第2話

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ただしがメソポタミア文明に興味を持ったようです 第2話

メソポタやっぱりおいしかったし! メソポタミア文明やヘレニズム文化,アッシリアを交えながらわかりやすく解説

2016/02/16

小野小餅

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メソポタミア文明 ヘレニズム文化 アッシリア 世界史 ヒッタイト カッシート 製鉄技術 新バビロニア王国 バベルの塔 イスラエル エルサレム ユダ王国 バビロン捕囚 イラク

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  • メソポタミアの歴史を辿る旅。前回はシュメール人による文明の発端から、古代バビロニア成立までをざっと見てきました。思わぬ有名人の王様も居て、意外ととっつきやすいイメージを持たれた方もいらっしゃるのでは?では、どんどん先を見てみましょう。

  • ハンムラビ王は他にも運河を整備して灌漑施設をたくさん整えたりして、バビロニアをおおいに発展させたすごい王だったんだぞ。メソポタミアの黄金期を築いたんだ。

  • 何だかギルガメシュさんよりずっとすごいイメージね。

ふむふむ
  • ギルガメシュはあてはめたキャラクターが悪かったんだし。

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  • それはそうね。

  • 一応ハンムラビの時代はもうちゃんと記録が残ってる状態で、ギルガメシュの時代はつい最近まで神話や伝説の類だったんだからな、なんというか格が違うんだぞ本当は。

  • そんなすごいハンムラビでしたが、彼の死後は他部族、特にトルコのアナトリア高原から南下してきたヒッタイト人の部族が台頭してきます。バビロン第二王朝期です。

  • あら、あっという間だったわね、栄華の極みも。

  • 幸い、といいますか、ヒッタイトの後バビロンに侵入を果たし支配下に置いたイランから来たカッシート人はバビロニアの文化を尊重し融和政策を取ったおかげで文化断絶も無く何とか400年ほど続きました。これがバビロン第三王朝期。

  • 落ち目になったとはいえヒッタイトは相変わらずブイブイ言わしてるし間にはミタンニ王ってのもあったし、不安定な時代ではあったんだけどな。

  • 様々な部族による争いを繰り返してきましたが、今度はメソポタミア北部に昔からあったアッシリアが再び力をつけてきます。落ち目になっていたヒッタイトと組む事で軍事力が一気に拡大したのです。

  • 落ち目同士で何でそんな効果が!?

  • ヒッタイトは大変な技術をメソポタミアに残していきました。製鉄技術です。

  • 世界で最初の戦車隊を運用したのもヒッタイトだったな確か。戦上手な民族だったんだろう、でも統治能力は低かったんじゃないか?

  • お互いの欠点を補う形の同盟だったのでしょうね。おかげでアッシリアはメソポタミア全域を一気に統一。エジプトとも同盟を結んで【アッシリア帝国】を作り上げました。

  • 世界最初の帝国だ。

  • 鉄ってすごいのねやっぱり。でもそろそろ戦ってばっかりで飽きてきたわ。

  • そうだし。おなかへってきたし。何かおいしい物ないだしか。

  • まあ、大帝国だけあって食文化もすごかったようだがな。

  • 農耕、畜産、水産のいずれも豊富で発酵食品もかなり発達していました。チーズとビールで一息入れられますか?タマネギの中身をくりぬいて肉や野菜を詰めて焼いたドルマも有名ですね。

  • いいだしね!

  • そうよこういうのを楽しみに来たんじゃないの。おいしーい。でもお料理、全体的に甘い?

  • さすがに香辛料はまだ庶民の手が届くような物じゃなかったからな。味付けは塩、後はハチミツにナツメヤシの実やブドウを干したドライフルーツ。

  • なるほどねー。甘いおの煮込み料理ってのも珍味というか、なかなかね。

  • お口にあって何よりです。ですがこの美食文化が又後世でひと悶着起きる原因になったりするんですねー。

  • あらまぁ。折角のお料理なのに、ケンカのになっちゃうなんて。

  • 先を見てみましょうか。この後一気にイラク・トルコ・シリアからエジプトまでを支配化に置いき、首都ニネヴェに大図書館を建設までしてみせたアッシリアでしたが、やり方が荒っぽすぎたせいか、BC612年に新バビロニア勢力とイラクのメディアによって滅ぼされます。

  • そういやエジプトの時もアッシリアってガーっと来てわーっと去っていった感じだったし…。

  • こうしてオリエントは再び分裂。エジプトはエジプト新王朝が、イランはメディアが、トルコはリディアが、そしてメソポタミアは再びバビロニアが統治します。これを【新バビロニア王国】と言います。

  • ハンムラビさんから随分かかったんだし…。

  • バベルの塔はここで作られるの?

