ただしが長江文明にも興味を持ったようです

ちょこっと長江も見てみるし! 長江文明や屈家嶺文化,石家河文化を交えながらわかりやすく解説

2016/03/02

小野小餅

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長江文明 屈家嶺文化 石家河文化 世界史 中国文明 彩陶紡錘車 版築 三星堆遺跡 古蜀文化 青銅縦目仮面 青銅神樹 黄河文明 古代史

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  • 前回、黄河文明についてさっくりと辿ってみたただしとサトル。中国のもうひとつの大河長江ではどうだったのかと、少し気になっている様子ですが…。

  • 長江長江・ちょこちょこ長江♪

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  • 誰だー、不謹慎なリズムでアジア最大の川を侮辱しているのは。

  • 侮辱するつもりはないんだし。そうか、長江ってアジア最大なのかし。

  • 世界第三位でもあるぞ。

  • すげえ…。んじゃ、何で中国の古代文明は長江文明じゃなくて黄河文明っていうんだし?長江にも文明はあったんだし?

  • そりゃ当然あったし、どんどん見つかったからな。今じゃ「長江・黄河文明」とも、もっとおおざっぱに「中国文明」とも呼ぶぞ。

  • あれ、じゃあ「世界四大文明」の「黄河文明」ってもう古い感じなんだし?

  • そうだな、「世界四大文明」って分類がもう乱暴すぎるって感じになったな…

  • なんだー、それじゃもうこれ以上堀り下げても面白い事なさそうだし…

  • ちょっとまったー!!

  • うわああ、ゆりかちゃん、一体どうしたんだし!?

  • 突然降って沸いたな!!

  • あんたたちこないだ二人でこっそり古代中国に行ってきたって言うじゃない!今度は私も連れて行きなさいよ!!

  • ゆりかちゃんが古代中国マニアとは知らなかっただし…

  • 意外だな…。

  • 古代中国と言えば楊貴妃でしょー!?是非会って美容の秘訣を聞かなくちゃ!!さ、行くわよ、どうやって行くか知らないけど行くわよ!!

  • 待て、待て待てゆりかちゃん、それは…!!

  • 待つだしゆりかちゃん!!闇雲に走って行ったらほら…!!!

  • …あら?ここどこ?

  • ほらー!!また謎の原理で古代中国に来ちゃっただしー!!

  • 前とは川の形と色が違うな、今度は長江か…まずいなこれは。

  • 何がまずいのよ?

  • 楊貴妃に会いたかったようだが、楊貴妃の居た唐の都「長安」は黄河と長江の丁度間だ。何より、俺たちが見てきた時代は唐の何千年も前だ。

  • えー?じゃあ楊貴妃には会えないの!?

  • 無理だしー。

  • じゃあ何しに来たのよ!!

  • 色々調べ物とかあったんだよ!!

  • 何でそんなマジメな学生みたいな事してんのよ!!

  • マジメな学生なんだし!!

  • お前がいうな

  • って、殴り合いしてても仕方がないわね、こういう時どうすればいいの?

  • あー、えーと、天の声さーん。

  • 助けてほしいだしー。ここどこだしー?

  • はいはい、お待たせしました、ここは紀元前3000年頃の湖北省、長江中域の【屈家嶺(くつかりょう)文化】の時代になります。

  • あら、これ便利ね、頭の中に直接声が響いてくるわ。

  • 同時通訳もしてくれるしな。

  • 天の声さんが居るなら安心だし。結構大きい集落だしね。あ、ブタ飼ってる。ヤギも?

  • あっちは水田ね。稲作やってるんだ。

  • 家は…これは日干しレンガになるのか?

  • いえ、土器ですねー。後に焼成煉瓦に発達していったと思われます。

  • 皆それぞれ見る所がバラバラだし。

  • 一度に特徴が解っていいだろう。前回見た黄河文明の最後の龍山文化よりちょいと前っていう印象だな。

  • 年代的に重なる部分もあり、龍山文化の特徴の卵殻黒陶も多数出土しているので、他の文化圏と広く交流があった事が伺えますね。

  • あら、あれ何かしら。あの人が使ってるコマみたいな物。

  • おばさーん、すみません、それ何してるんだしか?

  • おや、見ない顔だね、他所から来たのかい?紡錘車を知らないのかい?

  • ぼーせきしゃ?

  • ああ、紡ぎ車ね!

  • そうだよ、こうやって麻をほぐしてこの車を左右に回し反対の手で引っ張りながら糸を紡ぐんだ。

  • すっごーい、やってみたーい!

