第5話

全7話

ただしが神になったようです旧約聖書編【創世記】 第5話

アブラムさんがアブラハムさんになってソドムとゴモラが滅んだんだし!! 旧約聖書やソドム,ゴモラを交えながらわかりやすく解説

2016/04/28

小野小餅

0

旧約聖書 ソドム ゴモラ 塩の柱 アブラハム サラ ロト アブラム 創世記 宗教 聖書 ユダヤ教

  • facebook share
  • line
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 『アブラムさんの家庭の事情その2・の巻』

  • ハガルがイシマエルを産んだ時、アブラムは86歳でした。その後丸13年経ってアブラム99歳の時、久しぶりに神様からお告げがありました。

  • なんか「99歳くらい平気で若者」って感覚がしちゃうんだし。

  • いやまあ、それでも99って言ったら結構な年らしいんだ。少なくとも「こんなに老いてるんだから夫婦の間に子供なんかできっこないだろ」ってくらいには。

  • そうだったし…それでハガルがお妾さんになったんだったし…

  • アブラム99歳、サライ89歳の時の預言がコレです。「わたしはあなたと契約を結び、大いにあなたの子孫を増す。あなたは多くの国民の父となる」そしてアブラムの名を『多くの国民の父』という意味の「アブラハム」と改めるように。サライは『国々の母』となるよう「サラ」と改めるようにと命じました。

  • アブラムさんの子供はイシマエルが居るから、アブラムがアブラハムになって今後の「神のの国民の父」になるのは解るんだし。でもサライさんはなんでなんだし?

  • というわけで神様が、今度はお供二人を引き連れて直々にやってきて告げます。「来年サラが子供産むから」と。

  • はい?

  • で、本当に妊娠するんだな。

  • えーと。

  • 一年後無事に元気な男の子が産まれます。イサクと名付けられました。

  • いやー、何とかするって言ってた通りになったな。さすが神だな。

  • …一言言っていいかし?

  • うん、解るぞ言いたい事は。

  • サライがハガルを差し出す前にちゃんと授けてやってくれてたらこんな事にはならなかったんじゃないんだしか!?

  • はっはっは、まだそんな事言ってるのかお前は。この神様の事まだ理解してないようだな!

  • あえて好きにさせて失敗させて教える…って事かし…?

  • その通りです!放任して痛い目を見させるのも人類の親である神の愛です!!

  • ナレーションさんも目が据わってきてる気がするんだし…

  • 『割礼しましょうの巻』

  • で、イサク誕生の預言あたりから神からの要求が具体的になってくる。「信仰を示す」とはどういう事かというのが具体的に説明され始めたんだな。

  • 今まで結構「信じてますよー」って意思表示だけだった感じなんだし。具体的に何をするんだし?

  • 男は全員割礼する。

  • ………。カツレツは好物だし。

  • 現実から目をそらすな。割礼だ、かつれい。アレの皮をちょん切る。

  • やめろだしいいいいいいいいい!!

  • 成人男性の7割以上が仮性包茎と言われている日本人からするとピンと来ないかもしれませんが、現在でも男子割礼…つまり男性器の包皮切除を信仰理由だけではなく衛生理由で勧める地域も少なくありません。

  • 衛生理由っていうのがな…何か解る気はするがな…。昔は今ほど風呂の概念は進んでなかったろうし…

  • 基本遊牧生活だからお風呂もそう入れなかったのも解るだし…。でも…。

  • 男子は家族血族のみならず、使用人奴隷に至るまで全て割礼。新しく産まれた子も8日目に割礼。それが神との契約の証である、とされました。

  • 想像するだけで縮み上がるし…

  • 『ソドムとゴモラ・塩の柱の巻』

  • あれ、なんかまたソドムとゴモラがどうのこうのって書いてあるし…これはイサク誕生の預言しにきた時の話だし?

  • そうだな。わざわざ共の者とやってきたのは、ソドムとゴモラを滅ぼす目的もあっての事だと、神がアブラハムに語った、とある。

  • あれ、そういえばロトはまだソドムに住んでるんだったし?

