オーディオブックって必要だし?ただしはオーディオブックの存在が疑問のようです。

オーディオブックって必要だし? オーディオブックや隙間時間,バラク・オバマを交えながらわかりやすく解説

2016/04/30

駱駝家

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オーディオブック 隙間時間 バラク・オバマ ビジネス amazon グラミー賞 視覚障がい者

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  • 日曜日の昼、ただしの部屋のドアが激しくノックされています。慌てて目を覚ますと開け放たれたドアの向こうに立っていたのはサトル。なんだかすごく怒っているようです。

  • なんだし!せっかく今日は1日寝てようと思っていたのに!

  • ほほう、日曜とはいえ寝過ぎじゃないか?昨夜はさぞ遅くまで起きていたんだろうなあ。読書でもしていたのか?

  • 忙しくて本なんか読んでる暇なかったし!

  • なんでそんなに忙しかったんだ?

  • イベント最終日だったからだし!課金してガチャ何回も回してようやくレアキャラをゲットしただし!

  • 痛いし!いきなりの蹴り技はやめろし!

  • 貴様、完全に古典文学のレポートのことを忘れているな?俺が貸した資料本を今日までには読んでおけと言っただろう!

  • ……へ?資料?レポート?ああ、今回は大学生の設定だし?

メタい!www
  • まだ寝ぼけているのか?日曜日に図書館で一緒にレポートを書いて欲しいと頼んできたことまで忘れているんじゃないだろうな?

  • ハッ!も、もちろん覚えているし!ちゃんと読んでるし!早く図書館に行こうし!

  • 本当か?資料はちゃんと理解しているのか?古典は苦手だろう、お前。

  • え、えっと、最後に主人公が悪役をコテンパンにするところとか良かったし。

  • 読んでねえのまるわかりの上にくだらん昭和ダジャレをかましやがったな……。

  • ごめんだし!借りた時はちゃんと読むつもりだったし。でも、本当に色々やることがあって忙しかったんだし。

  • まあそれなら仕方がないが……いったい、何していたんだ?

  • ギルドの仲間達と洞窟で必要な鉱石掘ったり、資源集めて軍艦の建造したり……。

  • ゲームしかしてねえじゃねえか!

  • ゲームをバカにするなし!せっかく敵を倒して世界を救ったのに。

  • 現実世界ではなにも救えてないがな。まったく。そんなに忙しいなら紙の本ではなくオーディオブックでも買ったらどうだ?

  • オーディオブックって何だし?

  • 知らないのか。本の内容を読み上げて録音した『聴く本』のことだ。

  • アニメや漫画のドラマCDみたいなもんだし?

  • 似ているがちょと違うな。ドラマCDは何人もの声優がドラマを演じるだろう?オーディオブックは一人のナレーターが文章を読み上げているんだ。

  • なーんだ。ただ、読み上げてるだけだしか?そんなん誰が使うんだし?読みたければ自分でさっさと読めばいいだけだし。

  • お前が言うな!

  • ぎゃあ、耳をひっぱるのは弱いからやめて欲しいだし!ん?イヤホン?

  • 俺のiPodを貸してやるから聴いていろ。ついでに早く準備して車に乗れ。図書館に向かうぞ。

  • うわ!これ何だし。耳元で男がしゃべってるだし!

  • 今回の資料のオーディオブック版だ。さあ、出発するぞ!

  • 待ってくれし!

  • なんだ、まだ何かあるのか?

  • 途中でファミレスに寄ってほしいだし。朝ごはん食べてないし!

  • そんなこと言える立場か?まあ良い。だがメシ食いながらでもそれは聴き続けていろよ。

  • 2時間後。

  • ……ふん、ふん。

  • もうすぐ図書館につくぞ。どうだ、ファミレスの待ち時間や車に乗っている間に資料を頭に入れることが出来て便利だろう。

  • うん、確かにそうだし。隙間の時間を有効活用出来るのは僕みたいな忙しい人間にとっては便利だし。

  • つっこみたいが今は運転中だから我慢してやる…

    そうだろう。オーディオブックは車社会のアメリカでは特に大人気でな。紙媒体の本とオーディオブックが同時に発売されることも多いんだ。

    忙しいビジネスマンや学生達にとっては車に乗っている間を無駄にせず勉強出来る便利なアイテムなんだな。紙の本と同じレベルで社会に浸透していると言っていい。

  • それを示すのがグラミー賞に最優秀朗読アルバム部門があることだ。この賞に部門があるということはそれだけ支持を得ているということになる。

  • へえ、どんな人が受賞しているんだし?

