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今回のテーマは「スマートウォッチ」。
なにやらミカドに呼ばれたただしとサトルにゆりか。ミカドはなにか上機嫌です……
スマートウオッチってなにが出来るんだし?
ミカドがスマートウォッチを買ったようです。 スマートウォッチやApple Watch,タグ・ホイヤーを交えながらわかりやすく解説
2016/02/26
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スマートウォッチ Apple Watch タグ・ホイヤー デジタルガジェット Android Wear スマートフォン Google
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ははは、庶民ども!これをみたまえ!
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人を呼んでおいてなんだよ。自慢かよ。
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高そうな時計なんだし…
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な、何だその冷たい目は…
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いや、今更ミカドの金持ち自慢に驚くほどウブでもないんでな。
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ボクにくれるならいくらでも驚いてやるし土下座するし。
靴も舐めるし。
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何だつまらん、別な庶民も呼んであるからそちらに見せよう。
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あらー素敵な時計じゃない!
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お前かよ…
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高そうな時計を目にした時の女性ってなんでああテンションが高くなるんだし?
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当たり前じゃない!これ、タグ・ホイヤーの時計よ!30万くらいするのよ!そんな時計をつけてる男に憧れない女性なんていないわよ!顔や性格はどうあれ!
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それは私を褒めてるのか貶してるのか分からない発言だな。
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なにげに「高級時計をつけている男」をdisってる言葉だなそれ。
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そ、そんなに高いんだし!?ひぃ、ひれ伏すし!ごめんなさいだし!
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で、ただしはこの通り金額にやられているわけだが。金って怖いなー。
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でも、そのタグ・ホイヤーの時計、カタログで見たことないわね。特別製の時計なのかしら?
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出入りの商人が「あなたに似合う特別な時計があります」というから、このメーカーのわりには18万くらいと安かったのでおもちゃとして買ったのだ。
そして、サトルを呼んだのは、この時計をどう使っていいかわからないからだ。
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あー、やっぱり、これ、アレか。
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アレ?
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そう、これはスマートウオッチなのだ。
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正確にはAndroid Wearだな。 それで、何の使い方がわからないんだ。
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まず、なにが出来るかわからん!
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ズコッ
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お前、そんなこともわからずに最高級のスマートウオッチ買ったのかよ。 まぁ、金持ちにしちゃ端金だろうがな!貧乏人のこちらと違って!
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うわー、貧乏人のヒガミなさけないわー。
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でも、最近スマートウオッチってよく聞くんだし。 でも、なにが出来るかよくわからないんだし。
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そうだ、スマートウオッチとやらなにかを学ぶために買ってみただのが、まず機械式ですらない。どう使えばいいのか途方に暮れているところだ。
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まずそこからかよ…。スマートウオッチは現状いろんなタイプが出ていて、「これ」と言った決まりがあるわけではない。だが、ミカドが今見せびらかしているスマートウオッチのOSは「Android Wear」といって、Googleが開発したものだな。
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あれ?スマートウオッチのといえば、「Apple Watch」じゃないのかしら?
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今はスマートウオッチといえば、それが一番有名だな。しかしまぁ、出来ることはそう変わらない。
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だからなにが出来るか教えるんだし!いつも回りくどいんだし!
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おう、すまんすまん。ミカド、ちょっとそれ確認するから貸してもらえるか?
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わかった。まず、電源が入ったがその先がわからないのだ。設定をしてくれたまえ。
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なんでそんなに偉そうなんだよ。って、ミカド、お前スマートフォンはもってるのか?
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きゃー!素敵!お妃様にして!
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ボクは奴隷でいいし!だからお金をばらまくんだし!
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っとに、スマートフォンはスマートフォンがなければ利用できるわけないだろう。単なるアクセサリーにしかすぎんぞ。
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なんだつまらん。サトル。お前はスマートフォンを持っているか?好きにいじっていいぞ。
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えっ、ずるーい!私にもちょうだい!
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ボクにもよこすんだし!
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まぁ、一連のデモンストレーションしたら返すよ。この「TAG Heuer Connected」は2年後に1500ドル払うことで巻時計に交換できるってことだしな。それまでとっておけばいいだろう。
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それはいいことを聞いた。では、動かしてみてくれ。
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意外に使えるようにするまで簡単なんだしね。
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で、なにが出来るか、だが、ちょっと待て。今メールが来た。
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あ、スマートウオッチが振動してるわ!
