-
今日は2015年を騒がせた、オリンピックの公式エンブレム盗用疑惑を「ゆりか」が「ただし」に教えたいそうです。ただしはそんなことなーんも考えていないと思っていたら、意外と考えがあるようです!?
ただしが五輪エンブレム問題について考えるようです。
2015年の流行を振り返るし エンブレムや東京五輪,選考委員会を交えながらわかりやすく解説
2015/12/03
29
-
しっかし、2020年のオリンピンックのエンブレム問題は大きな話題になったわよね~! 普段ニュースにあんまり興味のないあんたもさすがに知っているんじゃない?
-
なんだしか?エンブレム?僕はシミュレーションゲームのファイアーエムブレムしか知らないし……。
-
出た……。ゲームオタク気質。
-
ご、ごめんなさいだし。
-
でもあんた本当にオリンピックのエンブレム問題を知らないの? 各メディアで相当話題になったわよ?
-
ちょっと待ってだし。考えて、思い出してみるし!
……
あ!!!! 思い出したし! それって、サノっちの事だし!
-
は? なによそれ? サノっちって何? UMAかなんか?
-
違うし。ゆりか氏は逆に知らないんだし? サノって言ったらそのパクり問題の渦中の人、佐野さんの事だし。
-
なるほど……って、何よ!その愛称は……。その呼び方って一般的なの?
-
いや、僕が勝手にそう呼んでいるだけだし? 悪いだし?
-
い、いや悪くはないけどね。なんか可愛い感じになってるじゃない。悪いことをした人なのに。
-
いや、ちょっと待ってだし。サノっちが本当に悪いのか、それは一概には言えないんだし。
-
どうしてよ? だって、2020年に開催される東京オリンピックのエンブレムのデザインを担当したまではよかったけれど、結局それが他のデザイナーのした過去作品のパクりだったのよ! これの何が悪くないの?
-
う~ん、実はこれについては僕は結構勉強したんだし。そしてだしね、今の世の中で「悪いこと」ってなんだろう?から考えていかないといけないと思ったんだし。
-
???なんだか難しい話になってきたわね。でも興味はあるわ、聞かせてちょうだい。
-
例えばだし、僕が痴漢の疑いをかけられたとするだし。そして容疑者になったとするだし。これって僕は悪いだしか?
-
悪いわね。容疑者になったんだもん。
-
それが実は大きなミスだし! 法律上、「容疑者は犯人として確定」していないんだし。でも、例えばテレビとかメディアで容疑者として出てしまうとまるで犯人のようにいイメージされる。これっておかしいだしか?
-
そ、そうなの? 容疑者ってもう犯罪者かと思っていたわ。
-
そうだし、それが日本のメディアの扱いのおかしいところだし!そう考えるとサノっちのことも一概には悪いとは一方的には言えなくなってくるだし~~~!
だって、サノっちは容疑もかけられていないし、さらには逮捕もされていないし。でも世間はパクりというものの本質も知らないで、とにかく「悪い」って言っているし。
これってすごく怖いことだと思うだし。
-
確かにそう考えるとそうよね……。パクりといってもその境界線って確かに曖昧なのよね。
-
僕はアニメとか漫画とか映画とかも日本のものだけじゃないくてたくさん見ているし。そうすると、日本の映画とかって海外の映画のパクりとか山盛りだし。なんでそれは言われないのか? っていうことだし。
-
それは知らなかったわ。
-
デザインだって、同じようなものばっかりだし。だから、本当の意味でサノっちを否定するのなら、パクりってなんなのかを定義しないといけないだし。
-
そうね、確かに、今の時代、インターネットもあるから情報は得やすいし、パソコンでも簡単に作れるしね。
-
そうだし~~~~! そして、もちろん、サノっちのやったことは世間に対して、世間の批判を計算できていなかったし、それは失敗だったし。でもでも、じゃあ、サノっちを批判しているだけの人は、 パロディー、インスパイア、オマージュ、リスペクト。これらの限りなくパクりとも言える言葉の意味を説明できるだし?
