ただしが災害派遣精神医療チーム、DPATの活躍に感動を抑えられないようです。

DPATってなんだし? DPATや災害,メンタルケアを交えながらわかりやすく解説

2016/09/09

メトロ

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DPAT 災害 メンタルケア 話題 PTSD

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  • 災害時に派遣される、災害派遣精神医療チーム・DPAT。一体どんな隊なんでしょうか?ただしが関心を持つようです。

  • シン・ゴジラを見てきたし!

  • お、見てきたのか。
    あれは本当にすごかったな!

  • でも、あまりの破壊描写に
    東日本大震災や熊本地震の被災者が
    泣いたという話も聞いてるし…。

  • うん…震災等でPTSDを負った人には
    おすすめしにくいな。

  • PTSDってなんだし?災害と関係あるんだし?

  • PTSDは心的外傷後ストレス障害のことだ。

    強い精神的な衝撃を受けたことでトラウマを負ってしまうことだな。災害だけではなく、事件・事故などでも発生しやすい。

  • ボクも東日本大震災では繰り返し津波のニュースを見て、当面の間、海を見るのが怖くなったり、震災のニュースを見るだけで吐き気がしたりしたし。

  • PTSDを負うと、ふとした瞬間に恐怖を思い出してパニックになることもある…。

  • 名作だからと「怖いから見たくない」という人に無理やりおすすめしちゃいけないし!

  • 本当にそうなんだな。PTSDなどの精神的な傷害は見えないがとても深刻で苦痛をもたらす。普段何気なく振舞っていてもいつ傷が開くかわからない、という恐怖もある。

  • ふーむ、PTSD怖いし…。

    震災のとき、PTSDを防ぐためにはどうしたらいいんだし?

  • 難しいな。

    東日本大震災レベルだと
    「心を強く持て」というレベルで
    なんとかなるものではない。

    誰がいつPTSDに陥ると
    予測できるものでもないしな。

    しかし、早期の精神的医療ケアがPTSDなどを軽減する、とは言われている。

  • でも、東日本大震災とかだともう一般的な医療でも手一杯だったし。

  • あの当時はまだ震災時の精神的ケアに対する体制が整ってなかったからなぁ。

  • 今はあるのかし?

  • 災害派遣精神医療チーム(DPAT:Disaster Psychiatric Assistance Team)が都道府県及び政令指定都市に設置されたんだ。

D抜けてるw
  • 災害派遣精神医療チーム!

    かっこいい名前なんだし!
    どんなことをしているし?

  • これまでのなかで最も大規模にDPATが派遣されたのは熊本地震だ。

    1チームあたり精神科医・看護師・運転手などで数名で構成されているのだが、震災直後72時間で14チームが被災地で活動を開始した。

    なかでも先遣隊2隊(岡山・佐賀)は翌日午前中に到着しているな。精神病院などを中心に様々な活動を行った。

  • すごいし!本職の救助隊並のスピードなんだし!

  • いや、本当に救助隊の一員として働いてるんだよ。人の命がかかってるんだぞ!

  • そ、そうなんだし!?

  • 精神科チームが一刻も早く被災地に入らないと死人が出る、ということはあまり知られてない。熊本地震での初期活動のうち、もっとも大きな任務となったのは被災地の精神科病院入院患者の転院支援だ。もっとも被害の大きかった益城町にある精神科病院には200人の患者がいたんだが、インフラが途絶し建物そのものが崩壊の危機もあった。

  • 一方、精神疾患患者は慎重に扱わないと興奮したり精神的な悪影響が拡大することも考えられたが、精神科医が何人も支援に入ることで迅速に転院を完了できた。このような転院支援で搬送されたのは595人に及ぶ。

  • もし、専門の先生が少ない状態で転院に何日もかかったらもっとひどいことになっていた可能性もあるし…。ご飯や薬がなくなったら困るし。もし強い余震があって病院が潰れることも…。

  • だからDPATが派遣されたことはいのちを守ることになったんだな。普通の医療に勝るとも劣らない。その後は、各チームが被災地の避難所などに派遣され、被災者の心のケアを行っていた。被災者からは「心が楽になった」「助かった」など感謝の声が相次ぎ、一定の成果をあげたと厚生労働省等は評価している。なお、各自治体のDPATは地震発生1ヶ月程度で活動を終了した。

  • なんでたった1ヶ月で活動を停止したし?まだまだ精神的にケアが必要な人は多いと思うし?