  • いいよ、こっちでやってごらん。

  • 今回、私の出る幕ありませんね。

  • そういや実学主義だったな…天の声さんは…。

  • 何でも体験してこそ身につくっていうスパルタ主義だし。でもあのコマになってる部分とか、キレイに色がついてて見てても面白いし。

  • 作業する道具にもこうして彩色を施して働きやすい環境を作るという余裕が出来ていたんですね。紡績技術が大事にされていた証拠でもあると思われます。

  • あー、難しかった!でも面白かったー!

  • どんな糸が出来ただしか?

  • こんなの。麻だからすぐ指が痛くなっちゃうのね、大変な作業だわ。

  • ぼっこぼこだな。

  • 均一にそろえるの難しいのよー!!

  • この彩陶紡錘車と紡績技術は研鑽されつつ次の【石家河(せっかが)文化】に受け継がれ、やがて青銅器時代になって夏や殷の王朝文化に回収される事になります。

  • 石家河遺跡か。広い正方形の城塞都市遺跡と聞いたが。

  • 南北1.3km、東西1.1kmの約1.2平方キロメートル。東京ドーム25〜6個分ですね。

  • でかいしー。

  • でかいのは解ったが、その何でも東京ドームで例えるのってどうかと思うんだよな、俺は…。

  • お約束みたいな物だと思って下さい…東京都民以外にはピンと来ないというのは解っているんですが。

  • 壁見てみよう、壁。わあ、土壁なのね。

  • 【版築(はんちく)】っていってな。型を立ててその中に土や粘土を入れて突き固めて行く技術だ。万里の長城の一部もこの技法で建てられているんだぞ。

  • 今でも結構見るだしね、こういう壁。この頃から完成した技術だったんだしねー。

  • なるほどー、すごいのねぇ、長江文明って。

  • こんなすごい文化が他にもたくさんあったんだし?

  • そうです。四川省の【三星堆(さんせいたい)遺跡】も有名で、紀元前2000年頃に栄えた古蜀文化の青銅器が多数出土しています。

  • 【青銅縦目仮面】とかの、変な顔の仮面とかたくさん出てきたやつだな。

  • どれどれー?…わー本当、変な顔。耳が蝶みたいね。

  • そう言われれば、鼻も蝶の口みたいだし。

  • ねー。

  • それにしてもでかい仮面だし。どんなでかい顔の人がかぶったんだしか?

  • かぶれるか、バカ。幅が140cmくらいあるんだぞソレ。

  • 鳥を模した青銅像もあり、神殿を飾っていたのではないかと思われてますねー。扶桑の樹に龍や神鳥を象った【青銅神樹】は本当に見事な物ですよ。

  • うっわー…すっごい。

  • こんなすごいもの、何で今まで出てこなかったんだし?

  • 三星堆遺跡が発掘されたのは1980年代に入ってからだからな。

  • だからー、いくら中国が広いっていっても、歴史も長いんだからこういうのバンバン出てきててもおかしくないだし!何で最初から長江文明って名前が出てなかったんだし?

  • あー…それはなー。

  • 第二次世界大戦のごたごたで色々とありまして。

  • さっくり言っちゃうよこの人(人?)

  • えー!?

  • 長江流域と言うと、チベットから四川といった国内でも色々あったり今もあったりする地域から、成都・重慶・南京・上海といった先の戦いでバタバタした地域でもありまして。

  • あー…なんか…解ったような。

  • 察したというかー…。

  • 三星堆遺跡も1920年には最初の発掘物が見つかっていたんですが、本格的に発掘計画が実行に移れたのはサトルさんの言うように1980年代に入ってからでした。

  • まあその遅れを取り戻そうってんでもなかろうが、今もあちこちで発掘作業が行われていて、毎年どんどんでかい発見があったりするんで、中国文明ってのは面白いんだ。

  • そうかー。

  • 今も整理しきれない勢いで新発見が続いてる状態でな、何とか文化ってくくりもまだまだこれから変わっていくかもしれないしな。

  • 乞うご期待!って事ね!

  • だしね!!

  • さて、それじゃおなかも減ったし帰りましょう。…どうやって帰るの?

  • 今回はゆりかちゃんが僕たちを連れてきたんだし…どうやってって聞かないで欲しいだし…。

    まあ、天の声さんにお願いすれば帰れるし。

  • 全くだ。

  • てへぺろ☆

  • おわり

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