第2話

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ただしとサトルのブルガリア紀行。ヨーグルトと琴欧洲以外には何があるんだし? 第2話

黒い海最高だし!! ブルガリアやチーズ,ヨーグルトを交えながらわかりやすく解説

2016/02/20

中本二郎

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ブルガリア チーズ ヨーグルト トラベル ソフィア ヨーロッパ 海外旅行

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  • ブルガリアに来た、ただしとサトル。 ソフィアのホステルで出会ったフィンランド人のミッカと、黒海沿岸のリゾート地、バルガスへ向かうことに。

  • おはようだしー。

  • ドブロウトロ〜(おはよう)

  • あ、そうだ、ここはブルガリアだったし。 ミカド君がいるし。

  • ドブロ・ウトロ!

  • ああ、彼はミカドに似ているが違うぞ。

    フィンランド人のミッカ・ドナイヤネン君だ。 俺たちと同じくバックパッカー旅行をしてるそうだ。

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  • ああ、そうだったかし。 よろしくだし!

  • ヨロシクネン。

  • それで、話してたんだが、バルガスというリゾート地に行ってみようと。

  • ほうほう。もうソフィアにはおさらばだし?

  • だってただしクン、興味ないネンやろ? アレクサンドル・ネフスキー大聖堂や奇蹟者聖ニコライ聖堂、聖ゲオルギー丸教会、聖ネデリャ教会とか…

  • うーん…。あんまりないし。

  • 黒海沿岸はけっこうトップレスのお姉ちゃんとかいるネンで。

  • なにをモタついてるし! さっさと行くし! 荷物まとめろし!

  • な?

  • せやネンな。 ほな、いこっかネン。

  • 何でいくし? 歩くかし?

  • なに言うとんネン。 黒海はブルガリア東端やネン。 歩いたらどんだけかかるネン。 バスでいきまひょ。

  • バス!いいし!

  • じゃあ悪いけどミッカくんに先導してもらおう。 もう慣れてるだろうしー。

  • カメヘンヨ。 ホナ、いこかネン。

  • そして…バス車内

  • けっこう新しくてきれいなバスだし。

  • そうだなー。 親子連れとかも多いな。

  • そうですネン。 ブルガリアではリゾートといったら黒海ですネン。

  • 黒海…。 きっと真っ黒なんだし…。

  • なんでやネン。 黒海は色のことじゃないネン。 イカが大量発生してたら黒いかもしれないがネン。

  • 黒海はヨーロッパとアジアの間を分ける内海だ。 マルマラ海を経て、エーゲ海、地中海につながってる。 ロシア、グルジア、トルコ、ブルガリア、ルーマニア、ウクライナに囲まれてる。

  • インターナショナルな海なんだしな。 海っていうより湖?なんだし。

  • ギリシア神話の時代は、黒海沿岸のギリシアより北方には女だけの部族アマゾンがいて、黒海もかつてアマゾン海と呼ばれてたネン。

  • ほうほう! 女だけの部族に会いにいこうし!

  • 紀元前700年から500年頃にはポントスと呼ばれてたネン。

  • ほうほう。ポントス。なんかおいしそうだし。 カルビーから発売してそうだし。

  • 中世になると、偉大なる海、と呼ばれたネン。

  • ふむふむ、偉大なんだしな。

  • その後、オスマン帝期を経て、1860年以降になって黒海という英語名が一般的になったネン。

  • へー、黒海になったのはわりと最近なんだね。 なんで黒海って言うんだろ?

  • 海水が黒みを帯びてますネン。黒みは、硫化鉄という説と、ちっさい藻類という説がありますネン。

  • えー! まだわかってないの!

  • 真相は闇の中やネン。 黒海だけにネン。

  • ハッハッハ。 聞いたか、ただし。

  • えっ? あんまり聞いてなかったし。

  • …失礼だろ。 ミッカ君が黒海について教えてくれてるのに。

  • ああ、すまないし。 黒海は真っ黒いんだしな。

  • …ええネン。 君らのことがわかってきたネン。

  • 黒海は魚は捕れるのかし?

  • 捕れるネン。 ほとんどがアンチョビやけど、アジ、イワシ、ニシン、チョウザメなんかも捕れますネン。

  • それでこのへんはアンチョビだらけなんだしな。 チョウザメってことはキャビアも捕れるんだしな。

  • 食い物の話には食いつくんだな。 政治的にはどんな感じなんだい?

