第1話

全2話

ただしが全日本プロレスについて知るようです 第1話

明るく楽しく激しくだし 全日本プロレスやジャイアント馬場,ジャンボ鶴田を交えながらわかりやすく解説

2016/03/06

中本二郎

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全日本プロレス ジャイアント馬場 ジャンボ鶴田 スポーツ 馬場元子 ブルーザー・ブロディ 天龍源一郎 三沢光晴 小橋健太 川田利明 田上明 秋山準 プロレスリング・ノア ターザン山本 週刊プロレス スタン・ハンセン 長州力

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  • …サトル〜…

  • どうした、元気ないじゃないか 腹減ってるのか。

  • そうじゃないし… こんなセンチメンタルなことがあるかし…

  • なんだ、また二郎の親父に怒られたのか?

  • 天龍が引退したんだし!

  • あぁ、天龍源一郎な。 まさにミスタープロレスだよな。

  • 日テレG+で、天龍の過去の試合見てたら切なくなってきたし…。

  • なんだ、天龍のすごさを今知ったのか。

  • これまでよくわかってなかったし… 正直…声ガラガラのおじさんってイメージだし…

  • 天龍がミスタープロレスて呼ばれる所以は知ってるか?

  • わからないし。 とりあえず存在感はまさにミスタープロレスだし。

  • 馬場と猪からピンフォールを取った唯一の日本人レスラーだからだよ。

    ピンフォール
    両肩をマットに押さえつけられて三カウント取る。プロレスの勝利方法の一つ。敵に3秒間押さえつけられた者は必ず死ぬという戦場の掟から由来した らしい。
  • へぇ〜!すごいし! たしかに天龍って全日本にも新日本にも参戦してたイメージがあるし!

わかる
  • もともと全日本だよ。 相撲界を引退して、髷を切ってからあの天パ丸出しで全日本に入団した。

  • ほうほう、全日本プロレスって馬場さんの団体だし?

  • そうだよ。 そこから説明しないといけないのか?

  • 今の秋山準とか曙のイメージだし… 少し前の武藤とか…

  • うーん… じゃあ、馬場さんが全日本立ち上げた時代にタイムスリップしてみようか。

  • えっ、どうやって? そんなことできるのかし?

  • こまけえこたぁいいんだよ! ちょっと頭を下げるんだ。

  • えっ? 逆さまに?

  • くらえ、エメラルド・フロウジョン!

  • ぎゃあああああ!!!頭から落とされる…

  • ………。

  • うーん… ここはどこだし…

  • ここは昭和33年10月8日の日大講堂だ。

  • …ほんとにタイムスリップしてしまったし…

  • リング上では馬場さんと… 外人さんが戦ってるし。馬場さんでかいし!そして若いし!

www
www
  • 馬場さんもバリバリ全盛期だった頃だからな。 全日本プロレス旗揚げ二戦目の、力道山ベルトをかけた人間発電所・ブルーノ・サンマルチノ戦だ。

  • すごい迫力だし…

  • うむ。 力道山の死後、猪木によるクーデターで日本プロレスが分裂、放送局とのゴタゴタがあり、NET…今のテレビ朝日が新日本。

    そして日本テレビ側がつく形で全日本プロレスの旗上げとなった。

    馬場さんはアメリカも回っていたから海外レスラーからの信頼も厚く、多くの外人レスラーが集まった。

    さらにサンダー杉山・鶴見五郎らの際プロレス勢も協力し、力道山夫人も馬場を支持したことから、全日本の旗揚げは順風満帆とも言える。

  • それにしてはお客さん半分くらいしか入ってないし。

  • まだ営業的に慣れてなかったのもあるし、直前に、新日本側は猪木対カール・ゴッチで8000人を集めてる。5000人くらいとなった全日本は、新日本に比べて興行的には静かな滑り出しとなった。

  • なるほどだし。 猪木のほうが若いし、派手なことぶち上げるのは得意そうだし。

  • そうだな。そこで馬場さんは、旗揚げ直後、ミュンヘンオリンピックのレスリング代表、鶴田友美をスター候補として獲得した。

  • ともみ?女子レスラーかし?

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  • ジャンボ鶴田のことだよ…

ワロタ
  • ああ、ジャンボ鶴田は知ってるし!オー!!っていう人だし!

  • そう。 馬場さんの期待を背負っての入団だったが、入団会見で鶴田の名言がある。

  • 名言?ぶっ殺してやるとか言ったのかし?

  • いや、こんなことを言った。

  • 全日本プロレスに就職します

へー
ふむふむ
ふむふむ
ふむふむ
ふむふむ
ワロタ
  • なんだ?

