ただしがチンドン屋さんを目指すようです

街の広告代理店、チンドン屋さんってなんなんだし? チンドン屋やチンドン太鼓,広告代理店を交えながらわかりやすく解説

2016/07/01

川紙 遊記

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  • 日曜日の早朝。サトルの家にただしが大慌てでかけこんできます。

  • サトル!たいへんだし!

  • むにゃ…、なんだ、まだ、12時じゃないか、日曜日くらい寝させてくれよ…。

  • それどころじゃないんだし!攻めてきてるんだし!

  • そうなんだし! もともとは名古屋を中心とした、ローカルのチェーン店だったのが、 そのどこか懐かしい雰囲気が受けて最近では、他の地方にも攻めて…、て ちがうし!

  • じゃぁなぁ…えーと、なんかあったかな…。

  • もういいし! 人が攻めてきたんだし! もしかしたら人じゃないかもしれないし!宇宙人かもしれないし。

  • 人が?北朝鮮か?中国か?それは大変なことだぞ。

  • うーん、でも、思い出したら、和服のコスプレしてた気がするし。

  • それは、たぶん、日本人か、外国人がコスプレしているかどっちかっぽいな。

  • でも、なんか、サックスとか、太鼓とか、ドガチャカプープーだったし!

  • サックスとか太鼓とか?何かのお祭り囃子ではなさそうだな。

  • あと、なんかいろんな道を歩きまわってたし!あれは、侵略行為だし!

  • いや、道ぐらいお前だって歩くだろう…コンビニ行くときとか。

  • でも、あんな音出したり、なんか言ってたりしないし!

  • なんか言ってたのがわかったのなら、そりゃ日本語だったってことだろう。 宇宙人ではなさそうだな。何を言ってたか覚えてるか?

  • うーん、たしか、オープンがどうとか…。

  • なるほど、てことはあれだな。ただし、写真とかとってないのか?

  • ちょっと近い画像を探すし

  • あはは、そうみえるかもしれんな。 でも、これは「チンドン屋さん」という人たちだ、全然怪しい人たちではないw

  • え、怖くないの?攻めてきてないの?

  • うん、これはね、きっと、何かを宣伝しているんだ。

  • 宣伝?CMみたいなことだし?

  • まぁ、そうだな、だから、チンドン屋さんを「街の広告代理店」というふうに言うこともあるんだ。

  • え、「こうこくだいりてん」て、あのチョーすごい人がなる、超かっこいい仕事のやつだし?

  • (なんかよくわかってなさそうだが、なんかすごいとは思っているみたいだ)

    うん、まぁ、そんな感じだ。

  • へー、サトル、ただし、チンドン屋さん、興味あるし。おしえるし。

  • (わりと今日は食いつきが早いんだな…) あー、わかった、わかった。じゃぁ、説明していこう。

  • 聞くし!

  • チンドン屋は、街のいろいろなものを宣伝するのがメインのお仕事だ。

  • いろいろなものってなんだし?

  • そうだな、例えば、お店のオープンやリニューアルの告知だったり、パチンコ屋さんの新台入荷のお知らせだったり、商店街の催し物の宣伝であったりが多いんじゃないかな。

  • あー、そういえば、さっきもオープンカフェができたって言ってたし。

  • うん、そういうやつだ。だから一見、大道芸人やミュージシャンなどと似ていると思われがちだが、実は、大きくちがうんだよ。

  • え、そうなんだし?変なカッコして、音楽やってるのに?

  • そうなんだ。大道芸人やミュージシャンは「芸」や「音楽」に対して、お金をもらうお仕事だ。それに対して、チンドン屋は「芸」や「音楽」を通じて「宣伝」をすることでお金をもらっているんだ。

  • そっか~、だから、投げ銭用の帽子とか、ギターケースみたいなのはないんだし。

  • そうそう、むしろ、それを見てくれているお客さんからはお金は貰わないで、宣伝を頼んでくれているお店・パチンコ店の店長や商店会長さんから、もらうんだ。

  • へー、逆なんだし!変だし!

  • そう、変なんだ。だから、調べてみると、いろいろおもしろいことが出てくる。

  • ふーん、たとえばなんだし?

