第3話

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ただしがイスラム国に恐れおののいたようです 第3話

シリア情勢はぐっちゃぐちゃだし! イスラム国やアサド政権,シリアを交えながらわかりやすく解説

2016/03/02

メトロ

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イスラム国 アサド政権 シリア クルド人 ヌスラ戦線 首切り IS ISIL タリバン アルカイダ イラク ISIS

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  • ひょんなことから始まった、サトルのISIS講義。ただしは離してもらえないようです…。

  • さて、ISISに対して際社会が何をできるか、ということだが、現在ちょうど主要国で停戦がだな…。

  • あ、ちょっと見たいテレビがあるんだし、ちょっと借りるし。

  • お、おい、人のテレビを勝手に…。

  • ぽちっとな、だし。

  • ここでニュースです。シリア国内の停戦合意を前に、シリア北部の反体制派支配地域のある病院が空爆されました。

    トルコはロシアがミサイルで攻撃したと批判していますが、ロシアは関与を否定しています。一方、トルコはシリアのクルド人武装勢力に向け砲撃を繰り返しており、シリア内の停戦合意に暗雲…

  • あ、見たかったのはこれじゃなかったし!あ、プリキュアがんばれ~!だし!

  • って、サトルの精神が飛び出しちゃってるんだし!叩き起こすんだし!

  • うふふ、もうどうにでもなーれ!どうにでもなーれ!7人の処女でも食ってろバカー!

  • うわ、サトルが壊れちゃったんだし!

  • 米ロなどで結成した「国際シリア支援グループ」がロシア・アサド政権・ISIS以外の反政府組織・クルド人武装勢力・トルコ・イラン義勇兵などによるシリアにおける戦闘の一時停止を目指すことで合意したんだが……合意直後にどの国も張り切って「ISIS以外の」敵をお構いなしにぶっ叩いてやがる…

  • んあ?シリアでISISと戦ってるのは誰なんだし?

  • まさにその点が問題なんだよ。シリアでISISと戦っている勢力をざっと挙げると、ロシアの支援を受けたアサド政権(シリア軍)とアルカイダ系反政府武装勢力のヌスラ戦線、アメリカなどからの支援を受けたイスラム原理主義武装勢力である自由シリア軍、クルド人武装勢力にイスラム革命防衛隊にトルコ軍、空爆だけなら更にイギリス・カナダ・フランスetcetc…

  • よ、よくわかんないだし!でも、そんなたくさんの兵士たちがISISを壊滅させようとしたら一捻りだし!

  • 確かに、対ISIS勢力だけで見ればそのとおりなんだが…地上で戦ってる連中は対ISISで一致しているわけでもなんでもない。それぞれの勢力が他の勢力をISISと同じくらい敵とみなしている。

  • えっ?みんなISISを倒すために立ち上がった仲間じゃないんだし?ライバル同士でも強敵が出てきたらこれまでの遺恨を捨てて一致団結するのが少年漫画の王道なんだし!

わかる
  • 現実社会は少年漫画みたいにきれいにすすんでくれないんだよ。

    まず、ISISが台頭するきっかけになったシリア内戦だが、最初は独裁的で恐怖政治を敷いていたアサド政権を倒そうとする若者の暴動から始まった。その暴動に対して、シリア軍が民衆を攻撃。その攻撃に対してシリアに潜伏していた様々な武装勢力が民衆の支持を得て蜂起し、アサド政権を武力で倒そうとしたんだ。

  • ふむ、その時点ではアサド政権打倒が正義だったんだし?

  • もちろん、どの勢力も「自分たちがアサド政権を倒し、シリアの権力を我が物に」って腹だ。正義も糞もあったもんじゃない。

    一方、シリア軍も本気で反政府組織に反撃を行い、多数の死傷者が発生。更に、反アサド勢力同士の戦闘も起こり、誰が誰と戦っているのかさっぱりわからない内乱になった。その間にISISが「ウチラの国を作るわ!」っていうことで、アサド政権も他の武装勢力も「ふざけんな」とISIS打倒に目を向けたわけだが、各勢力同士の覇権争いが収まったわけではなく、ISISも相手にしながら他の勢力とも戦っている、とい状態なわけだ。

  • 何その地獄の釜だし…じゃ、もう難民とかはISISだけの問題じゃないんだしね。

  • シリア内戦の犠牲者の数だけでいったら、アサド政権が一番シリア人殺してるんだな、これが。

  • も、もう何がなんだかさっぱり分からないだし!なら、なんでISISが問題視されてるんだし!?

