第2話

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ただしがイスラエルになったようです(旧約聖書【創世記】) 第2話

仁義なき諍いの巻 旧約聖書やイスラエル,創世記を交えながらわかりやすく解説

2016/08/15

小野小餅

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  • 神に「故郷に帰れ」と言われて戻ってきたヤコブですが、エサウと再会した後、その地「シケム」に留まります。

  • ここに神の祭壇を建てるだし。「イスラエルの神の中の神」【エル・エロヘ・イスラエル】と名付けたんだし。

  • いや、それよりとっとと帰ろうぜ。

  • …だって、お父ちゃんの機嫌も気になるし、兄ちゃんああ言ったけど何となく気まずいし。

  • またお前は勝手にうじうじ考えやがって。腿砕くぞ。

  • それはもうゴメンなんだしー!!

  • そうしてグズグズとしていたせいでしょうか。大変なトラブルが起きてしまいます。

  • 父上!!父上大変です!!

  • おお、次男のシメオンだしな?どうしたんだし、血相を変えて…

  • ディナが!この町の青年に!!

  • ………えっ………

  • 娘のディナが、ハモルの息子シケムに見初められ、結婚前に純血を奪われてしまったのです。その後、ハモルとシケムはヤコブに結婚の許しを請いに訪れました。

  • …なんか…これ…どうなってるんだし…

  • この地ではこういう「結婚」が普通なのかもな。連中、悪びれてなかったもんな。

  • 結婚とは…神聖なもので…己の欲望のままに突っ走る結果ではないはずなんだし…

  • お前それ一人目の奥さんの前で言うなよ。

  • いやあれは別にそんな欲望では…って僕の事はいいんだし!

  • 後はあれか…異教徒と婚姻関係を結ぶのは信仰的にも困るか。

  • そうだし。ディナはかわいい娘なんだし。縁を切ってあいつらにくれてやるわけにもいかないんだし…。でもこのままじゃ…どうしようだし…!!

  • ヤコブが葛藤し動けないでいるうちに、息子たちの怒りは爆発してしまいます。ハモルとシケムに「異教徒には妹はやれない、結婚したいなら一族全員割礼して改宗しろ」と迫ります。それで神の祝福とお近付きになれるなら、とハモルは一族全員に命じてその日のうちに割礼を済ませました。

  • …こっちとは…常識が違うだけで、彼らは彼らなりに責任をちゃんと取ろうとしてるんだし…どうすればいいんだし…

  • 割礼後、傷の痛みにハモルの一族の男たちは動けなくなり、寝込んでしまいます。 次男シメオンと三男のレビは、その機にハモルの一族を皆殺しにしてしまいました。

  • なんちゅー事をしてくれたんだ…。これで僕たちはこの地にとっての災厄になった…。

  • そうは言うけれど父上!妹が娼婦のように扱われて黙っていられるわけがないでしょう!!

  • だけど…復讐は復讐を産むだけなんだし…。

  • まあ、神の裁きを待たずに勝手に復讐に走ったのは良くないな。そういうわけでお告げだ。ベテルに行け。

  • 解っただし…。やっぱり最初からさっさと故郷に帰る支度してたら良かっただし…。

  • 神の試練はまだまだ続くけどな。

  • サラっと不吉な事言うなし!!!

  • 神の威光によりその地からの追撃は無く、ヤコブ一行は無事にベテルまで帰って来ました。

  • まずは祭壇を建てるんだし。

  • だからお前のためじゃなくて主のためだっつーてんだし!!

  • まあそうカッカするな。マメな信仰心のおかげで祝福が授けられたぞ。

  • あ、ありがたいだし…!!

  • まず、「あなたはもはやヤコブとは呼ばれない。イスラエルをあなたの名としなさい。」

  • ううっ、解ってるだし…自分自身で何とかしようとあがく前に神の意思に従うのが大事なんだし…!

  • 次に「一つの民、また多くの国民があなたから出て、王たちがあなたの身から出るであろう。」

  • これは…僕の子供達がそれぞれ1つの国の王になる…って事だし?

  • 更に「わたしはアブラハムとイサクとに与えた地を、あなたに与えよう。またあなたの後の子孫にその地を与えよう。」

  • ありがたいだし…。僕にはもう11人も息子が居るんだし。罪深い事をした子も居るけど、神の慈悲で彼らも栄えるなら安心なんだし! さあ、それじゃいよいよ故郷に帰る事にするし!