  • ああ、だからアブラハムはロトとその家族を心配して言ったんだな「もしもあの町に50人の正しい者が居たら、それも悪い者と一緒に滅ぼしますか?」「いや、50人居たら滅ぼさない」「じゃあ45人だったら」「滅ぼさない」「40人」「30人」「20人」「10人だったら?」「滅ぼさない」

  • …10人居たら滅ぼされずに済む…ロトくんの家族のお手並み拝見って事だしな…?

  • その後神様はすぐ天に帰り、二人の使者がソドムの町に行くと、ロトが歓迎して家に招き入れた。

  • おおっ、ロトさんさすが!天使だと見ぬいたし?

  • いや、当時の『良識』みたいな感じだな。遠くから来た旅人は丁寧にもてなしなさい、という道徳だ。その正体には全く気付いていなかった。

  • それはそれで、偉かったし。

  • 常識レベルの良識はちゃんと持ってたって事だな。だが町の人間は違った。夜になるとロトの家を囲んで襲ってきた。

  • なんでだし!?まさか自分たちを滅ぼしに来た天使の正体に気付いた…!?

  • いや、美形二人だったんでな。「俺達にも楽しませろ」と。

  • ………。えーと。そういや「ソドム」って、今そういう意味の言葉になってたんだし…

  • 厳密には「夫婦間以外の、不適切な性交」って意味で、今はその言葉は蔑称だからな、気をつけろよ。 まあそんだけ「堕落した」町だったって事だな。ロトは未婚の二人の娘を差し出してまで客人を救おうとするんだが、その前に天使が動いた。

  • 襲ってきた人々の目をくらませて、ロトに「家族と共に山に逃げなさい」と告げます。ロトとその妻、二人の娘。他にこの町の者に嫁いだ娘も居たのでその夫にも逃げるよう誘わせたのですが、彼らは冗談だと思って相手にしなかったので結局4人だけです。

  • 10人どころか…!

  • たった4人、しかも特に敬虔なわけじゃなく「普通に正しい」程度の者も4人しか居なかったソドムとゴモラは、ロト一家が逃げ出すと程なく神の火によって滅ぼされたんだとさ。

  • 逃げる途中で「決して振り返ってはいけない」と言われていたのに、振り返ってしまったロトの妻は塩の柱になってしまいましたので、結局残ったのは三人でした。

  • 振り向くなって言ったって、長年暮らした町がどうなるんだろうって思ったら振り返っちゃうだし…仕方がないだし…。

  • これは「残してきた財産への未練」と解釈されているな。病んで堕落した町で作った財産や経験を、惜しんではならないっていう戒めだ。

  • 厳しい時は厳しいんだし…神様って…

  • 『世代交代の巻』

  • 一方その頃、アブラハムは何をしていたかと言うと。

  • ロトや家族の為に祈ってたりしただしか?

  • 特に理由もなくネゲブの地に行って、またサラを妹だと言って王宮に迎えさせて神様が王様を叱りつけてやっぱり財産を与えるから頼むからでてけと言われていた。

  • エジプトと同じ事してるだし!!!

  • さすがにこれは後の編纂の時にどちらかのエピソードに統一しようとしてしそこなった物だろうと言われてますが、まあ何と言うか。

  • これじゃあまりにもアブラハムさんがアホの子だし!!!

  • まあ、サラが「妹」ってのは嘘ではないんだがな。当時は近親婚は珍しくない事だったし。

  • 厳密には異母妹ですね。

  • なるほど、ウソはついてないよって事だしか。…って余計あかんだし。

  • 「相手が勘違いするのが解ってて重要な情報を隠すのは、嘘つくのと同じくらい悪い事だぞ」っていう戒めでもある訳だな。 つまりこの辺で「何が悪い事なのか」っていう説明がされている訳なんだ。

  • なのでエジプトでやった失敗譚をこっちにまとめようと思ったのかもしれませんね。流石に詳細が似すぎてますので。

  • ただのアホの子じゃなくてほっとしただし…。

  • そうこうしている間にいよいよアブラハムの嫡子であるイサクの誕生です。長かった信仰の父、アブラハムの物語もこれで終わり、子供たちの物語になって行きます。

  • イスラエルまであと少しだ。

  • ひいこら…

  • つづく

Copyright © VOYAGE GROUP, Inc. All Rights Reserved.