  • 有名なところでは2008年にオバマ大統領が自伝を朗読したものが受賞しているな。

  • オバマ大統領が!でもそれって大統領の権力ゆえなんじゃ……。

  • アメリカはそんな甘くないぜ。受賞したのは自伝の内容とオバマ大統領の朗読能力が評価されたからだ。

アメリカは甘くない
  • オバマさんやるし。

  • また、ドイツでも最近はオーディオブックの人気が上がっている。2012年に行われたフランクフルト・ブックフェアではオーディオブックの専用のブースがあったそうだ。

    ドイツ人は読書家が多くて勤勉な国民気質だ。家事や手作業中にも聴けるオーディオブックの便利さに気づき始めたら普及するのは早かったらしい。

  • ふうん。日本ではどうなんだし?

  • それがな、日本ではまだまだ認知度は低い。

  • 無知でナマケモノな人が多いんだし。

  • お前が言うなよ…

  • ハンドル!ハンドル離すなし!

  • さっきも言ったようにオーディオブックの利点は隙間時間を、特に車の運転時間を有効活用できることだ。だから車社会のアメリカでは人気がある。

  • そうだし、今僕もアメリカンな気分を味わってるし。

  • しか日本はアメリカと比べて通勤に電車やバスなどの公共機関を使う人が多い。そこにCDやカセットを機器と一緒に持ち込むのは結構大変だろう?

    だからオーディオブックの発売当初は一部の愛好者には受け入れられても一般的にはなかなか浸透しなかったんだ。

  • たしかに、混み合った電車のなかでは周囲にも気を遣うし。

  • 認知度の低さから販売している店も少なく購入者の目に触れる機会も少なかったんだ。それが主な原因だろう。

  • じゃあ、日本でオーディオブックが広まるのはむずかしいし?

  • いや、そうでもない。お前が聴いていたiPodに入っているブックはどうやって購入したと思う?

  • ん?ふつうにCDから落としたんだろし?

  • 違う。それはネットのダウンロード販売で買ったんだ。

  • ダウンロード!それは手軽で良いし!

  • スマートフォンやiPodならば持ち運びしやすいし隙間時間でも利用しやすいしな。2007年頃から数社がこのオーディブックのダウンロード販売に参入したんだが2015年には、とうとうあのAmazonが配信サービスを開始したんだ。

  • Amazonが入ってきたら一気に広まりそうだし。

  • そうだな。サービスは月額1500円の定額制でまだまだ本の数は少ないようだがこれから増えていくそうだし、スマートフォンにアプリをインストールすれば使えるという手軽さも魅力だな。さあ、図書館についたぞ。降りろ。

  • 図書館についたサトルは,なぜかいきなりある棚の前に歩いていき見つめています。

  • 実はな、オーディオブックの浸透であるひとつの可能性が広がることも俺は期待しているんだ。

  • ひとつの可能性?

  • この棚を見てみろ。

  • ここは、点字の本の棚だしね。

  • そう、点字の本はかなりの数が出版されていてどこの図書館でもコーナーがある。しかし、そのなかにビジネス系の本は少ないんだ。

  • ううん、そういう分野の知識が欲しい視覚障がい者の人には困った話だし。

  • その通り。だがオーディオブックは『聴く本』だから視力が弱くても大丈夫だしビジネス書も多く配信されている。これから先、視覚障がい者の方の可能性が広がる助けになると思っているんだ。

  • おお!それは良いことだし!オーディオブックはそういう面でももっと広まってほしいメディアだし!

  • ところでレポート製作をさっさと始めるぞ。

  • ……。

  • どうした?もう資料は聴き終ったんだろう?

  • 僕もオーディオブックのもうひとつの可能性に今気づいたし。

  • なんだ?

  • これ、眠りながら聞いたらもっと覚えられるんじゃないし?睡眠学習の要領だし!やってみるし!

  • 寝るな!

  • おわり

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