  • そもそも、宣伝が目的なので、楽器の演奏とか、衣装の奇抜さよりも、「口上」と言われる、売り文句のセリフみたいなのが、とても重要だったりするんだ。

  • え、なんでなんだし?

  • 「たけや~、さおだけ~」って聞いたことないか?

  • あー、物干し竿やさん?

  • そうそう、江戸時代の昔には、ああいうふうにいろんな商売の人が、そうやって「口上」をいいながら、街で売り歩いていたんだ。

  • うわ、昭和、より古いし、江戸ってw

  • それが、今でも残っていて、今日は何が安いとか、どんなイベントがあるかとか、いろんなお得情報を教えてくれるんだ。

  • おおー、お得情報はただしも好きだし。

  • だから、それを聞いてもらうための、楽器の演奏とか、奇抜な衣装だったりするんだ。

  • ほー、意識の誘導なんだし。

  • (こいつ、実は詳しいのか?) う、うん、そうだな。 そ、そもそも、チンドン屋さんというのは、「チンドン太鼓」と呼ばれる独特の楽器を使うからなんだぞ。

  • あの、さっきの人が持ってた、お腹の前にとりつけてある太鼓とかいろいろ積み重なっている、あれかし?

  • そうだそうだ。あれの上が鐘(かね)がついてて「チン」、下に太鼓がついてて「ドン」だから、「チンドン太鼓」っていうんだ。

  • え、音のまま?すごい単純…。

  • まぁなw。

    あとは、ドラム(ゴロス)と呼ばれる大太鼓の人と、あとは、サックスやクラリネットなどを演奏する人が加わって3人になるのが、最小構成。昔は、100人ぐらいのパレードみたいなので練り歩いていたこともあったらしい。

  • 100人て、イナバ物置かし!

だいじょーぶ!
  • あはは、でも、いまでも、毎年4月に富山市で行われる全日本チンドンコンクールでは、全国から集ったチンドン屋さんが、そのくらいの規模で練り歩いたりするんだ。

  • 祭りあるんだ、いってみたいし!飛び入り参加とかできないかし?

  • 流石に飛び入りは、難しいかもなぁ。衣装とか、楽器とかいろいろ準備がいるから。

  • えー、チンチンドンドンしたいし!

  • うーん、とにかく、まずやってみたいだけならば、日本中色んな所に、「素人チンドン」と呼ばれる、趣味でチンドン屋的なことをやっているグループがあるから、いってみるといいかもな。

  • やったー、そしたらお金も稼げるかし?

  • そうなぁ、わりと衣装やら化粧やら楽器やらでお金がかかるだろうから、「素人チンドン」では、難しいかもなぁ。そうなったら、「プロのチンドン屋」だな。

  • (こだわるのか、そこ?) まぁ、前者かな。さっき説明したように、クライアントさんから、仕事として宣伝を請け負って仕事をしている。そこなら、できるかもしれんな。

  • おー、プロ!かっこいい!強そう!どうすればいい?

  • それがな~、いろいろ難しいのだよ。会社説明会があるわけでもないし、技能検定があるわけでもない。

  • ええ?ないのかし?

  • うん、ないんだ。全国にもいろいろプロのチンドン屋さんはいるけど、ほとんどが、個人事業主みたいなものだからねぇ。

  • そうかぁ、なれないのかし…。

  • だからといってなれないわけじゃない。1つ方法があるとすれば、親方(チンドン屋さんのリーダー)に、熱意を伝えて、許しを得て、実際の仕事に出してもらうことだろう。

  • おお、できるのかし!

  • ただ、最初から太鼓や楽器ができるわけじゃない。まずは、チラシ配りなどとして、一緒について歩くことから、いろいろ見て学ぶことになるだろう。

  • よかった!チラシ配りならできそうだし!じゃぁ、どの親方のとこへ行けばいいのかし?

  • そうだな~、出没情報はネットやツイッターとかで調べられるから、まずはいろんな親方の仕事っぷりを見て回ることじゃないかな?

  • よーし、チンドン屋に、俺はなる、し!!

  • まぁ、がんばれよー。

  • その後

  • やってられるかし!!!

  • どうした?

  • ぼくはそのままで出演してくれとかいうし! 変なカッコしたいんだし!

  • まぁお前、デフォルトで着ぐるみみたいだからな…

  • ……そういうこと?

  • おわり

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