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まず、スマートウオッチの基本的な機能、「スマートフォンの通知を知らせてくれる」だ。
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それに何の意味があるんだ?スマートフォンを取り出せばいいのではないか?
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電車の中とか、会議中とか取り出せないこともあるだろう。しかし、至急の連絡などがあって対応が必要、などという時に便利だろう。
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…。普段から使うにはうるさくないかし?
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必要な通知だけを教えてくれることもできるから、自分で設定すればいいだろう。
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その受け取ったメールやラインの通知から直接返信はできないのかしら?
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ゆりか、ちょっとこの画面を見てみろ。
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めっちゃ小さいわね。普通の時計よりちょっと大きいくらいかしら。
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入力するためのキーボードとか置くスペースがなさそうだし。
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だろう。一部のスマートウオッチは無理やりスマホと同じキーボードが出るものもあるが、Android Wearにキーホード機能はない。
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では、返信は不可能なのか?
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いや、音声入力で簡単なメール文くらいは作れるし、登録してあるスタンプを送り返すことは出来る。
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音声入力だし?読み上げてメールを打つのだし?
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そうだ、ちょっとやってみるぞ。『ほんじつのてんきはせいてんなり』
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わー、すごい。ちゃんと言葉を拾って変換も自動的にしてくれるわ!
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でも、時計に向かって話しかけてる姿はとても格好わるいんだし。
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たしかに、どうも「スマート」とは程遠い形だな。
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お前ら、人にやらせておいて言いたい放題だな。音声入力だが、今回はうまく変換できたが、音声の変換ミスも多くて長文入力はまだ難しいな。
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他にはどんなことが出来るのかしら?
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基本機能としてはスマホと同期することでスケジュールの確認を手元で行ったり、アプリを入れることで時計の画面を変えることができる。また、対応するアプリによるが、登録した路線の時刻表を調べたり、ツイッターを一部見ることも可能だ。
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時計というか、スマホ的な使い方なんだしね。
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むしろ、スマホを補完するのが現在のスマートウオッチかな。時計を見るだけでなく、手元にいろいろな情報を集約できる、ということで工夫次第ではいろいろ便利だぞ。
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ところで、そのスマートウォッチはスマホ無しでは使えないのかね?
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当たり前だろう。Android Wearは基本的に処理はスマホで行い、その結果をスマートウォッチに表示するんだ。それに、Android WearにはSIMを入れる機種はまだ出ていないから、それだけで通話やデータ通信ができない。
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なんかつまらないわねー。スマートウォッチだけあればスマホを使わなくてもいいくらいのイメージだったわ!
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そんなのなにに使えばいいんだし…
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スマートウォッチはまだまだ開発途上だ。機種も多くないし、アプリも少なく、スマートウオッチ独自でやれることもそう多くはない。ただ、これから「ウェアラブル端末」というカテゴリでいろいろ応用が期待されている。
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つまり、これから急速に伸びるかもしれない技術なんだな。ふむ、投資する勝ちはあるかもしれないな。
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そうだな、この先「ウェアラブル端末」がどう進化していくかわからんが、俺は楽しみだな。
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ふーん?
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どうしたお前ら?
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うーん、どうもスマートとは程遠いし!
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そうねー!あんまり資産価値もなさそうだし!じゃ、私帰るわね−!
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ボクも帰るんだし−!
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まったくお前らは即物的だな!
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まぁ、よい。本日は楽しかったぞ。お礼にそのスマートウォッチはくれてやる。
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わりと高いもんだぞ。いいのか?
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いいものはモノを理解している者が持つべきだ。気にするでない。
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さすが金持ちだな。抑えるべきところは抑えている。
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お前に褒められたところでそんなに嬉しくはないがな。
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お前も素直じゃねぇな。そんなんだから友達いないんだよ。
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ふん、貧乏人のひがみだな、それは。
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金持ちの傲慢には負けるぜ?
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ははははは!
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あいつら、なんだかんだで仲いいだしね?
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こっそりのぞき見てるとおもしろいものがみれるわねー。素直じゃないもの同士、気が通じるのかしら?
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こういうとき、手元に隠しカメラがあれば面白いんだし!
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モノによってはカメラ付きのスマートウオッチもあるぞ?
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へー、そうなの!でも、それ痴漢とかに、って!
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盗み聞きしてんじゃねぇ!
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逃げろー!
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おわり