ただしがテクノ失業に怯えています

ロボットが世界を支配してしまうし! テクノ失業やテクノロジー,産業革命を交えながらわかりやすく解説

2016/06/27

Oki03

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テクノ失業 テクノロジー 産業革命 ロボット 人口知能 ラッダイト運動 オフショアリング 人工知能 オフショア

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  • バイトをクビになりご立腹のただしは、仕事なんてロボットにさせてしまえばいいし!と過激な発言。その言葉に食いついたサトルが「職」の未来について考察するようです。世界はどのように変化するのでしょうか。

  • あんな単純作業、もうやってられないし!

  • どうしたんだ、ただし?

  • 話はさかのぼること一週間前だし…

  • 最近のことじゃないか。

  • そういえば、そういう話をしてたよな。この間会った時にさ。

  • そうそう、そうだし!今回ばかりはやる気を出して、無事採用されたんだし!

  • すごいぞ!よくやったな、ただし!

  • それほどでもないし照。

  • おめでとう!ほんとにおめでとう!

  • アルバイトに採用されただけで、そこまで褒められるとは。

  • えらいぞ!かっこいい!

  • どこまで舐められてるんだし…

  • すまない、ふざけすぎた。

  • そして働き始めたんだし。

  • クビになったのか?

  • どっ、どうして分かったんだし!?

  • すごく単純な作業内容にもかかわらず、レジの打ち間違いによる商品計算の誤りが多発。そしてクビになった。

  • うん、すごく簡単に予想できたんだ。ただしって、そういうパターン多いだろ?だから、推理とかじゃないんだよ。

  • バカにされてる気もするけど、さすがサトルだし!

  • 残念だったな。仕事を始めようという心意気を持つほど成長してくれて、おれはうれしいよ。

  • 今度はもっとやりがいのある職に就きたいし。あんな単純な仕事、ロボットにさせてしまえばいいんだし。

  • ふむ、興味深い発言だな。

  • そうすれば、人々はつまらない作業に時間を費やす必要がなくなるんだし。

  • 世界ニート化計画…

  • そういうことだし!

  • じゃあただし、実際に未来がどうなっているか見に行ってみようぜ!

  • 未来?

  • ただしが驚く間もなく、突然2人はサトルの頭頂部から発せられる目も眩むほどの光に包まれた。そして、目を開けるとそこには…

  • ほら見てみろ、ただし!働いてる人なんか1人もいないぞ!ロボットがレジを打ってる!

  • サトル、いったいここはどこだし?

  • ああ、20XX年のコンビニだ。

  • ちょっと何が起きたか理解できていないんだし。

  • これはおれが、「ただしに物事を学んで欲しい」という思いを強めた結果なんだ。

  • 了解だし。ニートの特殊能力「都合よく忘却」により深く考えることを辞めることにするし。

  • とにかく、未来の世界ではテクノロジーの発達により、人工知能もしくはロボットがありとあらゆる作業をこなすと考えられていてな。

  • ぼくの言ったとおりになるんだし?

  • 目の前に広がっている風景が答えだ。レジ打ちは全てロボットに任せられている。店内の掃除、品出しだって専用の機械で行われている。

  • ハイテクだし!

  • 世界の未来について研究している未来学者(フューチャリスト)や、科学技術者達は人間によって行われている仕事や作業の多くが、未来ではテクノロジーの発達により不必要になると考えているそうだ。

  • すごいし!働かなくていいんだし!

  • 聞いたことあるし。確か、仕事を他の人にやってもらうことだし。

  • ざっくり言ってしまうと、そのとおりだ。より細かく述べると、企業業務の一部を海外へ移転したりすること、がオフショアリングと呼ばれている。

  • どういったメリットを求めて海外へ移すんだし?

  • そうだな。オフショアリングの持つ主な利点の1つにコスト削減がある。つまり、日本よりも人件費の安いで人を雇う。会社にとっては、商品製造への支出を減らすことが出来るってわけさ。

  • メイドインチャイナだし!

  • 中国はコスト削減目的のための移転地代表と言えるかもな。このオフショアリングと、労働の機械化、2つの間には関連性がある。

  • う~ん、コスト削減だし?

