第7話

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カネと権力の渦の中へ!殺人犯に仕立て上げられる?ナベツネこと渡辺恒雄さんのスゴイ歴史を学ぶし 第7話

カネと権力の渦の中へ! 渡邉恒雄や弘文堂,人物を交えながらわかりやすく解説

2016/04/28

中本二郎

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渡邉恒雄 弘文堂 人物 九頭竜ダム 戸川猪佐武 マスコミ 出版者 児玉誉士夫 ナベツネ 讀賣新聞 長嶋茂雄

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  • 日韓条約締結を裏で操り、社会部と対立しながらも権力の渦の中に身を投じてゆく政治部記者のナベツネさん。ジャーナリズムを貫く社会部との対立は深まる。そして、ついには…。

  • そんなわけで、社会部とナベツネさんの溝は深まるばかり。

  • いつの間にか、すっかり今のナベツネさんっぽくなってるし。 でも、まだメディア王でもないし、読売でもトップではないんだし。

  • ジャーナリズムと呼ぶにはあまりにも権力とズブズブだったから、社会部とは対立するよな。

    そんな折、ナベツネさんを巻き込む大事件が起こる。 なんと、殺人犯と疑われてしまう。

  • えっ! ついに最初の人を殺しちゃうんだし??

  • 今では殺しまくりみたいに言うな。 政界情報誌「マスコミ」の発行人、倉地武雄が事務所で、十数カ所を刺されて殺された。

  • ああ…。 ついにやっちゃったんだし。 ナベツネさんならもっとバレないようにしそうなもんだし…。

  • だから、疑われただけだってば。

    時は東京オリンピック後の不況の中。 九頭竜ダムの不正入札、巨額献金疑惑で、首相秘書官が謎の死をとげていた。 さらに、参考人として国会喚問されていた倉地が殺されたことで政界は大混乱。

  • この事件に、ナベツネさんと深い関係にある児玉誉士夫の関与が取り沙汰されていたんだ。そのからみで、もともと政治部でナベツネさんのライバルだった戸川猪佐武がナベツネがからんでいるとリークし、社会部がそれに乗ってナベツネさんが犯人であるとして取材をはじめた。

  • おなじ読売社内で! 内ゲバだし!

  • 実際にナベツネさんが新しく買ったマンションの近くで、記者が張っているのをみつけたのが、政治部で戸川の部下だった、福留達だ。

  • そうだ。 戸川は、政治部だったが政治家を集めて銀座で飲み会などをやっていたから、読売を辞めさせられていた。それがナベツネさんの差金と思って、ナベツネさんに恨みを持っていた。

  • ドロッドロなんだし…。

  • それを知ったナベツネさんは激怒して戸川を怒鳴りつけ、さらに社会部も「とっちめた」という。

  • ライトに言ってるけど何をしたのか恐ろしいし…。 本当に人殺しをしてなかったんだし?

  • 誰もがダム不正入札にからんで殺されたと思っていたが、犯人は意外にも、倉地武雄の三男だった。家庭内トラブルが原因だった。

  • じゃあ、完全に潔白だったんだし!!

  • 殺しに関しては、な。

  • …どういうことだし…?

  • 九頭竜ダム建設地の鉱山経営者が児玉に入札の釣り上げを依頼して、その児玉からナベツネさんに相談が行ったのは事実だ。

  • やっぱり動いてはいたんだしな。

  • 中曽根も巻き込んで、手は打ったが結局、価格は上がらなかった。 児玉に依頼された一千万円は依頼主に返還されたが、ここから、ナベツネさんの協力費が出たという説がある。

  • キナ臭いし…。

  • ナベツネさんは否定しているが。 出版社の株資金としての三百万円とされている。

  • 出版社…? ナベツネさん、サラリーマンなのに出版社作ろうとしてるんだし?

