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どうなる、アメリカの政党政治?大統領選で話題のドナルド・トランプってどんな人? 第5話

どうなる、アメリカの政党政治? ドナルド・トランプや政党政治,自由主義を交えながらわかりやすく解説

2016/03/26

中本二郎

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ドナルド・トランプ 政党政治 自由主義 国際 小選挙区制 リベラリズム コンサバティズム ニューディール政策 キリスト教原理主義 ザ・シンプソンズ 大統領選 共和党 民主党 アメリカ

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  • アメリカ大統領選について、サトルとアメリカ人っぽいテイラーが、ただしとゆりかに教えています。日本ではあまり報じられないトランプさんのエンターテイナーとしての一面に度肝を抜かれた一同。今後、選挙はどうなるのか?アメリカの政党政治の歴史から考えます。

  • しかし、これだけ嫌われてるのに、トランプさんはなんで共和党から出るんだし。 もうトランプ党にしたほうがいいし。

  • たしかにー。 日本にはいろんな政党があるけど、アメリカって民主党と共和党だけなの?

ワロタ
ふむふむ
  • いい質問だねー。

  • それは、アメリカも小選挙区制であることが大きな理由だな。
    全国を議員定数と同じ選挙区に分割して、1選挙区から1名の議員を選出するから、小政党の乱立より大政党として過半数の票を得るほうが勝ちやすくなる。 これは日本も同じだな。

へー
  • なるほどー。 小選挙区制ってそういうことなのね。

  • だから日本でも一票の格差が違憲とされるまでになってるよねー。

  • それにしたって、ずーっと民主党と共和党じゃない。 日本は、自民党と…えっと、民主党ができたのは最近で、これも民進党?になったんだっけ?ほかはコロコロ変わってるわよね。 アメリカは変わってないの?

  • そうだね、民主党と共和党の二大政党制を遡ると、1861年〜1865年、American Civil Warこと南北戦争の時の、リンカーンの北軍が共和党、南軍が民主党だったんだ。

  • あ、プロレスラーのリンカーンさんだし。

  • あれ、共和党って保守的で、民主党ってリベラルなんだと思ってたけど。

  • そう、最初は逆だったんだ。 南北戦争後、負けた南軍の民主党は奴隷制度に依存していたからずっと貧しかったんだ。 しかし大恐慌で、共和党が失敗する。 民主党のルーズベルト大統領が、貧しい人たちのために社会主義的な福祉政策をはじめたんだ。それが、ニューディール政策。

へー
へー
へー
へー
へー
へー
へー
へー
  • 聞いたことあるし!

  • へー、アメリカのイメージとちがう。

  • 当時、富裕層への税率は5割だったからね。 それで、世界一のになった。

  • そう。でも、民主党はベトナム戦争を始めてしまった。 しかし、御存知の通り厭戦気分も広まっていたから、党員が求めていない人を立ててしまったことで民主党は分裂してしまい、しばらく政権を取れない冬の時代になってしまった。

  • へー、そういう経緯があったんだ。

  • あっ、ひょっとして…。

  • そう、イラク戦争の結果、今みたいなことになってる共和党と同じなんだ。

ふむふむ
  • なるほどだし。 わかりやすいし!!

なるほど。
  • これは面白いねー。 歴史は繰り返すってやつだね。

  • そういうことだねー。 こうやって、アメリカの歴史はだいたい40周年周期で大きく変わってるんだ。

  • 大恐慌がサブプライム危機に当たるわけだ。

  • ふむふむ。

  • 民主党がリベラリズムで共和党がコンサバでしょ?

  • それが、そう単純でもないんだ。

  • どういうことだし?

  • 経済でいうリベラリズムっていうのは、自由主義経済。 つまり、政府が経済に介入しないで、市場の自由にしておくということ。小さい政府というやつだね。

  • あれ、それって共和党のほうよね?

  • そう、だから経済でいえば、実は共和党のほうが本来的なリベラリズムなんだ。

  • 頭がこんがらがってくるし…。

  • ハッハッハ、そうだよね、わかるよ。アメリカの理念である自由と平等という考えかたが、時代によって変わってるということだよ。もともとは、イギリスの植民地として多額の税金を取られていたから、アメリカの独立はそこからの「自由」の獲得でもあった。

  • はー。そこまで遡るのね。

  • だからもっとつきつめれば、それは宗教的な対立でもあるんだ。 「神の見えざる手」があるから、市場は放置していても大丈夫、というのが小さい政府を支持するキリスト教原理主義の根本にある。

ふむふむ
  • なるほど。今の時点では、共和党は小さい政府で、なるべくお金持ちにも課税しないで儲けたければ好きなだけ儲ければいいって考え方だよな。

  • そう、一方で民主党は、オバマケアやヒラリーさんも主張している国民保険制度を敷こうとしているように、要するにもっと税金を取って分配しようという考え方。サンダースさんはそれをもっと強力にして、国立大学を無料にすると言っている。

  • なるほどー。 それのどっちがいいかを決めようとしているわけね。

  • そうだね、もともとはそういう軸のつもりだった。 いわば、トランプの大富豪で言えば、2が一番強い秩序か、3が一番強い革命を起こすか。

  • よくできたゲームなんだしー。

  • しかし、ここでどっちの味方かわからないドナルド・トランプさんというジョーカーが出てきたという感じか。

ふむふむ
  • トランプさんはトランプのジョーカーなのね!

  • その通りだねー。

    外交的に言っていることは超保守的。 周辺国や貿易相手国に対してはめちゃくちゃ強気なことを言っている反面、経済自由主義であるところの、ウォール・ストリートの代弁者と化している共和党ともバチバチに対立している。

  • 最強のジョーカーだし!!

  • そう、富を独占しているエスタブリッシュメントやその代弁者であるメディアへの怒り、それに対して何もできなかったオバマさんへの不満。閉塞感が高まって、みんながジョーカーを求めているんだな。

  • さっきのゲームでもジョーカーが一番欲しかったし!!

  • だから、メディアや共和党がいくら叩いても、トランプ支持が弱まるどころかどんどん加速していっている。怒りが原動力になってるからね。

  • へえ〜、なんか不謹慎だけどすっごい面白い状況なのね。

  • まさにプロレスだし!!

  • 最初に選挙に出たときは、発言も過激すぎるし泡沫候補扱いだったんだけどね。

  • そうだねー。でも、トランプが大統領になる、と予言していたアニメがあるんだ。

  • えっ?アニメ??

  • プロレスとかアニメとか… トランプさんって架空の人みたいね。

  • まずはこのアニメを観てみて。 ザ・シンプソンズっていう老舗のアニメだ。

  • あっ、トランプさんが出てるし。

  • そう、これは2000年の時点。 トランプさんが大統領になって、国がムチャクチャになってるというストーリーだ。

  • な、なんてこったし!!

  • そして、もうひとつものすごい動画がある。 アニメから15年後、2015年のトランプさんの動画だ。 公式動画じゃないけどね。

  • あれっ??

  • えっ???

  • なにこれ…???

  • ハッハッハ。と、まあ、こうして謎が多いのもまた、トランプさんの魅力として人気を集めちゃってるんだね。

  • なんだか怖くなってきたし…。

  • どうなっちゃうんだろうなー、アメリカは。そして世界は。

  • 目が離せないわね。

  • そうだねー。 まぁ、日本では大統領選に投票はできないわけだから、プロレス観る感覚で楽しんだらいいんじゃないかな。ハッハッハ。

  • ミカド、軽いなー。

  • つづく?

どうなる、アメリカの政党政治?大統領選で話題のドナルド・トランプってどんな人? 第5話
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