  • 古代から、いろんな国を分けてきたネン。 第一次大戦では、ロシア、オスマン帝国、ドイツ海軍の間で激しい戦闘があったし、第二次大戦では国会の戦いといってルーマニア王国、ナチス・ドイツ、イタリア王国、ブルガリア王国とソビエト連邦の間でまた激しい戦闘だったですネン。

    大戦後はソ連の海となったけど、1991年のソ連崩壊で北岸は独立したウクライナ、東岸はグルジアに属して、ロシア領は一部になりましたネン。

    1992年にはトルコ主導で黒海経済協力機構が結成されたけど、ロシアとウクライナの関係はこじれたままで、いまだに黒海艦隊やクリミア半島の所属でもめてるネンな。

  • なるほどー。 歴史がぎっしり詰まってるんだな。 それがつい最近のクリミア危機まで続いてるんだもんな。そう考えると怖い気もするな。

  • 大丈夫ですネン。 今はブルガリア側は平和ですネン。 ブルガスはまったりしたリゾート地ですネン。

  • そういう歴史を踏まえて行くとまた感慨深いものがあるな、ただし?

  • Zzz…。

  • 寝てやがる…。

  • いいですネン…。 そろそろ休憩時間ですネン。窓の外の景色もいいでっしゃろ?

  • いいねー! また見渡すかぎりヒマワリ畑。 お、バスが止まった。

  • ここいらでトイレタイムですネン。

  • トイレ? サービスエリア的なものは何もないけど。

  • 立ちションですネン。 この壮大なひまわり畑にする立ちション、気持ちようおまっしゃろ?

  • おぉ…たしかに。 いまヒマワリが向こうむいててくれてるからいいけど、こっち向いてたらなんかしづらいね。

  • ハッハッハ。ほんまやね。 ただし君、おしっこタイムでっせ…

  • あれ、いない。

  • なにしてるしー? はやくおしっこしておかないとあとで行きたくなるしー! すっごい気持ちいいし! このでっかいヒマワリを全部ボクのおしっこで養ってる気分だし!!

  • 生理現象には正直なやつだ…。

  • ある意味ワイルドなやつですネン…。

  • そしてブルガス着。

  • 着いたしー! おなかすいたしー!!

  • そうだなー。さっそく何か食いたいなー。

  • アイリャンとタラトルが飲みたいし!

  • ハッハッハ、すっかりブルガリアンですネン。 確か日本にはブルガリアンのリキシがいましたネン?

  • 琴欧州だし! すっごい安易なネーミングだし!

  • たしかにな…。 こうして来てみると欧州って広すぎるな。 琴牛乳のほうがいいな。

  • 明治から化粧まわしが送られそうだしな。

  • さっそく黒海沿岸に行ってみようネン。

  • レッツゴーだし!

  • 通りはすごい人出だなー。

  • リゾート客が集まってるからネン。 レストランもおみやげ屋もいろいろありますネン。

  • どの店にも置いてるこれはなんだし? かわいい木製のビンみたいのだし。

  • ああ、これは香水ですネン。 中に小さい香水瓶が入ってますネン。 この木製のパイプと並んでベタなおみやげですネン。

  • かわいいし! 一個3レフだし、安いし。 買っておくし。

  • 小さいからおみやげにはピッタリだな。 あ、くれよんしんちゃんの置物があるぞ。パチもんだが。

  • しんちゃんすごいし。 春日部から黒海まで届いてるんだし。

  • ほら、海岸が見えてきたネン。

  • ふぉーーー!!! 海だしい!!

  • すごい人だな! パラソルがぎっしりだ…。

  • ほんとだし… 夏の湘南ばりだし。

  • バルガスはこんなもんですネン。 内海だから海岸も限られてますからネン。

  • 海までたどり着けるのかし…。

  • パラソルかきわけて行くしかないな…。

  • 芋洗い状態ですネン。

  • ここまで来たら絶対に黒海で泳ぐし! どけどけーだし!

  • おい、だいじょぶかー。

  • ふぉーーー!!! 黒海だし!! 黒くはないけど気持ちいいし!

  • 確かに黒くはないな。 でも、青くてキレイな海って感じでもない…。

  • まぁ、半分湖みたいなもんですネン。 あんまりキレイな水でもないですネン。

  • あっ! トップレスのおねえちゃんがいたし!! すごいし!! サトルー!早く来るし!!

  • 腹減ってたんじゃないのかあいつは…。

  • ハッハッハ、彼は野生だね。 このまま黒海でも生きて行けるね。

  • うん、ここに置いていってもいいかもしれない。 きっとアンチョビでも獲って楽しく暮らすだろう。

  • 次回、完結編へ!

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