  • 弘文堂という明治創業の硬派な学術出版社があった。 業績が悪化し、社員の士気も下がっていたので社長の妹婿の中村が担ぎだされたが、学者肌の中村に対して元社長が暴力団の松葉会を送り込んで脅しにかかった。

  • またドロドロな話だし…。

  • 中村は東大新人会時代からナベツネさんと関わりがあった。 ナベツネさんが実体験から「派閥」や「大臣」という本を出したのも中村が依頼したからだったんだ。

  • ふむふむ…。 そんなナベツネさんにヘルプを頼んだんだし?

  • そう。 ナベツネさんは、松葉会に直々に交渉に行ったがどうにもならなかった。

  • ヤクザに乗り込んじゃうのがすごいし…。

  • そこで、右翼の大物である児玉に相談した。 児玉の力でいとも簡単に問題は解決し、弘文堂は危機を回避したんだ。

  • ほっとした中村だったが、ここから、ナベツネさんが弘文堂の実権を握りだす。

  • 一難去ってまた一難とはこのことだし…!

  • ナベツネさんは出版社にずっと野心があった。 後に買収することになる中央公論の入社試験共産党歴を理由に落とされていたし。

  • めちゃくちゃ根に持つ人なんだし…。

  • 中村は松葉会の件だけではなく共産党員時代に、ナベツネさんを裏切る形で党に残った負い目もあった。 そこで逆らえなくなったところに、ナベツネさんがガンガン食い込む。 児玉の著書「悪政・銃声・乱世」を出版させたり、ついにはド素人であるナベツネさんの弟を役員として送り込んだ。

  • ああ… もう止められないし。

  • ナベツネさんは、幼い頃に家を守らなければならなかったから、弟は溺愛していたんだ。

  • それは純粋な愛だったんだし。

  • しかし出版社としてはたまったものではない…。 児玉、中曽根を通じて出資者を集め、弘文堂を増資して、正式に弟を社長にしてしまう。

  • 右翼を使って乗っ取り完了だし!! なんたるちーや!!

  • 結局、それで弘文堂の経営は再び傾いて、手を引くことになる。 出資者はカンカンだが、児玉には逆らえないのでそれ以上は泣き寝入りだ。

  • もうドロッドロのズブッズブなんだし…。 新聞記者っていう肩書がなんだかわからないし…。

  • その時期、ナベツネさんは自宅のマンションを買っているんだから、資金的にも混同されていたんだろうな。 そこで、各界の大物を集めてパーティーをやった。

  • 自宅でパーティーする新聞記者って…。 政治家みたいだし。 どんな人が集まってたし?

  • 大野伴睦の秘書、児玉誉士夫の秘書、中川一郎夫人、氏家齊一郎、さらには当時新婚だった長嶋茂雄夫妻。

  • そうそうたるメンバーだし! ミスターまで!

  • そんな場でも、ナベツネさんは得意の下ネタを連発していた。

  • どんだけ下ネタ大王なんだし…。一升瓶事件を思い出すし。

  • 生と死、そして性は密接な関係にある。

  • こんどはどんな下ネタだったし?

  • 児玉の秘書も新婚だったから、ゆうべは何発やったんだ?と。

  • ただのセクハラジジイだし!!

  • 彼が一発です、と答えると、ダメだなあ、俺なんか新婚当時は三発はやった、あんたはどうだ?と長嶋さんにも聞いたということだ。

  • …。 呆れてものが言えないし。 巨人ファンと相性が悪いのもわかるし。 …で、長嶋さんはなんて答えたし?

  • さすがに笑って答えなかったという。

  • いわゆるひとつの一発です!とか言ってほしかったし!

  • お前が下ネタに走るな!!

  • しかし、こんな時期から長嶋さんと仲良しだったんだし…。

  • そう。当然、その後ミスターが監督に返り咲いたり、国民栄誉賞を受賞するのにもナベツネさんの影がある…

  • いよいよ今のナベツネ像になってきた感じだし!

  • そうだな。 そしてナベツネ化を決定付ける事件がここからも連発してゆく…。

  • つづく!

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