  • ……今のは鶴田かし?

  • そうだよ。細かいことは気にするなよ。

  • しかし、プロレスラーにあんまり就職とか言ってほしくないし。

  • 鶴田は、オリンピック代表になるくらいポテンシャルは最強だったわけだが、人間性は穏やかで、趣味もギター弾いたり、引退後も大学教授やったりと、レスラー的な人ではなかったんだな。

  • それでも大活躍したし?

  • まぁ、鶴田を花開かせるのは大変だったようだし。 体はデカイ、技もピカ一、でも、言ったように穏やかな人だったから、あまり猪木のような殺気のあるタイプではなかった。

    天龍も、鶴田を本気にさせようと必死だったと述懐してる。 しばらくは善戦マンなんて呼ばれてしまっていたくらいだ。

  • なんだかもったいない気がするし…

  • 初期の全日本は、力道山時代の日本人レスラー対外国人レスラーの流れを組んで、馬場さんがNWAでアメリカを回っていた人脈も活かし、ミル・マスカラスや、テリー・ファンクとドリー・ファンク・ジュニアのザ・ファンクスとアブドーラ・ザ・ブッチャー、ザ・シークの抗争などで人気を博した。

    試合としては新日本のストロングスタイルよりも、古き良きアメリカンプロレスの系譜で、渋い戦いだったわけだ。

  • 猪木のほうはリング下でもいろいろ揉めてたイメージがあるし。

  • そうだな。その点、馬場さんは外人レスラーからも信頼されていたし、スター候補も鶴田という穏やかなタイプだったから、世代抗争というのはあまり起こらなかったのもあるな。

  • たしかに、馬場さんの寝首をかこうっていうレスラーはいなそうだし…

  • 馬場・鶴田という圧倒的なフィジカルエリートが軸になっていたので、新日本に比べてゴタゴタは少ない団体になったわけだな。 プロレスはやっぱり肉体がモノを言う。 そんな全日本だけど、1981年には新日本との引き抜き合戦が勃発。

  • ゴタゴタしはじめたし。 まずは新日本から引きぬいたし?

  • そうだな。 よし、1981年にタイムスリップだ。 じっとしてろ…

  • またかし… ぎゃっ!

  • 馬場さんにちなんで、ランニングネックブリーカードロップだ。

  • ……。

  • 技でタイムスリップ先を調整してるのかし?

へー
  • いや、かけたかっただけだ。

  • やはり……

    で、ここはどこだし?

  • ここは…1981年の12月13日蔵前国技館だ。

  • 5月にブッチャーが新日本に引きぬかれ、それに対抗して全日本がタイガー・ジェット・シンを引き抜く。

    そして極めつけがここ、12・13、最強タッグリーグ戦が行われている蔵前国技館。 ザ・ファンクスの対戦相手、ブルーザー・ブロディ、ジミー・スヌーカ組のセコンドに私服のハンセンが登場。

  • ハンセンが出てきたし!

  • 解説の山田さんの「あっ!あ…ハンセンですよ!」というのが緊迫感を表してるな。

    「これはえらいことになりましたね!」と言ってるとおり、新日本と全日本の仁義無き戦いが始まった。

  • でもファンクスが優勢だし!ドリーのスピニング・トーホールドでスヌーカがやばいし!

  • いや、でもリング下を見ろ。 ブロディがテリーをハンセンにふって…

  • あーーー!!!ウェスタンラリアート!!!

  • ついにここでハンセンの電撃全日移籍を強烈に印象づけた。

  • あわわわ… ドリーがブロディのキングコングニードロップで負けちゃったし。

  • ここから、スタン・ハンセン、ブルーザー・ブロディの黄金タッグが生まれる。

  • 伝説のタッグだし。

  • ハンセン・ブロディ、天龍・阿修羅原、馬場・鶴田というタッグでは三つ巴の時代になる。

  • 全日も新日に負けず劣らず熱いし!!

  • リング上での戦いを中心に魅せる全日本には珍しいリング外含めた抗争劇だったな。 「明るく、楽しく、そして激しく」という全日本イズムがここに成立する。 馬場さんの付き人だった大仁田がジュニア戦線で活躍し始めたのもこの頃だ。

  • なかなか激しい環境で活躍してたんだし。

  • だからこそ、王道となった全日本イズムに対して、大仁田は邪道を掲げて徹底的に常識をぶち壊していくんだけど、それはまた別の話。

    このあと、新日本がさらにブロディを引き抜いて混乱が続く中、長州らのジャパン・プロレスが参戦してくる…

  • 全日もいろいろあるんだし…

  • つづく!

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