  • すばらしい。その通りだ。

  • まさかの正解だし。

  • テクノロジーの発展により、労働に用いるための機械は商用化され、購入費や維持費が現在より安くなる。そしてもちろん、今よりもより多様な作業にも対応できるようになるだろう。

  • なるほどだし!人件費を抑えるために、ロボットを購入して働かせようってことだし!

  • そうだ。つまり、人々から職は奪われてしまう、と言われているんだ。

  • どうしてそんな深刻な顔をしてるんだし?最高の未来だし!

  • それはつまり、賃金を得る手段が無くなるということ。お金がなかったら、どうやって生活していくんだ?

  • それはもちろん、実家に連絡をとる。これまでと変わらないし!

  • ところが、そうもいかない。何故なら、おまえの両親も職に就けていないからだ。

  • ええっ!

  • テクノロジーに仕事を奪われているからな。

  • そんなっ!じゃあ、どうやって生活したらいいんだし?

  • そういうことさ。どうやって生活するのだろうか。それと、現在の経済システムも崩壊してしまうのでは、という人もいる。

  • どういうことだし?

  • 現代の経済は、生産と消費で成り立っている。ところが、人々が賃金を得られなければ、消費活動も低下するだろう。将来に不安を抱いて、節約したり、貯金したりする。

  • 消費活動が停滞してるんだし。

  • そうなると、現在のシステムはどうなるのか、という話ってわけさ。

  • うわー!不安なことばかりだし!

  • この未来については2つの意見があってだな…

  • うわー!大変だしー!パニックだしー!

  • ひとつは、テクノロジーは新たな雇用を生み出す、という楽観的な意見。産業革命IT革命と同様、ある職は失われる一方、新しい職業が姿を現すってわけさ。

  • これはいったいどうしたらいいんだしー!

  • おい聞いてるか、ただし?落ち着けって!

  • こうなったら、機械をぶっ壊すしかないしー!サトル!バットを貸すんだしー!

  • おいおい、バットなんて持ってないぞ。

  • 向こうにいるのは人類の敵だしー!

  • いったん落ち着けよ、ただし。楽観的な意見に対する悲観的な見方は、今のただしの言動に代表される。

  • どういうことだし?

  • 産業革命が起こった当時、一部の人々は自分達の職が機械にとって代わられてしまうことを恐れて、機械、つまりは商品を生産する新しい手段を破壊したんだ。それをラッダイト運動と呼ぶ。

  • なんということだし!歴史は繰り返すし!怖いしー!

  • 果たして世界はどうなっていくんだろうか。楽しみでもあり、不安でもあるよな。

  • サトルが喋り終えると同時に、その頭頂部から再び光が発せられた。ただしが気がついたときには現代に戻っていたのだった。

  • 嫌なを見ていたかのようだし。

  • まあ、こういう説もあるよってとこだな。

  • 不安だし。どうしたらいいんだし。

  • 一応、対策を考案しようとする議論も交わされているようだぞ。

  • どういうことだし?

  • 「テクノロジーが雇用の75%を奪う」という本の著者、マーティン・フォードはベーシック・インカムを導入するべきだ、という説を著書内で述べている。

  • ベーシック・インカム?

  • 人々の労働の有無に関わらず、人間的な営みを保障するための生活費を給付する、という制度だ。この策は、特にテクノロジーによる雇用の喪失への対策として生み出されたわけではないんだが、

  • 最高の制度だし!働かなくてもお金がもらえるし!

  • 応用として、賃金獲得の機会が失われた状況への方策として用いようというわけだ。もちろん、財源や勤労意欲などなど、問題は山積みだけどな。

  • 心配することなかったしー!安心したしー!これからもだらだら過ごすんだしー!

  • 興奮しすぎて全く話を聞いてくれないな。まあ、落ち込んでるよりはいいか。

  • 単純な労働だけでなく、弁護士や経済学者といった過去の情報やデータを用いる職業もテクノロジーに奪われてしまうという説もあるようです。それにしてもただしは本当に単純ですね...

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