ただしが西アフリカの小国・ブルキナファソに行くようです

西アフリカの小国・ブルキナファソはすごいし! ブルキナファソや西アフリカ,ファソパークを交えながらわかりやすく解説

2016/03/25

中本二郎

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ブルキナファソ 西アフリカ ファソパーク トラベル アフリカ

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  • ソープに行けし!

  • こらこら、どうした?

  • とりあえずソープに行けし!

  • おい。もう始まってるぞ。どうしたんだ?

  • 知らないのかし? ハードボイルド作家・北方 謙三先生の名言だし。 Twitterにはこの名言で溢れているし。

  • ああ…。ホットドッグプレスだな。
    北方先生は実はそんなに毎回「ソープに行け」とは言ってないんだゾ。

    「俺がハードボイルドだ」も名言だな。

  • ボクもハードボイルドだし。

    ともかく、ボクの敬愛する北方 謙三先生は「風待ちの港で」というエッセイで、西アフリカの・ブルキナファソに行ったことを書いてあるし。しかも行った動機が格好いいんだし。地球儀回してダーツで当たったからという理由で行ったんだし。

    なので、ボクもブルキナファソに行ってみるし〜。

  • まじか!唐突だけど、まぁいいじゃないか!行ってらっしゃ〜い。

  • ブルキナファソに到着

  • 日本→フランス→ニジェール→ブルキナファソと、やっと着いたしー。

  • フォラブタイューリ

  • いてて…何て言ってるか分からないし?

  • モレ語で「どこに行くの?」って、言ってるんだよ。

  • え?君は?

  • オレは旅人だよ。 ここ、ブルキナファソは「地球の歩き方」にも載ってないし、日本人旅行者が観光で来る様なところじゃないよ。マクドナルドだってないしね。

    日本人も現地の人と結婚した人とか、大使館、JICA青年海外協力隊、日系企業関係の人達が百人ちょっといるくらいだよ。

  • なるほどだし。 ここに北方 謙三先生は来たわけかし。

    「ソープに行け」じゃなくて「ブルキナファソに行け」だし。

  • 北方 謙三の本を読んで来たのか。珍しいな。 ブルキナファソという名自体知らない人が多いのに、感心だな。

  • ちなみに「ブルキナファソ」って、どーゆー意味だし?

  • 「ブルキナファソ」とは「清廉潔白な人々が住む国」という意味なんだ。 ブルキナはモレ語で「高潔な人」ファソはジュラ語で「祖国」を意味するんだ。

  • そうなのかし。

  • ブルキナファソは、1904年にセネガルのダカールを中心とする広大なフランス領西アフリカの一部としてフランス植民地帝国の支配下になったんだ。

    第二次世界大戦後の1958年にフランス共和国の自治共和国となり、「アフリカの年」こと1960年にオートボルタ共和国(République de Haute-Volta)として独立を果たした。

    オート・ボルタとはボルタ川の上流という意味だな。初代大統領はモーリス・ヤメオゴ。1961年にフランス共同体から離脱し、1966年にサンゴール・ラミザナによるクーデターが発生しヤメオゴは失脚、ラミザナは1980年にセイェ・ゼルボのクーデターで打倒されるまで、大統領を務めた。

  • そうだ。独立以後、全ての政権交代クーデターによって行なわれているな。

    ブルキナファソは、フランスの植民地だったから、公用語はフランス語なんだ。 60を超える部族がいて、それぞれがそれぞれの言語をもっているから、フランス語が話せればコミュニケーションが取れるんだが、実際はフランス語を話せない人も多い。識字率も20%前後と低いしな。

  • そうなのかし。 フランス語が話せない人もいるのかし。

  • 公用語がフランス語ということもあって、サッカーの日本代表監督のフィリップ・トルシエが以前、ブルキナファソの監督をしていたこともあるんだ。

  • トルシエかし。 懐かしいし。

  • それはさておき、ブルキナファソの政権交代の続きだ。

    1983年にブレーズ・コンパオレによるオートボルタ時代最後のクーデターが起こり、ジャン=バプティスト・ウエドラオゴ大統領は失脚、かつて首相でありながらも失脚していたトーマス・サンカラが大統領に就任したんだ。