  • そうです。王都バビロンの中心に建つジッグラト、大神殿だったと伝えられています。

  • じゃあこの辺からユダヤ教とのゴタゴタが始まるのね?

  • 何でゆりかちゃんワクワクしてるんだし…。

  • 解らん…古代史より神学の方が好きなのかもしれんな…。

  • さて、メソポタミアとエジプトの境にエルサレムという場所があります。

  • 何でそんなめんどくさい事にしたんだし!?それぞれ分けておけばケンカにならずに済んでるんだし!!

  • 元々はその三つの宗教は【ヘブライ教】という一つの宗教から分かれた物だからなんです。で、この時代そのヘブライ教を信仰する民族が作っていた国が【ユダ王国】。

  • ユダって裏切り者の名前じゃなかったかしら。

  • 北斗の●でもあんまりいい扱いじゃなかった感じだし。

  • だからそれはずーっと後のキリスト教に出てくる人物の名前だからな。当時の「ユダ」はヘブライ神話でも重要な十二氏族の長の名だ。

  • ちなみにそのユダを含む12人の父親がヤコブ、別名【イスラエル】です。

  • えっ、イスラエルって人の名前だったんだ。

  • それは知らなかったんだし…!

  • そんな訳で人名をそのまま国名にする事は珍しい事ではないんですね。で、そのユダ王国ですが、この時代に新バビロニアに征服されてしまいます。

  • あらまあ残念、それでバビロニアに恨みを?

  • 元々弱小国だったからな、アッシリア時代はアッシリアの属国に、その後もエジプトの属国にと色々忙しかったからそれだけが問題じゃないんだ。

  • しばらくは新バビロニアの元でも属国として独立は保たれていたんですが、エジプトと組んでバビロニアに対抗しようとしているという企てが発覚。BC586年にエルサレムとその神殿は完全に破壊され、支配階級の貴族や生き残った人々の大半はバビロニアに連行される事になりました。これを【バビロン捕囚】と言います。

  • 補習…それは辛いだし…。

  • それはお前の十八番だろ。

  • ひっどーい…それは恨んじゃっても仕方ないわね…。

  • 当時としてはこのような強制移住は珍しくない事だったのですが、ユダ王国の場合、きっちり一つの宗教が丸ごと弾圧、捕囚の憂き目にあったわけですので…

  • 後々までがっつりと、受難として書き残される事になるわけだな。当時の資料としては大変有益ではあるんだが。

  • なるほどねぇ。

  • 「バビロンに連れてこられたユダ王国人」という意味で「ユダヤ人」という呼称も出来ました。

  • いよいよユダヤ教が出来るわけね!

  • 聖地を追われ神殿も破壊され、信仰の拠り所は聖書に書かれている戒律だけになってしまった。所がバビロニアの食生活ときたら。

  • 豪勢ね。

  • 現代でも通用しそうだし。甘いけど。

  • バビロニアの人も意地悪でうまいもん食えと迫っていたわけではないんだろうけどな、だが戒律でそういう豪勢な食事は禁止されている。戒律を破って贅沢と放蕩の限りを尽くすとどうなるかってのも聖書に書いてある。

  • ソドムとゴモラね。

  • 何だしその怪獣みたいなの。

  • 旧約聖書に出てくる都市の名前よ。神様を信じなかったせいで悪い行いがはびこったので、怒った神様が滅ぼしちゃうの。

  • そういや厳しい神様だったんだし、あそこの神様って。

  • そんな訳で捕囚生活は心休まる暇はなかったんだろうな。

  • バビロン捕囚は70年も続き、BC538年にイランのアケメネス朝がバビロニアを滅ぼした際にやっと故郷に帰る事を許されました。

  • そんな経験から「バビロン=栄華を極めた贅沢な都だが神様には嫌われた」って形が出来た訳だ。

  • ユダヤ人やユダヤ教、派生宗教の歴史は又の機会に譲りましょうかね。

  • そうだな。だが、アケメネス朝が来てしまったな。

  • そうか、ここから先はヨーロッパ全域の話にもなってくるわけだし。

  • アレキサンドロス大王がオリエントを征服した事でギリシャとオリエントの文化が融合してヘレニズム文化を生んだ…んだったかしら。

  • ゆりかちゃんよく知ってるし!

  • 小学校で習わなかった?

  • そうだったかし?

  • まあ、思わぬ勉強会だったけどおいしいものも食べられたし、楽しかったわ!また来ましょうね!

  • そうだしね!

  • お前は少しは懲りるという事を知れ!!

  • おわり

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