第6話

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ただしが神になったようです旧約聖書編【創世記】 第6話

イサクさんお嫁さんをもらうの巻・双子は辛いよの巻の二本でお送りするし!? 旧約聖書やイサク,アブラハムを交えながらわかりやすく解説

2016/05/17

小野小餅

7

旧約聖書 イサク アブラハム 世界史 サラ 創世記 宗教 聖書 ユダヤ教

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  • 『イサクと三種の笑い』

  • ついにアブラハムとサラの間に嫡子である息子が生まれました。イサクというのは「笑い」という意味です。

  • 長い間不妊やなんやかやで苦しんで来たが、これでやっと「神が笑いをくださった」と感謝したから…だそうな。

  • 今も昔も子供を産めないっていうのは女の人にとっては大変な苦悩なんだし…。

へー
  • 物語はここからイサクを中心に進む事になりますがその前に、このお話付近で三種類の「笑い」についてのお話が出てきますのでちょっとまとめてみましょう。

  • 三種類…?何にせよ笑うのはいい事に決まってるんだし。

ふむふむ
ふむふむ
  • そうでもないんだなこれが。まず最初はイサク誕生の預言を神が与えに来た時だな。

    『アブラハムはひれ伏して笑い、心の中で言った、「百歳の者にどうして子が生れよう。サラはまた九十歳にもなって、どうして産むことができようか」』

  • あー、なるほど…この「笑い」はバカにしてるようなそういう笑いだしね?

ふむふむ
  • 不信というか、荒唐無稽な事を大真面目に言われても笑うしかないよな、って感じかな。

  • サトルがいつもやってる事だし。

  • お前がいつも愚かで突拍子もない事ばかり言うせいだな。

  • サトルも僕を神様だと思って信じればそんな罪深い笑いはしなくなるんだし!!

  • お前はとっくに神様役やめてるだろうが。

  • とほほだし、権威の回復を願うだし。

ワロタ
  • 二つ目がイサクが産まれた時の笑い。「神はわたしを笑わせてくださった。聞く者は皆わたしのことで笑うでしょう」

  • これは心の底から「良かったね」って笑いなんだし。

なる
なる
  • 神を信じて待って良かったね、って事だな。

  • 最後に三つ目。イサクが2歳になってから、イシマイルがイサクを「からかって笑った」とサラが言います。

  • からかう…って言っても…。イシマエルさんも一応兄弟だし…

  • 翻訳によって色々と違うが、ここで使われた「笑う」という言葉はとても強い意味のある言葉らしくてな、直訳では「一緒に遊んで笑っているのを見た」だけなんだがその後の意味も考えると「嘲って笑った」って意味じゃないかとされる。

  • 少なくとも年の離れた兄弟のお兄ちゃんとして弟を優しく扱った訳ではない…って感じなんだし…?

  • イシマエルが産まれる前にも、ハガルとの間に一悶着ありましたしね、思いつめる要因があったのかもしれませんが、この「笑い」のせいでハガルとイシマエルはアブラハムの元から追い出される事になってしまいました。

  • なるほどだし…単に「笑う」って言っても色々あるし、良くない笑いもあるっていう事なんだしー。

  • 『アブラハムさん最後の試練の巻』

  • その後イシマエルはアブラハムの子として別天地で神の加護をいただきながら存続していく事になりめでたしめでたしのアブラハムさんご一家ですが、ある日また神様からお告げがありました。

    「あなたの子、あなたの愛するひとり子イサクを連れてモリヤの地に行き、わたしが示す山で彼を燔祭としてささげなさい」。

  • はんさい?何だし?おばんざい?

  • まあおばんざいみたいなもんかもなぁ。殺して焼いて神への生け贄として捧げろって事だ。

  • ああ、よくある生け贄…ってちょっとまってイサクをだし!?

  • 「あなたの愛する一人息子イサクを」ってきっちり名指しだ。

  • …追い出したイシマエルさんに身代わりしてもらえる雰囲気じゃないっぽいだし…

  • そんな鬼展開ではないな。いや別の意味で鬼展開だが。

  • 命じられたアブラハムは翌朝早くにイサクと二人で家を出ます。目的の山につくとイサクの両手を縛って祭壇の上にあげ、ナイフを振りかざします。

  • もうやめてー!!

