ただしがアステカ文明に興味を持ったようです

明日照かるアステカ アステカ文明やメシカ族,メキシコ神殿を交えながらわかりやすく解説

2016/01/15

小野小餅

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アステカ文明 メシカ族 メキシコ神殿 世界史 メキシコシティ テノチティトラン ケツァルコアトル 生贄 スペイン メソ・アメリカ文明 マヤ文明 メキシコ

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  • えーと、僕たち今どこに向かって歩いてるんだっけ

  • そもそも何故お前と二人で炎天下をこうしてとぼとぼ歩いているのかが解らんのだが、俺は

  • そういえばそうだし…ええと、確かマヤ文明の遺跡をめぐっていこうっていう話になって…

  • ああ、ティオティワカンに行こうか、って話はしたな、それは覚えているが、何故それで徒歩なんだ

  • …健康のため?

  • もういい、タクシー拾うぞ、走ってるのかどうかは知らないが、おおおい!!タクシー!!居ないかー!?

  • へい毎度!!

  • 走ってるのかし…

  • 呼んでみるもんだな…何でも

  • まあ、さすがにメキシコシティの近くともなるとそれなりに。お客さん、どちらまで?

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  • メキシコシティまで来たのか。じゃあ際空港まで。もう日本に帰るぞ俺は

  • 待つだし、せっかくなんだからちゃんと遺跡見て行こうよ!!

  • ええい離せ、俺はこんな無計画旅行は真っ平御免だ!!

  • なんだい、観光かい、遭難かと思ったぜ。だがちょうどいいや、お客さんアステカ神殿は見てみたかい

  • いや、8割がた遭難で間違いないと思うがな…

  • まだ見てないおー。アステカってよく聞く名前だけどマヤ文明の一部だったの?

  • おや、お客さんアステカ初心者だね

  • まあ専門家でないのは確かだが

  • アステカとマヤは何故か親子みたいに言われているが実は全く別なんだがね、強いて言うならマヤの後釜がアステカって言った所か…

  • 割と洒落にならない感じだぞ

  • 乗っ取りとか殲滅とかそういう!?

  • いや、俺たちが台頭してきた頃にはすでに、マヤの連中はいいだけ衰退しきっていたからそれは無い

  • お、俺たち!?

  • アステカの民はメシカ族と言ってな、現在のメキシコの名の由来となっているからな

  • ああ、そういう意味か

  • 現在もアステカの戦士の血を引いていると主張するメキシコ人も多いしな

  • おおう、郷土愛強いし

  • メシカ族は大体12世紀ごろに、北の方から流れ流れてこの辺にたどり着いてちまちま暮らしてた弱小一族でな、当時メキシコ南部はアスカポツァルコという大帝国が支配していた。その属国として生き延びて来たのだが、300年ほど下積み経験を積みメキメキ力をつけていって、しまいには他の二国と協力しあって三国同盟を結び、大帝国に全面戦争でばっちり打ち勝って、アステカ帝国を築き上げたわけだ

  • うわあ、ザックリした説明でよく解るし

  • そんな具合で、アステカ文明と言える時代は、マヤの衰退したずっと後、1420年頃から、例のスペイン人がやってくる1520年頃までの100年程の期間の事だ

  • 意外に短いな

  • うむ。しかも下積み時代も、帝国に成り上がってからも、ひたすら戦いばかりで忙しく、幸いマヤの連中がたくさんの石造建築物を残してくれていたのでそこを拠点にあれこれ祭事も執り行っていたら、何故かマヤ文明の一部みたいな扱いをされてしまってな

  • そりゃ親子扱いもされるだろう…

  • 何故か、じゃないよねぇ

  • あるものは大事に使うべきだろう、お前らの国で言う「MOTTAINAI」精神だ

  • 絶対、新しく建てるのがめんどくさかっただけだし…

  • そうとも言う

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  • 言っちゃうのか…

  • それだけに、現在のメキシコシティにあたる、アステカの首都テノチティトランのメキシコ神殿は貴重でな。是非とも見ておいて欲しいんだよ

  • なるほど、さすがに首都の遺跡なら立派な文明の証になるし

  • ただ、テノチティトランは例のスペイン人に徹底的に破壊しつくされたから、復刻版神殿だがな

  • 本当、あの頃のスペイン容赦ねぇし!!

  • ロードローラーか連中は!!

