が交わってたのかし…

ふむふむ
  • 新日本と全日本という名前で交わることはできなかったから、長州のように別働隊として新日本を飛び出したからこそできた交流戦だったな。

  • どっちのほうが強かったのかし?

  • 長州はもともと、「俺たちはロックンロールだけど全日本はワルツだ」といってバカにしてたんだけど、実際に鶴田と戦ってみて、その強さに感服したと言ってる。

  • 長州が認めるってなかなかのもんだし。

  • 鶴田はフィジカルモンスターだからな… 同じアマレス出身としても認めざるを得なかったんだろう。

    その後、ジャパンプロレスも分裂して長州は新日本に戻り、ここで天龍が阿修羅・原と天龍革命を起こして、鶴田、ハンセン、ブロディとタイトル争いを繰り広げる、四つ巴の時代に突入する。

  • すごいメンツだし。

  • 1988年

  • 1988年になると、PWFヘビー級王座、インターナショナル・ヘビー級王座、ユナイテッド・ナショナル・ヘビー級王座の3つのヘビー級王座統一をはかって統一戦が繰り広げられる。

  • どれもリングアウトばっかりだし… あぁ、この鶴田とハンセンも反則で終わりそうだし… お客さん怒ってるし…

  • この時代、重要なタイトルマッチはこうやって結果をぼかすのが常套手段だったからな。それでも、観客もかなりガマンの限界に達して、この試合では暴動寸前にまでなる。

  • モノが飛んできてるし!あぶないし!

  • 鶴田も善戦マンという不名誉なアダ名をつけられた時期だな。

    この時期のトラウマから、全日本はのちの四天王プロレスと呼ばれるバチバチプロレスの時代に突入するきっかけになる。

  • なるほどだし。

  • 四天王ってのは誰かわかってるよな?

  • えーと、三沢光晴と小橋健太と川田利明と…あと誰だっけし?

  • 田上明。たしかに地味だけど忘れないでやれよ。

ワロタ
  • ああ、そうだった。馬場さんみたいなでかい人だし。

  • 1990年に、天龍がSWSという団体を作って全日本を離脱する。

  • 天龍が離脱しちゃうのかし! SWSって聞いたことないし。 どういう団体だったのかし?

  • メガネスーパーがスポンサーについて、相撲にヒントを得た、部屋制度を敷いた団体だった。

  • なんか面白そうだし。 なんで潰れちゃったし?

  • 部屋同士の対立が激しくなったのと、いろいろトラブルがあった。 中でも、北尾光司の八百長発言事件がある。

  • そうだ。 新日本で鳴り物入りでデビューして、その後も問題児だった北尾をSWSが獲得したはいいけど、プロレス史に残る大事件となった。

  • 八百長発言…? 会見場でぶちまけたのかし?

  • えっ?

  • ビッグジョン・テンタという、これまた大相撲の琴天太という関取だったレスラーとの試合後、北尾が何を思ったかマイク持って、 「この八百長野郎!この野郎!八百長ばっかやりやがって!八百長!!」 って…

  • そこまで連呼しないでもいいのにし…

  • そんなゴタゴタもあったうえに、週刊プロレスの編集長だったターザン山本が、全日から金をもらっていて馬場派だったこともあり、SWSに移籍した天龍をボロクソに叩いた。

  • 金もらって提灯記事書いてたわけかし…

  • うむ。それでも、当時は週刊プロレスは絶対的な影響力を持っていたから、SWSへの風当たりはさらに強くなり、SWSは瓦解し、天龍はWARというベンチャー団体を旗揚げすることになる…

  • ふーむ。なかなか長期政権は難しいもんだし。

  • そうだな。血の気の多いレスラーばかりだから、戦国時代そのものだな。 そんな中でも、やはり馬場さんは徳川家康のような存在だったと言える。

  • ふーむ。 天龍が抜けた全日はどうなったのかし?

  • ジャンボ鶴田の世代に対して、二代目タイガーマスクこと三沢たちの超世代軍が挑むという構図で、あらたな抗争が起こっていく。 決定的なシーンを見てみよう……。

  • 1990年5月14日

  • あっ、試合中に川田がタイガーマスクのマスクをほどいてるし!

  • うむ。ここは、全日本のプロレス史の中で見逃せない一瞬だからな。 解説の馬場さんも驚いてる。 完全に、三沢と川田のスタンドプレーだったわけだ。

  • なんでタイガーマスクを捨てたんだし?