  • それは地震後に組織された
    メンタルケアチームの派遣が
    行われたからだな。

  • なら、最初からそのメンタルケアチームを派遣したらよかったんでないし?

  • DPATの役割は少数精鋭で一刻も早く被災地入りをして救援活動を開始することだ。そのかわり、活動期間は短い。(early start-short relief)

  • 一方、メンタルケアチームは災害後1~2週間で現地入りし、数カ月にわたって継続的な支援を行うことが任務だ。(late start-long relief)

    どちらが優れている、ということではなく、どっちも必要なんだな。熊本地震ではDPATが精神医療支援体制を整え、メンタルケアチームに引き継ぎをして撤退した形になる。

  • なるほどだしー。戦争で言うところの切り込み隊長と正規軍みたいな形だし。

    一刻も早く来てくれる人たちも大事だし、あとからしっかり支援してくれる人も必要だし。

    ところで、DPATはどういうお医者さんがなるし?

  • DPATの設置は各都道府県及び政令指定都市の管轄になる。現在DPATを設置している22自治体だな。からは費用の半額が支給されるが、それでも負担は軽いものじゃない。DPATに登録する医者だが、設置した自治体が指定した病院に所属し、日本DMAT隊員養成研修などの講習を受けたものが参加できる。専門の組織に所属するわけではなく、普段は病院などで医師として働いているんだな。

  • しかし、被災地にいくのはハードそうな仕事なんだし。たっぷりお給料ももらえるし?

  • DPATに参加することで特別な手当ては発生しないようだぞ。崇高な使命感に支えてられるんだな。

  • すげーんだし、ボクはできないし…。

  • それがいいのかはさておくがな。で、DPATの被災地での任務は多岐にわたる。厚生労働省の資料によれば

    • 1.災害によって障害された既存の精神保健医療システムの支援
    • 2.災害のストレスによって新たに生じた精神的問題を抱える一般住民への対応
    • 3.地域の支援者への対応」

    の3つが軸になる。

  • えーと、もう少し噛み砕いて説明して欲しいし…。

  • 「1」は被災地では精神医療インフラが崩壊していること、キャパシティを超えることが想定されるな。その穴埋め及び再建の支援だ。外来診療や入院・転院の支援、薬が入手困難な患者への投薬などが含まれる。 「2」は被災者の精神的なケアを行うんだが、時間経過とともに現れる精神的不調にも注意しなければならない。 「3」は被災者のみならず、地域の医療者、支援者、行政職員をケアするんだ。他にも細かい任務は山ほどあり、熊本地震で派遣された隊は夜も昼も無く働き続けたそうだな。

  • もう頭を下げるしかないし。でも、こういうチームがいるなら災害時もある程度は安心できるし!

  • ただ、まだまだ知名度が足りないし、隊員数も充分とは言いがたい。熊本地震では初の複数の自治体から派遣されたDPATが活動したが、隊同士の連携や情報共有の不足、ノウハウ不足も目立ったそうだ。しかし、精神的に不安を抱える人にとっては非常時にこのような隊が救出に来るということは安心材料になるだろう。

  • よくわかったし!

  • ま、そういうわけで災害時に一刻も早くすべての人々が助かるように施策も進んでいるんだ。なにも非常時に頑張るのはシン・ゴジラのようにフィクションの世界だけじゃないんだぞ。

  • ボクもそういう時は何かできることをしたいし!かっこいいおとなになりたいし!

  • そういう時は、最寄りの役所に相談してボランティア登録しておくといいぞ。さて、もう一度シン・ゴジラを見に行くかね。

  • お、おう…。まぁ、興味持っただけいいのか?な?

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