  • そうこうしてるうちに、メキシコシティに到着だぞ

  • そういえばメキシコの国旗って面白いし。イラストが入ってる

  • ワシがヘビを食ってるんだよな

  • あれがアステカ建国の神話なんだぞ

  • へー!

  • マヤはヘビが神だったが、そうか、アステカはそのヘビを食っちまうのか

  • そういう見方も無いことは無いが…。 は流浪の民だったメシカ族が、テスココ湖にたどり着いた時に、サボテンの上でヘビを食うワシの姿を見たんだ。それはメシカ族に伝わる「約束の地」の証だったので、その湖の上に都市を築く事にしたんだよ

  • なるほど、それが建国の神話ってわけか

  • じゃあアステカの神様ってワシなんだし?

  • あれ?確か「翼ある神」…だけど

  • それは蛇身に有翼の「ケツァルコアトル」だぞ

  • あれ?

  • うちもお前らの所と同じで多神教なんだよ。ケツァルコアトルは創世の神。建国の神話の元になっているのは、軍神で太陽神のウィツィロポチトリ

  • ポチ?

  • トリ?

  • そういう省略の仕方はやめろ

  • でも、やっぱり戦いの神様なんだー…

  • そりゃまあな。太陽神は、暗黒の夜の神テスカポリトカと常に戦う訳でな。農耕的にも軍事的にも最高に偉大な神になるわけだよ

  • そんなに偉大な神なのに何で生贄文化なんかが続いたんだろう…

  • い、いけにえ!?って、牛とか豚とか…

  • 人間のなー…

  • い…い…、いっけねぇー!って、あはははは…って、笑い事じゃないし!!!何でそんな恐ろしい事を!!

  • うむ…。太陽神も創造主も、万能ではないからな、いつか滅びて世界は荒廃してしまう。そうでなくとも毎日昼と夜は戦ってる訳で、神様も日々お疲れだろうと。それを癒すためには強くたくましい人間の心臓を捧げるのが一番いい、という信仰でなー…

  • そうだよなー…自然ってのはいつでも人間の味方になってくれるわけじゃないしなぁ…

  • 地震や日照や豪雨や冷夏やその他ちょっとした天不順や、日食なんかはそりゃもう大変なイベントで

  • イベントなのか…

  • 当時は神の生贄に捧げられるのは大変な名誉だったってんで、そう悲壮感漂う物でもなかったようだし

  • いやそれ余計にアカンやろ

  • ディストピアすぎるし

  • そんなこんなで非常に個性の強いアステカの歴史をざっくりと振り返ってみたわけだがどうだった、お客さん

  • 個性的過ぎるのも考え物だし

  • なんというか、底抜けに明るいラテンアメリカの影はやっぱり底なしに濃かったというか

  • でもやっぱり面白いし、古代文明って!来て良かっただし!

  • まあ、そりゃな…

  • ただ残念なのは、いくら鉄の武器が無かったとはいえ、あまりにもあっさり滅びすぎだし…

  • そういや神話のせいで滅びたって話もあるんだっけ、アステカは

  • え、何それ、また終末論みたいな?

  • いや、確かケツァルコアトルは白い肌で「一の葦の年」に帰ってくるっていう神話があって、スペイン人がやってきたのがその「一の葦の年」だったせいで皆神様と勘違いして応戦出来なかったとか何とか…

  • えええ、神様信じて生贄まで捧げて戦って来たのに、自分たちを滅ぼす人間を神様だと思っちゃうとか不幸すぎるし…!

  • あまりにも不幸すぎる話だろ?出来すぎた話だろ?

  • あんまりだし…

  • なので後で付け足された伝説に過ぎない、って話が有力でな

  • あ、あれ?

  • 「我々は神様だぞ」って言っておけば、スペイン人も現地人を統治しやすかっただろうしな。そういう、政治的に作り出された神話だという話が

  • な…なるほど…

  • 身も蓋もないな…

  • まあそうやって栄えて滅ぶのが人類の歴史なのだろうから仕方が無いさ。 だが滅んではいない物もある。ほら、昼時だから店もにぎわってきたぞ

  • トルティーヤだし!

  • お、プルケの屋台もあるな、一杯やるか

  • 料理も文化だからな、存分に楽しんでいってくれよ!じゃあな!

  • ああ、ありがとう、アディオス

    アディオス・アミーゴー!

  • おわり

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