  • 上に行くためには、マスクをかぶってちゃいけないんだ、って三沢はのちに語ってる。

    メキシコ遠征後に、タイガーマスクを継ぐことを一方的に決められて、佐山タイガーの路線を引き継ぐことを求められて、三沢は窮屈だったんだ。

    本来、もっと本格的に寝技をやりたがっていた。

  • なるほどだし。

  • 1990年6・8には三沢が念願のジャンボ鶴田超えを果たし、1992年8・22にはハンセン超えを果たして、同年に鶴田が病気で一線を退いて、いよいよ四天王プロレス時代に突入する。

  • 四天王プロレスは知ってるし。ものすごい激しい試合ばかりだし。

  • そう。解説の馬場をして、「高度すぎて解説できない」と言わしめた。

    アナウンサーも「死んでしまううううう!!!」て叫んでたくらいだからな。 いまだに、全日本プロレスというとこの時代のイメージが強い人が多いだろう。

  • あまりにも強烈だったし。

  • 四天王時代がしばらく続いて、1999年に馬場さんが崩御。 エースの三沢が社長になる。

  • まあ他に適任はいないだろうし。

  • 三沢は、新日本も意識して、レーザー光線を使ったり、派手な演出を取り入れて行ったんだが、伝統を重んじる馬場元子夫人と対立する。

  • それでまた分裂してしまうのかし。

  • うむ、2000年に三沢は選手26人を引き連れて、プロレスリング・ノアを旗揚げする。

  • 26人ってほとんどじゃないかし!

  • 残ったのは川田利明、渕正信、太陽ケア、馳浩の四人だけだ。

  • 今や文部科学大臣の馳浩…

  • 三沢はもっと小規模な団体を構想していたが、結果的にはほとんどの選手が三沢についてくることになったから資金繰りも苦しく、自身の保険を解約したり自宅を担保に金を借りたりしていた。

  • 涙ぐましいし…

  • それに、社長ともなればスポンサーやタニマチとの飲み食いも断れないから、レスラーとしてコンディションを整えることも難しくなり、誰の目から見ても太っていく。

  • それで最後はあんなに太っていたんだし。

  • うむ。そして、2009年、珍しく弱音を口にした四日後、リング上で受け身に失敗し、帰らぬ人となった。まさに三沢が作り上げた過激な四天王プロレスの終着点となってしまったわけだ。

  • あれはあまりにショッキングだったし…

  • 一方、全日本に残った川田・渕は禁断だった新日本と因縁の対決に走る。 馬場の死去、猪木の引退という象徴的な柱を失ったことで、わかりやすくプロレス界はまた群雄割拠の時代に突入する。

    その混沌の中で、新日本を脱退した武藤が全日本の社長となる。 馬場さんが生きていた頃のプロレスファンからしたら、信じられないような光景だな。

  • それからどうなったのかし…

  • 武藤もまた、レスラーとしては天才だが経営との両立となると話は別だ。

    その後、外部社長が入ってすぐに入れ替わったりと紆余曲折を経て、今は四天王時代のもう一人の柱、秋山準が全日本に戻って元子さんの信頼を得て社長となり、曙や諏訪魔らのレスラーを中心に運営している。

  • 馬場さんが亡くなってからはわけがわからないし…

  • うむ。プロレス団体の歴史は、まさに日本史や世界史を見ているようだな。

    影響力のある将軍が統治している間は安定しているが、それが揺らぐとすぐに離合集散を繰り返し、また新たな秩序が作り上げられる。

  • もう、馬場さんのような影響力のある人は出てこないのかし…

  • 無理だろうな。 やはり力道山という絶対的スターから始まり、それが馬場、猪木の全日本、新日本に別れ、それぞれ、天龍、鶴田。長州、藤波の時代。いわゆる格闘頂点、鶴藤長天の時代になり、次は四天王、三銃士…と、わかりやすくスターの数は増えていっている。

    今は、全日本の流れをくむ団体も新日本の流れをくむ団体も、数えきれないほどある。これを統一するのは…まあ無理だろう。

  • なんだか寂しい気もするし。

  • そのまんま、メディアの歴史とも重なってる。 街頭テレビで、みんなが集まって観た力道山、NETと日本テレビがそれぞれ新日本と全日本を獲得し、馬場・猪木が去ってからインターネットの時代になり… 人の興味と平行して、メディアの質も多様化しているから、こうなるべくしてなってるんだ。

  • ふーーー。なんだか本当に大河ドラマだし。

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  • まさに大河ドラマだな。

    まぁ、気になった選手がいたらDVDで見返してみるのがいいだろうな。 俺のオススメは、いま引退のタイミングの天龍の全盛期、あとは三沢の全盛期の四天王プロレスだな。四天王の三冠戦は、どの試合も永久保存版だ。

  • わかったし。歴史をふまえてみるとプロレスももっと面白くなるし。 ボクも体を鍛えてレスラーを目指す気になるかもしれないし!

  • いやお前には無理だろ… 四天王プロレスあらためて見てから言えよ…

  • おわり。

プロレスの歴史は、まさに日本史や世界史のようだし。ただしが全日本プロレスについて知るようです 第2話
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