  • そりゃお前、「全世界をイスラム原理主義で染めてやる!」「欧米諸国にテロをする!」と宣言してるからだよ。

  • え?シリアやイラクのためだからじゃないんだし?

  • もちろん、シリアやイラクに平和をもたらすのも国際社会の大事な役目だ。

    ところが、残念ながら世界はそこまで優しくはない。ISISが恐れられているのは、かってのアルカイダのように「テロを輸出する」ことを先進国が危惧しているからだ。

  • もし、ISISが残忍でも、欧米社会に手を出さないとか宣言していたら…誰も注目しないだしか?

  • もちろん、残忍性や奇抜さで話題にはなるだろうが、ここまで問題にはならなかっただろうな。

    そして、欧米が危惧したテロは起きた。

  • そうだ、2015年11月13日。突如として複数のISIS戦闘員と考えられている戦闘員がパリを襲撃した。同時爆破や銃撃、自爆テロにより、130人死亡、300人以上負傷。今でもその全容はわかっていない。

  • あれは、ある意味ISISが予告していたテロだったんだしか?

  • ISISは「西側社会は堕落しており、打倒の対象だ」と何度も宣言している。そういう意味では有言実行だな。

  • ISIS恐ろしすぎるんだし…

  • もちろん、そのような状態を放置しているわけにはいかん。しかし、シリア情勢は複雑を極める、というレベルではない。欧米露の国際的パワーバランスゲームの場にもなっているしな。

  • でも、なんとかしないとISISがまた力をつけて欧米でテロをしかけかねないんだし!大問題なんだし!

  • なぁ、ただし。ISISがテロを行っているのは「欧米諸国」だけだとおもうか?

  • えっ?だし?

  • イラクやシリアでは、日常的にISISによる自爆テロが起きているし、アサド政権が反政府勢力に対する攻撃は熾烈を極める。

    シリア軍に捕らえられた捕虜の大半が虐殺された、という報道もある。そして、反勢力体勢に捕らえられたシリア軍兵士も、また虐殺されている。そして、そのどっちの裏にもアメリカ・ロシア・EU諸国、アラブ諸国の金や陰謀が絡んでいる。そんな中、ISISだけが「残虐」と言えるか?

    「先進国」に害をなす可能性が一番高いからって、ISISだけを敵視する意味は何だ!?

  • そ、そんな…だし…何が、誰が正しいんだし!?

  • 誰が正しいなんて俺にもわからん。一番悲惨なのは、シリアの国民だ。ISISはもちろん打倒されなくてはならないのだが、その前にシリアでISISが「活躍」できている環境を作り出せねばならん。

  • そのためにはどうしたらいいんだし!?

  • まずは、一刻も早くシリアの内乱を収束させ、国際社会が打倒ISISに向けて一致できるようにすること。まずはこれからだ。しかし、冒頭にあったように、その方向性は暗い。

  • サトルがそんな絶望的な顔を擦るのは初めてみたんだし…

  • ISISはたしかに邪悪だ。しかし、同時に国際社会という化物も邪悪だよ。ISISを倒す、ということは現在社会の矛盾を正すことでもある。

  • サトルはそんなに深いことまで考えてるんだしね…

  • ISISのテーマとはかなりずれてしまったが、ISISを倒すためには、武力だけでどうにかなるものでは絶対にない。外交による国際的なISISの封じ込めは絶対に必要だ。しかし、現状を見るとかなり暗い気持ちになる。

  • で、でも、人間には知恵があるだし!正義を求める気持ちがあるだし!その力を信じて、シリアが良くなることを願うんだし!

  • 流石に今回ばかりは、お前の楽天的な意見が現実になってほしいよ。このままでは世界中がテロのに飲み込まれ、それに反応する形で全世界的な緊張が高まりかねん。その先に何があるかは、全く予測不可能だ。

  • とにかく、ボクは人間の正義を信じるんだし!サトルもそう悲観しないでプリキュアを見るんだし!

  • お、おう…って、プリキュアもう終わってるぞ?

  • ぎゃーーーー!

  • おわり…けどこの話題はもう少し深掘りするかもしれません。

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