-
ううううううう、正直、全く違いがわからないわね……。音楽でも似たようなものを作っても、「いや。これはパクりではなく、リスペクトですよ」って言えばカッコイイみたいになっちゃうのは確かにあるわね。
-
そうだし!今回は、音楽じゃなくて、国民の税金を使った事業、さらに日本総国民が知っているオリンピックのエンブレムだったというのがサノっちからすると悪かったし。
-
でも、佐野さんに関しては、オリンピックのエンブレムだけではなかったみたいよ。バッグやメーカーのロゴ制作でもパクりと思われるものが次々に発覚したっていうことよ。
-
僕は別にサノっちが悪くないとは言わないんだし。でもそれもすべて「パクり」と言えばそれまでだし。でも、さっきみたいにパロディー・リスペクト・オマージュってならないのは不思議だし。
実際に、そういう事例に詳しい弁護士やデザイナーさんの見解だと、あのレベルではパクりとは言えないという意見が多いんだし。 でも一般の人が見ると「なんとなく似ている」=「パクり」の判定がされてしまって、その感想を簡単にネットとかで悪口として書く。するとメディアがそれを大げさに取り上げて~~~~の繰り返しだし。 もうキリがないんだし。 何をやっても誰一人文句がでない作品とかイベントなんて存在しないんだし。
-
確かに、メディアが余計に煽った部分はあると思うわね。そして、ネットを使って全然その職業と関係ない人が画像検索とかで調べて粗探しをする。
-
これだけたくさんのイラストや音楽があれば、見る方向によってはそりゃあ似ているものが出てくるのはある程度仕方ないとも思うし。逆に、これでここまで叩かれるのなら、作るときに自由な発想から出てきたものをそのまま出す前に、何かに似ていないだろうか? 大丈夫だろうか?ってそんな事を気にして出さないといけない時代になるんだし。それって本当に楽しい作品作りなんだし?
-
そうね、人間、生まれてきて吸収してきたものを自分の中で一度ぐちゃぐちゃにして、そこから粘土細工みたいに作品にしていくのよね。だから極論を言ってしまえば、完全にゼロからの発想なんてありえないのよね。 極端に言えば、画用紙という「枠」があって、そこに人の顔の絵を描くのはみんなしている事。それをやったらパクりって言われたらもう何もできないわよね。
-
そういう事だし!だから、最後の最後は自分の心の中にしか答えはないと思っているし。問題は、悪意を持ってパクたのか?それとも本当に自然に出して、結果、似ていたのか?これしかないんだし。
そして、それを確かめる事は他人にはできないし、それをもし問題にするならば法律というものが最後は決定する事だし!
-
そうよね、佐野さんがそれをどう思っていたかは私たちには知る術はないわよね。本当に佐野さんの価値観、世界観、デザイン感ではパクったという悪意はなかった可能性もあるもんね。というか、こんなに大きな事業でその悪意があったらできないと思うわよね。今思うとそんな素人のような事をする立場じゃないでしょう。
-
と僕も思うだし。でも、結果的にメディアが煽って国民の意見がそっちに傾いてしまった以上、悪いという事になってしまったし。これは仕方ないだし!!
-
これからは面倒だけど、そういう意見がでてきてしまう事も含めて計算していかないとプロのデザイナーはやっていけないのかもしれないわね。
-
そうだし。面倒な時代だし。伝統の職人もその作品を作るだけじゃなくて、商売も意識しないといけないってなんだかちょっと残念だし……。
-
そうね、こういった事にただ単に「パクりだ! 悪い」って言うのは簡単だけど、じゃあどうして悪いのか、悪いとなってしまっているのかを考えられる人ももっと多くなるといいわね。
-
その通りだしねー!
-
おわり