  • まさにその瞬間、天使が現れてアブラハムを止める。そしてアブラハムはイサクを祭壇から降ろし、神が寄越した代わりの雄羊を捧げて一件落着。

  • そして天使は神の言葉を伝えます。

    「主は言われた、『わたしは自分をさして誓う。あなたがこの事をし、あなたの子、あなたのひとり子をも惜しまなかったので、わたしは大いにあなたを祝福し、大いにあなたの子孫をふやして、天の星のように、浜べの砂のようにする。あなたの子孫は敵の門を打ち取り、また地のもろもろの国民はあなたの子孫によって祝福を得るであろう。あなたがわたしの言葉に従ったからである』」

  • つまり最終テスト…だったんだし?アブラハムさんももういい加減神様の事は解ってるから大丈夫だろうと解ってて…

  • どうだろうな。アブラハムの心情についてはあまり書かれていない。異常に手際が良くためらいが全く無かったのは、後で「こういう理由で出来なかった」と神に言い訳をしたくなるような事をあえて排除した、という見方も出来るがな。

  • 神様がくれた息子だから神様に返してもまた何とかなるかも、って感じで軽く考えてた可能性もなきにしもあらずですが。

  • 信仰ってこええ…

  • 『イサクの嫁取りの巻』

  • そんなこんなでイサクさんも40。そろそろお年ごろになりまして。

  • お年ごろの時期が長すぎるし。

  • さすがにそろそろ嫁を探してやらねばとパパアブラハムは一念発起、最も信頼している使用人を全権大使として一族の中からいい嫁さんを探してこいと送り出した。

  • 40で童貞でパパに奥さん探してもらうっていうのも悲しい話だし。

  • お前もそうならんようにな。いやそうじゃなく、今とは時代も違うからな、自由恋愛で結婚なんてのは「ふしだら」でしかないんだな。

  • そっか、ノアの方舟の前にもそういう話があったし…それじゃ「神様のお導き」でお嫁さん探しだしね?

  • その通り。アブラハムの兄弟達が住んでいるナホルの町に行って、水飲み場に行って使者は祈るんだ「これからたくさんの娘達が水をくみに来るが、その中に水を飲ませて下さいとお願いしたら『お飲みください。あなたのらくだにも飲ませましょう』と言ってくれる娘さんがお嫁さんです」と。

  • 他力本願だし…でも神様はその通りの娘を遣わしてくれるってわけだし?

  • その通り。「ナホルの妻ミルカの子ベトエルの娘リベカ」。ちなみにナホルはアブラハム(アブラム)の弟だ。

  • ちゃんと自分の一族の中から正しい心を持った娘さんが見つかったんだし。

  • 『エサウとヤコブの巻』

  • そんな神の導きによって結婚した二人だが、20年間子供が出来なかった。

  • …まただしか…。

  • もちろんイサクは父のような愚は犯さない。神に祈った。

  • うん…それがいいし…

  • そしたら双子が産まれた。

  • 本当にやることなすことこう、ありがた迷惑っていうか。

  • 先に産まれた子は赤い毛深い子だったのでそういう意味の「エサウ」、次の子は兄のかかとをつかんで産まれてきたのでかかとという意味の「ヤコブ」と名付けられた。

  • 待ち望んでやっと授かった割には適当なネーミングだし…

  • 当時はそれが普通だったのかなぁ。

  • まあ、普通だったんでしょうねぇ。さて、双子で産まれてしまったのでちょっと困った事になってしまってます。神は夫婦に「双子が産まれてそれぞれよく栄える、兄は弟に仕える」と、弟ヤコブを「跡継ぎ」にしなさいと預言しました。

  • 所がイサクは当時の慣習の「長子相続」にこだわってて、エサウをかわいがる。

  • リベカは、神様のお告げだし、大人しくてかしこいヤコブがお気に入りでかわいがったんだしね。

  • そんなこんなで子供達同士もどうしていいのか解らない部分もあったんだろうが、ある日、狩人になったエサウが腹ペコで家に帰った時、家事手伝いのヤコブとの間でちょっとした事件があった。

  • 「おなかへったよご飯ちょうだい」と言った兄ちゃんに、「長子の権利を全部くれたらパンと煮込みスープ食べさせてあげる」と。え?長子の権利?

  • そのまんま、長男の権利だな。将来家を継ぐ権利。

  • 晩ごはんと秤にかけるようなモンじゃないだろし!!!

  • 所がエサウはほいほいと承諾してしまう。

  • どんだけ腹減ってたんだし…

  • 無茶な取引を持ちかけたヤコブが酷いと思ってしまうが、ここでは「エサウは長子の特権を軽んじた」と、エサウが悪いとだけ書かれている。

  • いや、それ、なんか、先が恐ろしい兄弟なんだし…。

  • その通り、やっぱり跡継ぎのゴタゴタは起こってしまうんですねぇ。続きは次のお話で!

  • つづく

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