    サンカラは社会民主主義、革命的民主主義を掲げて社会主義路線を推進し、ブルジョワジーや伝統的首長、イスラームのマラブー(聖人)と対抗しながら、女性の地位向上、識字運動、福祉の向上などを図り、旧宗主国のフランスや領土問題を抱えていた隣国のマリ共和国と対立する一方で、キューバ、リビア、アンゴラ、モザンビーク、北朝鮮、ベナンなどの社会主義国と友好関係を築いたんだ。

    1984年8月にサンカラは革命事業の一環として国名を「オート・ボルタ共和国」(「ヴォルタ川の上流の共和国」の意)から現在の「ブルキナ・ファソ」(「清廉潔白な人たちの国」の意)に変更し、自ら新国歌「ある一夜」の作詞もしたんだ。

  • トーマス・サンカラが「ブルキナファソ」という国名にしたのかし。 しかも国歌も作るって多才だし。

  • そうだな。 サンカラは「アフリカのチェ・ゲバラ」の異名を取ったカリスマ的な政治家だったんだ。もちろん国民からの支持も高かった。

  • 「アフリカのチェ・ゲバラ」って格好いいし。

  • サンカラはそれまでの政治家と違い、革新的なことを次々と行なったんだ。

  • どういうことをやったんだし。

  • ざっと挙げると下記のようなことだな。

    • 政治家や官僚の汚職・腐敗の取り締まり
    • 人頭税の廃止
    • 250万人の児童へのワクチン接種実施
    • 砂漠化防止のための、1000万本の植林による森林再生
    • 教育改革による識字率の向上
    • 農民への土地の再配分
    • 貯水タンク・ダム・鉄道などのインフラ整備
    • 女性の地位向上
    • それまで公用車として使用していた高級車のメルセデスを売却し、大衆車のルノーへの切り替え 
  • いろんなことをやってるし。

  • そしてサンカラは、1984年10月、ニューヨークで行なわれた第39回国連総会で以下の演説を行ったんだ。

    「わたしは愛するブルキナファソの人々を代表するだけではなく、世界の片隅でもがき苦しんでいる、すべての人々を代表して語りたい。黒い肌をしているだけで、あるいは文化が異なるというだけでほとんど動物と変わらない扱いしか受けていないこの数百万人のゲットーにいる人々を代表して、わたしは語りたい。男性によって作り上げられたシステムによって苦しんでいる、すべての女性を代表して、わたしは語りたい。マラリヤや下痢といった簡単に救う方法があるにもかかわらず、貧しさや知識の不足から子どもたちが死んでいくのを目の当たりにしているすべての母親たちのために、わたしは語りたい。お金持ちの人々のショールームの武装された警備で守られている厚いガラス窓を、いつもお腹を空かせて見ている貧しい子どもたちのために、わたしは語りたい。    わが国は人類のすべての苦悩を統合したような苦しみに満ち溢れている。 だが同時に、戦いの希望にも満ち溢れている。死の商人たちが独占している最新の科学技術、それをじっと見つめる不安げな病人たちに代わってわたしは打ち震えるのだ。そしてわたしは自然破壊の犠牲となったすべての人々、飢餓という恐ろしい武器によって死に至っている年間3000万人の人々に思いを馳せている。世界中の国際会議で発言しようとしているすべての人々、彼らの声が届くように、そして真剣に問題を取り組むために、わたしはここに立ち上がる。

     この国連の会議の場で、わたしの前では多くの人々が発言してきた。そしてわたしの後にも発言者が続くであろう。しかし建前上はみな平等の権利をもって会議に臨んでいるとしても、実際の決定権を握っているのはごく少数の人々だけである。 だからこそわたしは世界中の国際会議で発言しようとしているすべての人々の声が届くように、代弁者となろう。    そう、わたしは世界で見捨てられているすべての人々のために語りたい。なぜならわたしは人間であり、人間である限り、わたしと無関係ではないのだから。わたしたちの望みは他の人々を排除するような、黒人の世界を作ることではない。黒人として、わたしたちは皆さんに伝えたい。『どのように、お互いを愛するか』ということを」

