サトル・ポーター博士が産業クラスターという概念を作り挙げたようです

クラスターって一体なんだし? 産業クラスターやマイケル・ポーター,イノベーションを交えながらわかりやすく解説

2016/08/08

Oki03

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産業クラスター マイケル・ポーター イノベーション 学習 シリコンバレー

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  • 産業クラスターという言葉は、や地域の経済政策に関する書類に必ずと言っていいほど記載されています。当たり前のように使われていますが、いったいどのような概念なのでしょうか?

  • サトル・ポーター先生、今日は一体どうしたんだし?

  • マイケル・ただし先生。私は素晴らしい発見をしてしまったかもしれません。

  • 発見ってなんだし?

  • ずばり、イノベーションの源泉を見つけてしまったわけなんです。イノベーションが発生するために必要な環境、それを私は、産業クラスターという新しい概念とすることにしました。

  • 産業クラスターという概念はハーバード大学ビジネススクールの教授であるマイケル・ポーターによって提唱されました。マイケル・ポーターは現代の経営学の教授の中ではかなりの知名度を誇り、多くの著作が日本語にも翻訳されています。一方、今回紹介する産業クラスターも含め、多くの批判があることも事実です。

  • サトル・ポーターさん、そもそもイノベーションって何だし?

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  • ハーバードビジネススクールの教授であるにもかかわらずそんなことも分からないんですか?一体どうしたんですか!

  • そんなこと言われても、ぼくは話の設定上この役を任されているだけなんだし。

  • 話の設定?なんのことを言ってるんですか?

  • ああ、気にしないでいいんだし。話を続けてくれだし。

  • イノベーションとは日本語で技術革新。たとえば産業革命や情報通信(IT)の革命があったように、既存の環境に大きな影響を与える新しい技術が産みだされることです。

  • イノベーションは、経済発展において最も重要な原動力だと言われています。新しい技術によってこれまでになかったモノやサービスが産みだされ、それに伴い雇用が産みだされて経済は発展していきます。一方、それが引き起こす影響はあまりにも大きく、既存の産業を成り立たなくさせてしまいます。ただし、産業の盛衰も経済発展の醍醐味のひとつでもあるのです。

  • ああ、それのことだし。そんなこと、当然分かってるし。ド忘れしただけだし。

  • どうすればイノベーションを引き起こすことが出来るだろうか、一体どういった要因がイノベーションという結果へ結びつくのか。考えられる要因のひとつとして、産業クラスターを提唱したいというわけで、ここに来たんです!

  • そっ、それはおめでとうだし。なんだかものすごい熱量だし。 と

  • それはそうですよ。これで新しい本を書けば、私の名はあがり、ある程度の印税も見込める。ハーバード大学からの好待遇も間違いないでしょう。

  • なんだか下世話な理由だし。ところで、クラスターという言葉はイノベーションと関係ないと思うんだけど、そこのところはどうなんだし?

  • ええ、本来はぶどうの房、という意味ですからね。

  • あとは、集団とか、群れ、といった意味もあるんだし。これがどうしても、産業やイノベーションと結びつかないんだし。

  • そこから説明すると分かりやすいかもしれませんね。小さな企業や大きな企業、投資に携わる金融機関、大学などの研究機関、そして協力的な地方自治体がぶどうの房のように連なった環境、それこそが産業クラスターというわけです。

  • ふーん、つまり色々な機関がある場所に集まっていればクラスターなんだし?

  • まあ、多くの説明を端折るとそういうことになりますね。

  • でもそれって、集積の経済と同じじゃないんだし?

  • 集積の経済とは 集積の経済とは、あらゆる企業同士が地理的に近い距離内に位置することによって取引にともなう交通や、流通におけるコストを減らすといった経済にとってプラスになる効果が起きること。

  • マイケル・ただし先生、よくぞ聞いてくれました!

  • マイケル・ただしっていう奇妙なセンスの名前、なんとかしてほしいんだし。

  • その違いはずばり、集積の経済で説明される経済にとって有益な効果よりも、より広範なメリットを説明しているということ!ああ、クラスターって素晴らしい!

  • うーん、いったいどういうことだし?

  • つまり、産業クラスターは古典的な考え方である集積の経済をより現代的に、そして創造的な 活動がどうして集積によって促進されるのか、ということをより深くついているのです。

  • なんだかもったいぶったしゃべり方だし。

  • 例えば、集中して立地している企業同士で情報交換が行われ、互いに競争しあい、技術を発展させていく。ここまでは集積の経済で説明されることです。

  • 確かにそうだし。

  • 産業クラスターの場合は、そこへ企業だけでなくありとあらゆる要素も含まれます。例えば、資金的な面で企業をサポートする金融機関、設備の整った大学施設やラボは研究を促進するとともに人材育成の面も持ちます。自治代は企業や教育機関をサポートする。これらが集まり、協力することでイノベーションが実現するというわけなんです。

  • 確かに、集積の規模よりも具体的に説明されている感じがするし。産業クラスターって響きも語呂がいいし。

  • キャッチーな名前でしょう?これで一世を風靡すれば著書の売り上げも伸びるぞー!

  • さっきからちょいちょいイヤらしい一面が出てるけど気にしないでおくし。

  • これが私の産業クラスターという概念です!

  • でも、例えば産業クラスターでイノベーションが起きた例ってあるんだし?

  • そこまでかっこつけないでほしいんだし。

  • シリコンバレーは元々、スタンフォード大学で工学を学んだ学生達が様々な技術を用いて半導体のような製品を開発していたんです。

  • おっ、さっそく大学が出てきたし。

  • その人材が集まって起業する。そして電子機器の産業で地位を確立することになるのです。

  • ふむふむ。

  • 多くの技術者が集まっては会社をやめて、自分の事業を始める。さらに富を獲得したものたちは、その富を新規事業に投資する。

  • おお、企業の集中と、投資家が出てきたし。

  • こうして企業や大学で知識と経験を積んだものたちが、それらを共有しつつ、投資を受けて開発を繰り返す。大学は人材を提供し…。現在のシリコンバレーとなったわけです!

  • もう、わかったから大きな声をださないで欲しいんだし。

  • わたくし、サトル・ポーター、興奮しております!

  • で、その産業クラスターの概念はどう使われるんだし?

  • 主に、地域の行政が経済発展の計画を組む際に使われていくと考えています。

  • どういうことだし?

  • 例えば、、自身の地域内にあるクラスターが生まれそうであるならば、それをサポートするような資金を投入したり、外部から企業を呼び込めるように交渉や整備をしたりできるでしょう。そうやって、地域内でのイノベーションを促すわけです。

  • そうすれば、地域の経済は発展するということだし。でもどうやってクラスターの芽を見つけ出すんだし?どの程度の大きさからがクラスターなんだし?

  • ぐ、それは…。聞かないでください。

  • 産業クラスターという言葉はあらゆる経済政策資料で多用される一方、曖昧な面も非常に多い。安易に用いるべきではないが、キャッチ―さもあって簡単につかわれていることが多い現状もある。

  • なんだか、雰囲気悪くなったし。

  • まあ…、本書いて売れれば。それではさよなら。

  • あっ、行っちゃったし。産業クラスターか。確かに流行しそうな感じはするし。

  • マイケル・ただし先生の言う通り、産業クラスターは提唱されて以来、様々な場面で用いられています。その有用さを主張する研究者も多い一方、批判が多いことも現実。言葉のキャッチ―さに惑わされずに、BOBBYLONDONで概念を理解したうえで利用していきましょう。

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