第2話

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クッキーってどんな風に生まれたんだし? 第2話

クッキーが産業になるし! クッキーやナビスコ,クラッカーを交えながらわかりやすく解説

2016/03/09

えいすけこばやし

7

クッキー ナビスコ クラッカー 世界史 オレオ ビスケット ガールスカウト 砂糖

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  • ゆりか!クッキーのこと、まだもっと知りたいし!!

  • まあ、あせらないの。さて、ここまでクッキーの歴史を話してきただけれど、まだまだクッキーの歴史は続くわ。深いわよ~!

  • 早く早く~!

  • そのナビスコ社は、今度は何かとのコラボ、まあ、今風に言うとね。コラボを考えたのね。

    そして、それは当時人気だった「サーカス」だったの。当時のサーカスといえば動物。そして、動物型のクッキーが生まれることになるのよ。

  • うわーー! 知ってるし! 今でもあるし!

  • そうね、このアニマルクラッカーはその中身のクッキーの形もそうだけれど、実はそのパッケージにインパクトがあったのよ。

    当時のパッケージは動物がオリに入った、持ち運べるようなものだったの。しかも、箱には紐が付いていてね、なんとそれはクリスマスツリーに吊るせるようにもなっていたのよ。そのパッケージに子供は夢中になったのね。

    ここでもうマーケティングが生まれていたのがわかるわよね。

  • 確かに! 僕、いまでも欲しいし!

  • そう、子供はクッキー販売の良いターゲットになったのよ。悪い意味じゃなくてね。 なので会社は莫大な広告費をかけて、宣伝をするようになった。

  • うんうん。

  • 現在、クッキーマーケティングの4分の1は6歳から12歳までの子供がターゲットになっているのよ。

ふむふむ
へー
  • え! 僕、大人なのに好きだし。

ワロタ
  • でもね、次第にクッキーはマンネリ化もしていったのよ。基本はバター、小麦粉、砂糖を混ぜて焼いたものに何かを足すだけ。

    すでにチョコチップクッキーはあったのだけどね、当時、チョコレートは非常に高価なものだったの。なので、なかなか庶民には流通しなかったのよね。

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  • そうなしか……。僕チョコレートのクッキー大好きだし…。

  • でもね、ここで奇跡が生まれることになるのよ。

    1894年、ウィルトン・ハーシーがチョコレートの概念を変えたのよ。今でもハーシーズのチョコレートは有名よね。

    そのハーシーが安価なココアパウダーチョコレートを製造。 そして、1908年、ナビスコでなく、サンシャインビスケット社が、チョコレートクッキーでバニラクリームを挟んだ、「ハイドロックスビスケットボンボン」。これが大ヒット!

へー
  • そのクッキーの名前は知らないし。僕が知っている、同じようなクッキーはオレオだし!

  • よね。それで間違っていないの。それはね、こういう流れがあったのよ。 ハイドロックスビスケットボンボンのヒットを見たナビスコ社は豊富な資金力でほぼ同じような商品、「オレオ」を発売したのよ。それが1912年。ハイドロックスから4年後ね。

    これがもちろん大ヒット! 今でもあるくらいだものね。 特にナビスコ社は広告、マーケティングでは圧倒的だったので、サンシャインビスケット社を蹴落とすのは簡単だったのよね。

  • こわい世界だし……。ビジネスって感じだし!

  • そうね、そしてハイドロックスは撤退……。 さらに、オレオは食べ方論争という戦略でマーケティングを行ったのよ。 半分にしてから? 水につけて? ミルクに浸して?  非常に上手い戦略よね。

  • すごいし……。

  • さらに、オレオの大ヒットで資金を得たナビスコ社は、次にマシュマロを挟んで、チョコレートでコティングした「マロマー」もヒットさせたの。

    このマロマーにも実は戦略があったのよ。マロマーのコーティングチョコレートは熱で溶けてしまうため、冬にしか売れなかったの。でもね、これは実は「冬限定」というマーケティングにもなっていたのよ。

  • ふわーーーーー! なんだかだたのクッキーがすごい世界になってきたし。大人の世界。

  • そうね。でもちょっと可愛らしいクッキー、ビスケットの売り方もあったのよ。

  • かわいい?

  • そう、1912年に発足された、ガールスカウトの女の子達が資金集めの目的のためにクッキーを焼いて販売を始めたのよ。これは大きな会社が販売するものとは違って、家庭的な心のこもったイメージもあって、しかも女の子達が直接手売りしていたの。

    そして、1936年、ガールスカウトは全国のパン屋さんと契約、そして大きな販売を始めたの。

    なんだか会社とちょっと変わらなくなってきたわね……。笑 今では大手メーカーとくっついて期間限定でガールスカウトクッキーを販売しているわ。 女子パワー炸裂ね!

  • すごいし! 女子パワー! 男子パワーはこういう時、弱いし……。

  • そして、しばらく安定していたクッキー業界にまたまたスターが生まれることになるの。1930年、小さなレストランを経営していたウェークフィルド夫人がそれを成し遂げるの。

    それは偶然から生まれた。

    夫人がチョコレート味のクッキーを作ろうとしたいたのだけどね、普段使っているチョコレートがなく、たまたま手元にあったネッスル社のチョコレートバーを砕いてクッキーに入れて焼いたの。

    夫人は、チョコレートが溶けてチョコレート味のクッキーになると思っていた。でもね、オーブンを開けてみると、チョコレートは半分溶けておらず、クッキーの中にチョコレートの塊がまだ残っていのよね。

    これは失敗! と思ったけれど、一応それを社員に出してみると?  というわけ。ここで、今では当たり前になっている、チョコチップクッキーが生まれたのよ。

    のちにそのレシピは夫人のものとなって、そのレシピの権利の代わりに、ネッスル社は毎年大量のチョコチップクッキー材料となるチョコレートを夫人に渡すようになったのね。

  • ぐ、偶然とはいえすごいし!! 僕チョコチップクッキー大好きだしよ!!

  • 私も!! まだ話の途中だからお腹すいているのに気づかせないで……。

    そしてね、1950年代に入ると、それまでのクッキー販売のターゲットは子供がメインだったのだけれど、その隙間に気がつい人物がいたの。その人物とはコネチカット州の主婦だったの。

    彼女、マーガレットはクッキーは大人も好き、という部分に気がついて、クッキーを高級なものにしていったのよ。そして、高級なヨーロピアンスタイルクッキーを製作し、大成功したの。

  • クッキーにも棲み分けが生まれ始めたし!

  • そうよ。産業というのは巨大化すると必ずそこに隙間が生まれるものなの。 マーガレット夫人の見つけたのもその隙間ね。 そして現在、クッキー産業は広告に莫大な費用をかけるようになり、ますます加速しているの。 考えてみるとすごいわよね。

    日本のオリジナルのクッキーだと思っているものも実はアメリカのクッキーの真似だったりするこもが多いのよね。

  • そうだし~、すごく勉強になったし!! この歴史を聞いてきたらすごくお腹が空いてきたし!

    今すぐスーパーに行って、サクっと甘いクッキーをかじりたいし! きっとこれを読んでいる方々もクッキーの甘い感じが口の中に広がっているはずなし!

  • そうね、食べ物って、歴史を知っているとmより美味しく感じることができると思うわ。 私も今から買いに行こうかしら?

  • わーい! 一緒に行くし!

  • じゃあ今日は私が買ってあげるわ。ええとね、でも食べるのはいいけど、ちゃんと今日話した歴史を噛み締め長ながらクッキーを噛みしめるのよ。

  • やっほー!

  • おわり

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