第1話

全7話

ナベツネこと渡辺恒雄さんのスゴイ歴史を学ぶし 第1話

プロ野球はどうなってしまうし? 人物やナベツネ,讀賣新聞を交えながらわかりやすく解説

2016/03/11

中本二郎

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人物 ナベツネ 讀賣新聞 讀賣グループ 開成中学 太平洋戦争 軍国主義 西田幾多郎 渡邉恒雄 読売巨人軍 哲学

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  • 長きにわたり、メディア界、プロ野球界のドンとして君臨してきた渡邉恒雄さん。そのナベツネさんがついに辞任という衝撃的なニュースが…。今回はこの渡邉恒雄さんについて掘り下げていきます。

  • サトル〜! 喜ぶんだし!ついにプロ野球界が解放されるんだし!

  • どうした? もともと囚われてないぞ。

  • 悪の化身、ナベツネさんが辞任したんだし!

おいw
  • ニュースでやってたやつか… 最高顧問を辞任したんだろ。

わかる
  • みんな言ってるし。 ナベツネが居座ってるから野球界はダメなんだって言ってるし。 今日は解放記念日なんだし!

  • 野球賭博やら、清原やらいろいろ問題があったからな…でも、それだけ悪者扱いしてるけどナベツネさんが一体なにをしたってんだ?

  • 何って…えー… 顔が怖いし!

www
  • 顔で判断するなよ!

ワロタ
ワロタ
  • 怖い顔だけでいうと堀内監督だって桑田だって怖いぞ。

桑田のスーツ姿は怖すぎw
おいw
  • たしかに…。 でも、やっぱりダントツなんだし! 選手もファンもみんな嫌ってるんだし!

  • 完全にお前の思い込みじゃねーか。

    選手って具体的に誰だよ。

  • うーん… 選手会とバトルしてた古田だし!

  • それだけか?

  • うーん… とにかくみんな、ナベツネがキライなんだし!

www
  • 完全にお前の思い込みだw

    しかし、そもそもナベツネさんが何をしてきた人なのかも知らないようだな。

  • 悪の親玉なんだし!

わかる
www
  • そんな職業があるか!

    ナベツネさんのことを何も知らんのに、なんか悪そうってだけで叩いてるなら良くないぞ。

  • うーん…。 でもダースベイダーみたいな感じだし。

  • なんだその感じってのは。 ダースベイダーだっていろいろ事情があるんだよ。

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  • いろいろあるんだろうけど、人のことを見下しちゃいけないし。 ナベツネさんいろいろ見下してるし。 しかも超右翼なんだし!

  • うーん、ナベツネさんについて何も知らんようだからこの機会に知っておこう。

  • あんま知りたくないし…。

  • ナベツネさんは1926年うまれ、今年で90歳になられる。

  • 90歳なのかし!!!

  • 現在の杉並区で五人姉弟の三番目、長男として生まれる。銀行員の父のもと、裕福な家庭だったが8歳の時に父が胃がんで急死。生活も不安定となる。

  • ふむふむ。 当時はまだ胃がんで若くして死ぬ人も多かったんだし。

  • ナベツネさんは「俺の人生の始まりは8歳の時だった」と言っている。

    「お前がしっかりしないと渡邉家はどうにもならない」「お前は総領だ。総領というのは跡継ぎだ。だからお前は勉強して偉くならないかん。成績も全甲でないと、援助してくれている目黒の伯父さんに報告できない。」と母に言われて育つことになる。目黒の伯父さんは母の兄で、成功して豪邸を構えていた。

  • あー…。 それが原点なんだしな…。 そんなの、小学生の子供に背負わせたらものすごいコンプレックスになるんだし。

  • 中学受験をして、第四志望である開成中学になんとかすべりこむ。

  • えっ… 開成ってトップクラスじゃないかし!!

  • それでも、「あんなボロ中学に入って情けない」と母は泣いたという。

むかしはそうでもなかったの?
ひどいw
まじかよ
  • ひどい状況なんだし…。 悪の帝王になっちゃうのもやむを得ないし…。 かわいそうだし…。

  • 手のひら返すのがはええよ。

    そんな環境の中、さらに時代は太平洋戦争へ。 学校でも軍主義的な教師が多く、ナベツネ少年は反発し、哲学を志して哲学書を読み漁る。

  • へー、軍国主義に近いような主張してるのかと思ったら、反発してたんだし。

  • ナベツネさんの同級生の証言によれば…。 陸軍から教練で来ていた、西野廉、通称ノレンという教官がいたそうだ。

  • なかなかモダンなアダ名の付け方だし。 ジョン・ノレンって感じだし。イマジンだし。

  • 生徒を手当たり次第に殴りつけたり、サーベルに小便をかけて、なめろと言ったりしていたそうだ。

  • イマジンどころか…変人ってレベルじゃないし…。 ド変態だし。

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  • こうした一部陸軍軍人の異常性は水木しげる先生もいろいろ書き残してるな。

    それでも教師や校長はペコペコしていたが、ナベツネさんは反発していた。 ナベツネさんはノレンのことを「開成のガン!」と叫んで立たされたが、不良頭の友人に対して「彼のことを言ったんです」と言い逃れて、その彼も口裏を合わせて、難を逃れたそうだ。

  • すごい勇気だし…。 今じゃいろんな人が、ナベツネさんのことを球界のガンとかひどいこと言ってるし。

  • だから誰が言ってるんだってw

    2ちゃんねるとかYahoo!知恵袋だろう?

