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第1話

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ただしが獺祭に興味を持ったようです。 第1話

日本酒ブームの火付け役、獺祭はハイテクなのかし?今更聞けないルーツと歴史に迫る!! 獺祭や杜氏,吟醸を交えながらわかりやすく解説

2016/12/02

小野小餅

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獺祭 杜氏 吟醸 フード 旭酒造株式会社 純米大吟醸 グルメ 日本酒

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  • 皆さん日本酒飲んでますか?ブームも少し落ち着きを見せている現在ですが、引き続き日本の伝統であるおいしい日本酒を楽しんでいただくために、今回は今さら人には聞けない「獺祭」の秘密について迫ってみます!

  • しょぼーーーーん…

  • のっけからどうした、陰気な顔して。

  • わー、嫌だ、湿っぽい空気がこっちまで来ちゃう。換気してよ。

  • 二人共、少しは傷心の僕を慰めようって気にはならないもんかし…。

  • 別に?

  • どうせろくでもない理由で落ち込んでるんだろ?レポートが不可だったとか。

  • バイトで単純なミスをして叱られたとか。

  • そういうのはそういうので本人にとっては重大な事件だったりするんだし、けちょんけちょんにしないで欲しいし…。でもそういう事じゃないんだし!!

  • あーもう、解った解った、辛気臭いのが伝染ると困るし、話だけは聞いてやるよ。

  • 持つべき物は友達だし!!実は、こないだ合コン行ったんだし…。

  • ふられたのね?

  • いつもの事じゃないか。

  • だから聞けって!!まずは!!僕の話を!!いきなり結論をまとめないで欲しいし!!

  • 違うのか?

  • …違わない…けどその過程が酷かったんだし!!

  • 結果が同じならいいと思うんだけどなぁ。

  • だから!話したいんだし!!話をさせろし!!

  • まあ、明確な理由があって振られたってんなら次回はそこを改善すりゃいいんだからな。心当たりがあるなら言ってみろ。

  • うん…。
    相手グループはちょっといいとこのお嬢さん大学だったんだし。人当たりのいい娘ばかりでこんな僕にもちゃんと話しかけてくれたり、終始和気あいあいと楽しかったんだし。

  • そりゃ珍しい体験したなぁ。

  • 相手も最初から交際に発展させる気が無い分、気楽にやれたって事だと思うんだけどなぁ。

  • …ゆりかちゃん、そういう女グループの本音トークは…俺にもちょっと刺さる。

  • あら、ごめんね(テヘペロ☆

  • いや…いいんだし、僕らも確かに無理していい格好見せようとしないですんで楽しかったんだし…。でも、「いつも何を飲んでるの」って聞かれて…ちょっと見栄はって「日本酒の、吟醸や大吟醸が好きだし」って答えたら…

  • あら、いいじゃない。それでどうしたのよ。

  • …「ダサイ」って…

  • …えー…

  • ニコニコ笑いながら「だっさーい」って…。もう僕は何にも言えなくなって…後はずっと黙ってうつむいて過ごしたんだし…。

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  • それはまあ…なんというか…。

  • え…ちょっと待って、それって…まさか…「獺祭」って言われたんじゃ…。

  • そうだし!そうやって軽く「だっさいね!」って!!言われたんだし!!

わかる
  • バカじゃないのあんた!!獺祭も知らないで日本酒好き気取ってたの!?

  • あ、ああ、獺祭か!!

  • あれ?サトルも知ってる?あれ?

  • あ、知ってるし!何度も飲んだ事あるし!えー、そうか、だっさいって読むんだし…知らなかったんだし…

  • …今までなんて読んでたのよ…。

  • なんか難しそうなお祭り、って感じに。「ひなまつり」とかそういう感じかなーって。

  • ああ…バカ極まれり…。

  • 過去色々レクチャーはしたけど…これは盲点だったわ…。

  • そんな、ブームも終わったオワコンの勉強なんかしてられないし!!

  • オワコンじゃないわよ!!ブームが終わって「定番」化したのよ!!もはや獺祭は日本酒文化の基礎コンテンツよ!!

  • 相変わらず日本酒の事になると容赦無いなぁ、ゆりかちゃん…。

  • はい、すみません…。

  • これはもう正座で講義を聞く流れだなぁ…。

  • よろしくご教示いただきたく…。

  • いいでしょう。
    まずは、獺祭は広島の「旭酒造株式会社」という所が造っています、ここまではOK?

  • 先生、その前に「だっさい」なんてややこしい名前の意味を知りたいだし。

  • あ、「獺祭」って知らんか。今時の者は。

  • 私もこのブランドに会うまで知らなかったから大きな事言えないけど。獺(だつ)っていうのはカワウソの事ね。

  • 最近絶滅したんだし…。

  • ニホンカワウソな。で、カワウソは捕らえた魚を供物のように並べて、ご先祖をお祀りする習性がある…と信じられていて、それが「獺祭」だ。

  • 習性が本当にあったかどうかは解らないんだったかしら。でもそうやって得た物を目の前にたくさん並べて使う様子の事を「獺祭」または「獺祭魚」と呼ぶようになったんですって。辞書編集作業みたいな感じの。

  • ああ、今アニメでもやってるし、大体イメージは解るし。身近な例だと多タブ開いて資料サイト並べて記事を書くライターとかだし。それが獺祭かー

  • 旭酒造の住所の名前がカワウソにちなんだ「獺越(おそごう)」だから、同じくカワウソにちなんだ獺祭というブランド名にしたそうよ。

  • なるほど、由緒正しい名前なのは解ったし。
    じゃあ次の疑問だけど、ブームって言うけど大吟醸特化型のブランドって言ったし?そんな高級品がどうしてブームになったんだし?

  • 高級品じゃなかったから、だろうなぁ。

  • えっ?

  • 獺祭のすごい所はねぇ、大吟醸酒を「職人による芸術作品」から「工業製品」に変えた所なのよ。

  • 意味が…よく解らないだし…???

  • まずは普通の蔵でお酒を仕込むにはどういう手順を踏むでしょうか。はい、サトルさん。

  • え、俺!?
    えーと、酒米を精米して、蒸して、麹を仕込んで混ぜて、発酵させて、絞る…かな。

  • はい、関わる業種はざっと、精米所、米を蒸す釜屋、麹屋、それに発酵管理の船頭さんなどなど十数種にもわたります。そしてそれを束ねるのが杜氏、酒造の最高責任者となります。

  • 結講たくさんの専門家で成り立ってたんだし…。

  • ですが旭酒造では杜氏を雇うのをやめました!

  • あれ?

  • お米は契約農家さんから買いますが、それ以降は全部自社監督。職人の勘頼りの部分が多かった米の給水管理から麹の仕込み、発酵管理まで全てを詳細にデータ化、素人でも手間さえかければいつでもどんな量でも、いつも変わらない品質の日本酒を作り出す事を可能にしました!

  • 日本酒のオートメーション化…。

  • ハイテクここに極まれり、だな。

  • ハイテク日本酒、獺祭の秘密。後半に続く!