  • とか言ってたらラケルさんが産気づいたぞ。

  • ラケルううううううううう!!

  • それも相当な難産で。

  • ラケルううううううううううう!!

  • 12人めの息子を産んで、亡くなってしまった。

  • ラケルううううううううううううう!!!

  • えらい取り乱し様だなおい。

  • 今の財産も子供達も、全部主がラケルに引きあわせてくださったから得られた物だったんだし…ラケルは主の次に大事な物だったんだし…。残してくれた息子を、ラケルは「私の苦しみ」という意味で「ベン・オニ」と呼んだけど、「ベニヤミン」と名付けるし。

  • 「ベニ・ヤミン」。「右手の子」か。…なんつーかそれ、いいのか?

  • 変な事考えるなし!!「右手が恋人」とは違うんだし!!右手は権威、名誉の象徴。ベニヤミンは「幸いの子」という意味になるんだし!!

  • ラケルはその地に丁寧に埋葬されました。 ここでヤコブ…いえ、イスラエルの子供達のおさらいです。 まずは最初の妻レアとの子。ルベン、シメオン、レビ、ユダ、イサカル、ゼブルン。 レアの側女ジルバとの子。ガド、アシェル。 ラケルとの子。ヨセフ、ベニヤミン。 ラケルの側女ビルハとの子。ダン、ナフタリ。 以上12名です。

  • 娘も何人か居るし、頑張ったなぁお前。

  • あの頃は何かこう、奥さんたちもムキになってた感じがするし…。でもありがたい事だし。皆それぞれ立派に育って…

  • 長男のルベンがビルハと浮気したぞ。

  • 唐突過ぎんだろおい!!!

  • まあ、息子といえども親の思い通りには育たないもんだって事かなぁ。

  • あああもう、長男も、前に虐殺やらかした次男も三男も後継者には出来ないんだし!!四男のユダに任せるしかないか…!!

  • 跡継ぎの心配はもうちょっと先だな。まだお前自身に頑張ってもらわねば。さあ、故郷のエフラタ(ベツレヘム)についたぞ。

  • 兄ちゃん、父ちゃん、母ちゃん、ただいまだしー!

  • 久々の家族水入らず良かったなぁ。

  • 母ちゃん死んでた。

  • …お、おう。

  • 父ちゃんも再会してすぐ死んじゃった。

  • …まあ、180まで生きたんだ。大往生じゃないか。

  • 仏教徒じゃないから往生してもらったら困るんだし。兄ちゃんと葬儀してきただし…。

  • エサウも年取って丸くなったな。お前が帰ってきて、この地で両家の羊たちを食わせるのが困難だと知ったら、死海の南東のエドムっていう町に引っ越して行った。

  • 本当に、いい兄ちゃんになっただし。あちらでも幸せに暮らして欲しいだし。

  • エサウの一族はエドム人となり、このずっと先でイスラエルの歴史に関わる事になりますがそれは又別のお話。

  • そういやお前、息子の一人をえこ贔屓してるんだって?

  • 失礼な事を言うなし。皆かわいい僕の自慢の息子たちなんだし。

  • あの若いのだけえらい綺麗な着物を着ているが。

  • あれは11番目のヨセフだし。晩年に産まれたし、何よりラケルが産んでくれた最初の子なんだし。

  • あからさまにえこ贔屓してるじゃないか!!そういう事してるから、兄貴達が不満に思ってあいつはこれから大変な目にあうんだぞ!!

  • えっ、えっ!!そ、それは大変なんだし!!一体どういう事になるんだし!?

  • 気になる所ではありますが、この先はヨセフの物語となります。 「イスラエル12支族」の生みの親であるイスラエルの物語は、ひとまずこれでおしまい。

  • あっ、待って、もうちょっと、ヨセフどうなるんだしいいいいいいい!!!!

  • 今度はヨセフの物語でお会いしましょう。ではこれにて閉幕!

  • ヨセフうううううううううううう!!

  • …まあ、そんだけ一途にラケルを愛したって事なんだろうなぁ…純粋ゆえの愚かさか。

  • ふえええん。

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