  • これはなかなかの名演説だし。

  • そうなんだ。あまり知られていないが、サンカラのこの国連総会での演説は多くの人々の心に訴えかけた。当然、ブルキナファソ国民からの支持も高かったんだ。だが彼の成功も長くは続かなかった。

  • 何があったんだし。

  • 旧宗主国であるフランスに目をつけられたんだ。アフリカ西部・中央部に数多くの植民地を持っていたフランスは、独立後もこれらの国々をコントロールし続けたんだ。フランスの言うことを聞く人物を大統領にして、間接統治という形で支配し続けたんだ。    そこに急進的で独立機運の強いトーマス・サンカラという人物が登場したために、フランスは恐れをなしたんだ。フランスが一番恐れたのはこの革命が他の植民地にも飛び火し、「名実ともに」独立することだったんだ。

  • ブルキナファソがフランスの言うことを聞かなくなるのが嫌だったんだし?

  • そういうことだな。そしてそれを阻止するため、1987/10/15、サンカラは暗殺されたんだ。犯人は未だ公式には明らかになっていないが、かつてのサンカラの盟友・右腕のコンパオレではないかと言われている。コンパオレはフランスと密接な繋がりをもっていて、サンカラ亡き後、大統領に就任したんだ。

     サンカラの暗殺後、結局ブルキナファソは、また元の国へと戻ってしまったんだ。政治腐敗、フランスの間接的支配、浪費的国家財政、寄生的官僚主義、慢性的飢餓と絶望する農民たちという「普通のアフリカ」へと戻ってしまったんだ。

  • なんだか残念だし。

  • そうだな。サンカラ後のコンパオレ政権は27年間続いたが、2014年10月暴動をきっかけに転覆したんだ。大統領の3選を禁止していたにも関わらず、憲法改正をしようとしたことに国民が反発して暴動を起こしたんだ。2015年10月の選挙によって、正式な大統領を決めることになるため、現在は暫定政権なんだ。

  • 政権交代が毎回クーデターってのもなんだか大変だし。

  • 確かに国民も大変だな。

  • 観光地はあるのかし?

  • これといって無いな。

  • でも世界遺産があるって聞いたし。

  • たしかに「ロロペ二の遺跡群」というのがあるにはあるが、ただの壁だ。

    首都ワガドゥグーにファソパークという遊園地があるが行くか?

  • 行くし!

  • ファソパーク

  • 遊園地の墓場とも呼ばれている。

  • 人気も無いし、動いているアトラクションがほとんど無いし。 観覧車もゴーカートも動いてないし。

    滑り台とトランポリンくらいしかやることが無いし。

  • まぁ、こんなものだ。

  • あ、あれはなにしてるし?

  • ああ、ブルキナファソはイスラム教が多いんだ。 ああやって、外で集団でお祈りをしているんだ。男性と女性は別々でお祈りするんだ。イスラム教徒が6割、キリスト教(カトリック)が2割、あとはアニミズム、などだ。

  • じゃあ、酒も豚もだめなのかし?

  • いや、ブルキナファソのイスラム教徒は人によるが、そこまで厳格ではないな。イスラム教徒なのにお酒も呑むし、豚も食べるっていう人はいるな。

  • イスラム教徒ということは、一夫多妻制でいいのかし?

