第4話

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ただしが神になったようです旧約聖書編【創世記】 第4話

アブラムさん大勝利!かーらーのーお妾さん騒動なんだし! アブラムや松明の契約,ロトを交えながらわかりやすく解説

2016/04/28

小野小餅

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アブラム 松明の契約 ロト ソドム サライ カナン 創世記 旧約聖書 宗教 聖書 ユダヤ教

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  • 『ロトの選択の巻』

  • さて、エジプト王からたくさんの羊と使用人と財宝を得てカナンに帰国したアブラムですが。

  • 世界最初の美人局だったんじゃないかし…

  • 言うな…

  • 今度はその財産の為に甥のロトと仲違いします。

  • カナンは々カナン人が住んでたしな、そこに大量の羊を持ち込んでも、養う場所が無かったんだな。

  • 全部ジンギスカンにしたらもったいないだしねぇ。

  • そりゃ、一気には食えんからな…。

  • なのでロトとアブラムは別れて暮らす事にしました。どちらに行くかの選択権はロトに渡しました。

  • ロトは当然、見た感じすげえ牧草も豊かそうな方向を選んで旅だったんだし。

  • ただ、さらっと怖い事が書いてあるな。「ロトが目を上げてヨルダンの低地をあまねく見わたすと、主がソドムとゴモラを滅ぼされる前であったから、ゾアルまで主の園のように、またエジプトの地のように、すみずみまでよく潤っていた」

  • ロトくんいきなりすげえピンチだし…!

  • ロトはソドムに居を構え、残る荒れ野を見るアブラムに神は再び祝福を与えます。「目を上げてあなたのいる所から北、南、東、西を見わたしなさい。全てあなたが見わたす地は、永久にあなたとあなたの子孫に与えます」

  • それからアブラムはヘブロンにあるマムレのテレビンの木のかたわらに祭壇を建てて住んだ、と。

  • こっちは平和そうだし。良かっただし。

  • 『松明の契約の巻』

  • そうこうしてるうちにその豊かな土地の方で戦争が起こりまして。

  • ああ、ロトくんの運命やいかにだし…。

  • まあごたごたは省きますがエラムの王ケドルラオメル率いる大軍勢にソドム・ゴモラなど死海周辺諸国はこてんぱんにされてあっさり財産を根こそぎ持って行かれます。ぞの財産にはロトの羊も使用人もロト本人も含まれておりました。

  • やっぱりだしー!

  • なのでアブラムはロトを救うために自分の使用人から選りすぐりの318人と、盟約を結んでいたアモリ人の軍勢と共にエラム軍を追撃、あっさり圧倒的勝利をあげました。

  • 神様の加護こええ。

  • さて、奪われた財産全てを持って凱旋するアブラムを迎えたのは二人の王。サレムの王メルキゼデクと、ソドムの王ベラでした。

    メルキゼデクは神の祭祀でもあったので、「アブラムが勝ったのは『いと高き神』のおかげだ」とパンとぶどう酒で神を讃え、「神がアブラムを祝福しますように」とアブラムも讃えました。

  • つまり「自分の力で勝ったと思い上がるなよ、神への感謝は忘れるなよ、それはそれとしてよく頑張った」と、満点の祝辞だな。

  • はい、信仰の形をアブラムに改めて授けたとも解釈されます。なのでアブラムは彼に全ての物の1割を与えました。

  • 1割?与える?

  • エラムにぶん取られた財宝を、さらにエラムからぶん取って、そのうち1割をサレムの王に。

  • 待ってまって、エラムはサレムやソドムからぶん取ったんだし?じゃあ元あった所に返すってのが筋じゃ…

  • ないんですねぇ。

  • 今とは価値観が違いすぎるからなぁ。 なのでソドムの王ベラは「人間はくれ、そのかわり財宝は全てあげるから」と、まあ当然といえば当然の要求をするんだが、アブラムはブチ切れる。

  • 「あんたのおかげで富んだのだと思われたら困るから、あんたからは何一つ貰わん!道中で食った分は別だが。あ、あと、アモリ人の分はちゃんと分けてやれよ」と。

  • 短気なんだか計算高いんだかわかんない人なんだし…

  • まあ、そんだけメルキゼデクの祝福が「効いた」んだろうな。「神様から祝福というご褒美がもらえるんだからそれ以外は何にもいらない!」って事だ。

  • その通りで、改めて神はアブラムと契約を交わします。「アブラムよ恐れるな、わたしはあなたの盾である。あなたの受ける報いは甚だ大きい」。

  • ちゃんといい事したら返してくれるのはありがたい話だし。で、どんな契約なんだしか?