  • 前から思ってたんだが…サトルはなぜ僕の心を読めるんだ?

  • 知らねーよw

    だいたいお前も似たようなこと言ってただろ。

  • あれは違うし、サトルのことを言ってたんだし!

  • …てめえ…。ちょっとノレン先生の気持ちがわかったぞ。

    これでひっぱたいたりしたら自分がガンだって認めるようなもんだからな。

  • へへへ、ナベツネさんの知恵を借りたんだし。

  • さらに性に目覚めたナベツネさんは、教室に空の一升瓶と、高峰秀子のブロマイドなどを持ち込んで、授業中にこれに溜めろ……と言って回ったそうだ。

  • …。 反逆っていうかちょっといろんな意味でイっちゃってるし。

  • それで、卒業までに一升瓶が一杯になるか賭けてたという。ついたアダ名が「番長」ならぬ「淫長」。

  • ド変態だし、賭け事してるし、原辰の愛人とか最近の賭博騒動とか責められた義理じゃないし!!!

  • …そうだな。 それにその当時は清原がやってたという覚せい剤だって、大麻だって取り締まる律なんか無かったわけだし。 何もかもが、現代の常識とは違う。

  • 破格のスケールだし!場外ホームランだし!! ちょっと大学生が酒飲んだツイートして炎上しちゃう時代とは違いすぎるし!

  • 逆に、教師の暴力なんて、少しでもあれば大問題になるしな。

    どっちがいい、悪いなんて誰にもわからん。 ノレンによる支配に嫌気がさしていたナベツネ少年は、自由な校風を目指した校長のいる高校進学を心待ちにしていた。

  • そんな校長もいたんだし。

  • しかし、その校長も、ナベツネさんが入学する直前に、マルキシズムを研究していた学生が革命を起こそうと満州へ渡り失敗した事件があり、退任していた。逆に、軍国主義バリバリの校長に変わっていたのだ。

  • …なかなか自由は訪れないし。 ナベツネ少年の中で自由への渇望が濃縮されてってるんだし。

  • そう、一升瓶の中のアレのように、溜まりに溜まっていたのだろう。 時は開戦から一年あまり、戦局も悪化し、国全体をストレスが包んでいた。

  • 何かが起こりそうだし…。

  • うむ。入学式の翌日から、事件を起こす。 級長が「廊下に整列!」と号令をかけても、ナベツネさんは「なんでお前は命令するんだ!」「お前に命令する権利はない!」といって頑として動かなかったという。

へー
  • すごいんだし。 すでにナベツネ像ができあがろうとしてるし。

  • それによって、軍隊式号令は無くなったという。 その級長とはその後、いろいろ語り合ったそうだ。 そこでは驚きの言葉も。

  • なんだしなんだし??

  • 「俺は天皇制なんてのは信じない」

  • えっ?? 読売新聞って右寄りなんだし?? あれ?

  • そんなことを憲兵に聞かれたらイチコロの時代だ。さらに。 「人間なんてのはそんなもんじゃない。もともとそれぞれの人間に人生があって人格があって、それぞれが意欲を持って暮らせる世の中こそ、ほんとの世の中なんだ。軍人がいばって強制する世の中なんてまっぴらだ」と言ったそうだ。

へー
  • …ちょっと頭がクラクラしてきたし。 誰がこれを言ってたんだったっけ…??ジョン・レノンの話だっけし…?

へー
  • ナベツネこと、読売新聞主筆のナベツネさんだ。 その高校時代に、同い年のもう一人の青年と出会う。

    彼も軍国主義に嫌気がさし、授業もろくに聞かずに教練もサボり、酒を飲んだり麻雀したり、ドストエフスキーなどを読み漁っていたという。

  • どんなところにもはみ出し者はいるんだしね。 ボクとサトルみたいなもんだし。

  • …お前と一緒にするな。 その青年のところに、哲学者・西田幾多郎の「善の研究」を抱えたナベツネ青年が現れる。 「おい、お前が氏家か?」「俺が渡邉だ。」と。

  • 氏家さんって…。

  • そう、後に日テレの社長になる氏家齊一郎だ。

  • 出会うべくして出会った二人なんだし…!!

ワロタ
  • ナベツネ青年の青春、つづく!

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