  • 詳しいな。 イスラム教徒の場合は、結婚する時に一夫一婦制にするか、一夫多妻制にするかを紙面で決めるんだ。一夫多妻の欄にチェックを入れるときの新妻の顔は複雑だったりするけどな(笑)。ただ、一夫多妻も悪い面ばかりじゃない。奥さん同士で食事当番をしたり、子どもの面倒を見たりとお互いに役割分担をして、うまくいってるところは上手くいっているんだ。

  • そうなのかし。

  • ちなみに子どもが産まれても金銭的な問題や理解不足で、出生届けを出さない家庭も多いいため、正確な人口が分からないんだ。後から戸籍を取る人も多く、その時、生年月日を記入するんだが、分からなかったりすると、なぜか12/31にする人が多い。だから書面では12/31産れの人が多くなってしまう。

  • 面白いし。 あ!あれは何を食べているし。

  • あれはブルキナファソの主食のトーだ。 トウモロコシが原料だ。

    トーの画像検索結果

    作り方としては、トウモロコシを粉末状にしたものに水を加え、トロトロになるまで撹拌する。次に、大量のお湯を沸かします。

    お湯が煮立ったら、 トロトロに溶かしたトウモロコシパウダーを加える。 そして、それをの棒でかき混ぜる。 ある程度固まってきたら、 木のスプーンですくって他の鍋に移す。

    手で食べられる程度に冷えたら、トーの完成だ。 バオバブの葉やオクラを切り刻んだソースを絡めて手で食べるんだ。

  • 手で食べるのかし。

  • そうだ。イスラム教徒は右手でしか食べないから気をつけろ。左手はお尻を拭く時の手だ。ちなみにブルキナファソのトイレは手で拭いて水で洗い流す方式だ。ウォシュレットといえばウォシュレットだな。

  • 手が基本だし! ん、あのビールはなんだし?

  • あれはBurakina(ブラキナ)と言って、ブルキナのポピュラーなビールだな。もうひとつSobebra(ソベブラ)っていうビールもある。 これだけ暑いし、度数も高くないから、ゴクゴク呑めるぞ。

  • あ、呑んでるのに車で帰って行ったし。 いいのかし?

  • いや、良くはないが、規制が緩いから飲酒運転も多いんだ。

    また未成年や免許を持っていない人が運転することも多いので、交通事故が絶え間ないんだ。ここ、首都のワガドゥグーを1日歩いていたら、あちこちで交通事故を見かけるぞ。まぁ、田舎はそれほどでも無いがな。

  • この大きな建物はなんだし?

  • これはフェスパコ(Fespaco)を開催する会場だ。 ブルキナファソは内陸部で、これといってめぼしい産業も無い。

    なので、サンカラ政権時代に観光客を誘致しようと、2年に1度、全アフリカ映画祭=フェスパコ(Fespaco)を開催することにしたんだ。アフリカ中の映画が集まってくるんだ。

    同様にワガドゥグ国際工芸見本市(SIAO)も2年に1度開催されるんだ。これはアフリカ最大級の国際工芸見本市だ。アフリカの工芸品が1度に見られるチャンスなので、アフリカ全土から人が集まってくるぞ。

  • 観光地はあまり無いとはいえ、いろいろイベントはあるし。

  • まあな。 あとは「ツール・ド・フランス」のような「ツール・ド・ファソ」という自転車の大会もあるぞ。ブルキナファソ中を走るんだ。これは毎年開催されている。

  • 自転車は人気スポーツなのかし?

  • フランスの植民地だった影響もあり、人気のスポーツだな。 その他にサッカー、バスケット、バレーボール、柔道、相撲なども人気のスポーツだ。以前、サッカーの京都パープルサンガにサヌという選手がいたが、彼は在日する数少ないブルキナファソ人の1人だったな。 また、まだ未成年だが、ラシーナという少年も野球の独立リーグ、高知ファイティングドッグスに練習生としていたこともあるぞ。

  • そうだな。 身体能力は高いな。

  • ボクも引きこもってばかりで運動不足だし、少しは痩せたいし。

  • 大丈夫だ。ここは暑いから男ならすぐに痩せてしまうぞ。 逆に女は太るみたいだがな。

  • どうしてだし?

  • 女性は子孫を残すため、生命力が高いから、脂肪がつきやすくなってるんだ。だから、少し過酷な環境になると脂肪を蓄えようとするということらしいぞ。

  • なるほどだし!わかったし! 痩せたい人は「ブルキナファソに行け」だし!

  • でもただしは痩せませんでした。おわり。

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