  • まず三歳の雌牛と、三歳の雌ヤギと、三歳の雄羊と、山鳩とそのヒナを用意する。

  • はいはいだし。

  • 鳥以外を真っ二つに引き裂く。

  • ええええええ!?

  • 日が沈むまで待ったら、その間を煙の立つかまどと火のついた松明が通り過ぎる。これで契約の完了だ。

  • 意味わかんなすぎるだし!!

  • 引き裂かれた獣の間を通る、という事は当時「約束を違えたらこうなっても構わない」という決意の表現でした。

  • 「指切りげんまん、嘘ついたらハリセンボン飲ます」のずっと怖い版だしね…?

  • そうです。そして煙の立つかまどと火のついた松明とは神の臨在、つまり神様が常に共にありますよという表現です。ですからこの「松明の契約」とは、「神様が」アブラムに約束した契約です。

  • 神様が「違ったら自分をふたつに引き裂いてもいい」って言ったんだしかー…

  • 誰にそんな事が出来るのかって思ったらいかんかな…。

  • この時神がアブラムに約束した事は大きく2つ。一つはこの先、彼の子孫は外国に400年に渡って囚われ苦労するが、外国は神の裁きにあう。そして子孫は莫大な財宝を持ってこの地に帰る。

    二つ目は「エジプトの川から、かの大川ユフラテまで」つまり後のオリエント一帯をアブラムの子孫に与える、というものです。

  • 大盤振る舞いだし!…って待つだし、アブラムの奥さんって子供産めない人じゃなかったんだし?

  • それでアブラムは使用人の一人に全部譲ろうかと思いつめてたんだが、神が「大丈夫何とかするから」っつーんでどうなるかなーっと思ってたら、奥さんの方がしびれ切らしたんだな。

  • 『アブラムさんの家庭の事情の巻』

  • アブラムの妻サライはアブラムに忠実で美人でよく出来た奥さんでしたがアブラムの子供を産む事だけは出来ませんでした。なのである日「私の側仕えのこの女性との間に子供を作って下さい」とハガルという女性を差し出します。

  • 僕知ってるし。こういうの「側室」って言うんだし…

  • 姦通はアカンって言うのに、エジプトで何を学んだんだアブラムさんよう…

  • おかげで、というのでもないでしょうが、身籠ったハガルは慢心して主人であるサライを嘲るようになります。サライはサライでブチ切れて、ハガルを虐待するようになります。

  • 本妻と側室の仁義なき戦いになってしまったし

  • たまりかねたハガルはサライの元から逃げ出してしまいますが、神の使いがやって来て「ちゃんと居るべき所に戻ってちゃんと頭を低く使用人らしくしなさい。あなたの産む子の子孫はきっと栄える。イシマエル(「主は聞かれる」の意)と名付けなさい」と諭します。頭を冷やしたハガルはその通りにし、その後無事に男の子を産みました。

  • 何とかなって良かったしー。

  • だがやっぱり神との約束を破って勝手な事をしたもんだから、イシマエルが12歳で成人するまで神の声はおあずけにされた。

  • 昔は12歳で成人だったんだし!?

  • あー、うん、早いよな。

  • その後何百年も生きるんだしな…。

  • どっかの異星人が「成人した後が長い」って言ってたが、そんな感じかもな。

  • 成人指定モノ、見放題だし…!

  • お前に神の加護が与えられる事は金輪際無いんだろうなぁ…

  • う、うるさいんだし!!

  • さて、アブラムさん夫婦のごたごたはまだまだ続きます。

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