第4話

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ただしが新日本プロレスを知るようです 第4話

やっちゃっていいですかし? 新日本プロレスや長州小力,前田日明を交えながらわかりやすく解説

2016/02/14

中本二郎

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新日本プロレス 長州小力 前田日明 スポーツ 長州力 橋本真也 蝶野正洋 プロレス UWUインターナショナル IWGP

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  • サトルに教えられながら、新日本プロレスの歴史を遡る、にわかファンのただし。

    現代から、第三世代、三銃士、藤波長州とたどり、話は前田日明に…。

  • ストロングスタイルを体現した前田日明が新日本を離れたのはなんでだし?

  • うーん、いろいろな要素があるが、新日本という器が、前田日明という男を収めきれなかったということだろうな。

  • なんだか難しいこと言ってるし。 器ってどういうことだし?

  • うーん、時代が前田日明が自由に動くことを必要としたんだよ。

わかる
  • なにをかっこつけてるんだし。 もっとわかりやすく言えし。

  • 猪木の支配する新日本プロレスが前田にとって窮屈だった、ということだろう。

  • どういうことだし?

  • 大阪の荒れた環境で育った前田は新弟子時代から、スパーリングで猪木の金的を本気で殴ったりと、度を越えたところがあった。 そんなところを、藤原喜明や星野勘太郎などの先輩レスラーも面白がってかわいがっていたところもあるようだが。

  • おちゃめな人なんだし…

  • たしかにな。 下ネタ大好きだし、おちゃめな人とも言える。 ガチで怖くて、下ネタ好きで、読書家の哲学者でもある、多面的な人物だな。

ふむふむ
へー
  • なんだか複雑すぎるし…

  • そんな求道者の前田にとって、プロレスの予定調和的な部分が納得できなくもあったのだろう。 異種格闘技路線でドン・ナカヤ・ニールセンとの戦いに勝利。 いつか本気で首を狩られると感じた猪木が、当時最強だったアンドレ・ザ・ジャイアントを差し向けた。

  • 刺客ってやつかし。 小川の時に似ているし。

  • そうだな。 どちらかというと、小川の時は爆弾を投げ込んで化学反応を図る感じだったが、アンドレの時は、前田という問題児を抑えこむ必要にかられて、という感じだな。

  • アンドレにガチンコでこられたら死んじゃうし!!!

  • そうだな。 試合開始早々、アンドレがプロレスをする気がないと感じだ前田は、リングサイドの星野勘太郎に、かの有名な一言を聞く。

  • …また名言シリーズかし。 なんて言ったんだし。

  • 「…やっちゃっていいすか?」

  • …フツーだし。

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  • これに星野勘太郎がゴーサインを出したから、前田はアンドレ相手にガチンコのローキックを連発、アンドレが戦意喪失して倒れこむという伝説の問題試合となった。

  • アンドレを返り討ちって、なんだかすごいし。

  • まぁ、並のレスラーなら潰されて終わりだな。

  • で、新日本を追い出された前田が作ったのが、UWFという団体だ。 初代UWFには、前田、佐山、木戸修、山崎一夫、藤原喜明らが参加している。

  • 錚々たるメンバーだし。

  • 1989年には東京ドームで、オール異種格闘技戦のU-COSMOSも成功させている。

    ここで前田の名言がある。 「選ばれし者の恍惚と不安、2つ我にあり」だ。

  • なんだかかっこいいし。

  • 読書家の前田らしく、これは太宰治の短編からの引用らしいがな。 まだまだ一般的に理解されていないUWFという団体を率いて、新日本との対抗戦などを経て、最初は残念ながら失敗に終わる。

  • 一見地味だし仕方ないし…

  • いや、人気はあったんだが、レスラー間で、どこまでプロレスをやるのか、ガチンコの格闘技をやるのかでスタイルが割れたのが原因だ。 しかし、新日本に出戻りした前田は第二次UWFとして再び立ち上がる。

  • 何があったのかし?

  • 猪木の絶対的権力が弱まる中、引き続き、前田も猪木もお互いを本気で潰そうとしていた。 そんな中、長州力の顔面にガチンコで蹴りを入れて顔面骨折。いよいよ新日本から追い出されることになる。

  • 長州かわいそうだし…

  • 「ごちゃごちゃ言わんと、誰が一番強いか決めればいいんや!」と前田が叫んだ、その言葉が何より全てを表していたな。 長州も前田も、ひたすらにトップを獲るべく、猪木という象徴に対して世代抗争を仕掛けていった。そのスタイルが、時に興行団体の枠を超えて、ジャパンプロレスやUWFとして飛びだすことになる。 第二次UWFも人気を博したが、今度はフロント側とレスラー側の確執によって崩壊してしまう。

  • 第三次もあるのかし?

  • いや、残念ながら、前田が関わったのはここまで。 そのあと、高田が中心となって、UWFインターナショナルという団体で再興し、それが新日本と伝説に残る対抗戦をしていった。 その中の一環としての長州のキレてないっすよ、だし、桜庭や高山、垣原や安生といったU出身のレスラーたちの出世舞台となった。

  • なんだかすごいし。

  • 前田が切り開いた格闘プロレスは、その後K1とかPRIDEにもおおいに影響を与える。

    UWFの崩壊で、もう業界を去ることもありえた前田だったが、この時、前田を励ましたと言われているのが、作家の中島らもだ。 FAXで「…君には挫折する資格がない。日本中の若者が君を見ている。君が引退しようとか芸能界に入ろうとか言って頓挫してしまったら、若い子たちが人間が執念を燃やしても所詮こうなるのかと失望してしまう。だから頓挫する資格はない」 と言われて、奮起したと言われている。

  • らもさんの言葉の力もすごいし。

  • さすがはコピーライターというところか。 逆に、そういう文化人の言葉にも耳を傾ける前田という人の懐の深さでもある。 そこから前田自身も、RINGSを立ち上げ、RINGSの活動休止後はPRIDEのプロデューサーとして招聘され、その後しばらく表舞台に出なかったが…最近では、ジ・アウトサイダーという、アウトロー青年たちの格闘技をプロデュースしている。

  • まさに格闘人生だし。

  • RINGSでは、 まさに、日本の格闘技興行は前田とともにあったと言える。 しかし、前田自身はプロレスを見放しているわけでもなくて、今でもプロレスはチェックしているようだし、新日本時代の思い出は楽しそうに語っていたりもする。 格闘技志向の強い前田だったが、団体の代表としては、興行としてプロレス要素も入れないといけないし、若き前田は悩んだことだろう。

  • そんな人だからできたんだし。

  • 他にも、UWF時代の仲間である船木がパンクラスを作ったし、田村がU-CAMPを作ったし、佐山はジークンドーを作り修斗に参戦したし、様々な格闘技、プロレス団体が派生していっているんだ。

  • 前田はすごいし!! 格闘技のアニキだし!!

  • それでも、激しい業界だからいろいろ恨みも買っている。 小池栄子と結婚する坂田亘は、アニマル浜口ジムからリングスの出身で、しょっぱい試合をしたとかで舞台裏で前田にボッコボコに殴られている。 長州の章でも出てきた安生は、UWF解散後はUインターに参戦するが、前田とはいろいろ確執があった。 リングスとUインターとの対抗戦の交渉時には、「前田なんて前のUWFで終わった人間。高田さんを出すまでもない。僕でも200%勝てますよ」などと発言。また交渉決裂後も罵りあった。 プロレスでよくあるアングルとも言えるが、1996年FIGHTING TV サムライ開局のパーティーでは前田が安生を裏拳で小突いたとされる。

  • すんげー仲悪いし!!

ふむふむ
  • 1999年11月14日、東京ベイNKホールで開催されたUFC-Jの大会終了後、安生がリングス社長の前田を、背後から襲撃。無防備の前田に右ストレートをかまして、失神させた。 この件では、安生は傷害罪で罰金刑になっているからガチンコだったんだな。

  • 格闘技界はおそろしいし…

  • 血の気の多いレスラーたちをまとめあげ、観客も潰し合いを望んでいるジャンルだからこそ、人と人とのぶつかりあいのエネルギーもものすごいものがあるんだ。

  • よくわかったし。

  • さて残るは…

  • あの人だし? アゴの出ている…

アゴ!
  • おわり

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