第4話

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ただし、世界の銃の歴史を学ぶの巻 第4話

銃の歴史がいよいよマニアックすぎてついていけないし! 銃やドライゼ小銃,ルフォシュ薬莢を交えながらわかりやすく解説

2015/12/21

メトロ

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ドライゼ小銃 ルフォシュ薬莢 世界史 第一次世界大戦 スナイドル銃 薬莢

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  • 銃の歴史は……続いていたんです!実は! さぁいってみましょう。

  • もう何時間話しっぱなしなんだし…。サトルが別世界に行ってるだし…

  • 何を言ってるんだ?このくらい基礎教養だろう。

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  • どの世界の基礎教養だし!サイト運営者から「マニアックすぎて読者受けするかわからん…」とか突っ込みをくらっているだし!

  • メタネタはやめるんだ!

  • 遺体になっていないだけましだと思え。

  • 普通だったらもう何回遺体になってるかわからないだし…。そもそも僕の設定も一定しないんだし……。

  • 今回は解説することが多すぎるから、メタネタで原稿埋める必要はないんだぞ?

  • なんかすげぇことさらりとぶっちゃけてるだし!

  • さて、ドライゼ小銃が登場し、ボルトアクションの原型が完成した。

  • ドイツの科学は世界一!なんだし!

  • ただ、ドライゼ小銃は紙薬莢だったんだな。

  • 紙だし?弾を紙でくるんでいたんだし?

  • まんまそうだ。弾、黒色火薬、雷管を紙でまとめていた。

  • そんなんで大丈夫だったんだし?燃えたりしけったり破れたりするのが心配だし。

  • 紙で火薬と弾をまとめて装填を簡単にするというアイデアそのものは早くからあった。

    【解説】
    1600年代には同様のシステムの記述が残っており、日本でも火縄銃の弾と火薬をまとめた「早合」がありました。

  • じゃ、ドライゼ銃はアイデアとしてはそんなに斬新ではなかったんだし?

  • その紙薬莢を最大限有効活用できる形で設計したという意味では凄いぞ。

  • じゃ、紙薬莢が今は使われていない理由はなんなんだし?

  • いいところに気づいたな。紙薬莢は現代人が考えるほど劣ったシステムではない。だが、次に出てきた金属薬莢がより優れたシステムだったんだ。

  • 金属薬莢って、沖縄のお土産屋とかでキーホルダーとして売っているアレだし?

  • アレだ。なお、飛行機持ち込みしようとしてトラブルになることがあるから要注意だな。

  • 修学旅行で沖縄に行った時、「安保の見える丘」というところにあった屋台で大量に売って、男子がこぞって買っていただし!

  • 平和教育を目的に沖縄修学旅行を企画する学校も多いんだろうが、男子はむしろ兵器に目覚めちゃうことがあるからなぁ…。

    【解説】 この記事の著者は修学旅行で沖縄に行った際、ひめゆり記念館の近くにあった米軍放出品ショップで軍用ベストとブーツを買ったら、教師から説教を食らったことがあります。

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ワロタ
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  • で、あれのどこが凄いんだし?

  • 紙薬莢に限らないが、金属薬莢以前の後装銃には、ガスがよく漏れるという問題があった。

  • ガスが漏れるってどういうことだし?僕はおしりからガスが洩れそうなんだし。

  • 尻に焼けた銃身を突っ込んだらもうガスがでないと思うぞ。試してみるか?

  • 人工肛門になっちゃうだし…

  • 前装銃の銃身は火薬を着火させるための小さな穴は空いているが、基本的に後方は閉鎖されている。

  • 屁を出したくても出せないのと同じ原理だしね

  • 屁から離れろ!

  • しかし、後装銃はそうはいかない。鉄パイプのように両方が開いている。

  • じゃ、後ろを閉じればいいんじゃないだしか?

    あと、サトルは手足を封鎖するんだし…。

  • その閉じるシステムがかなり問題だったんだよ。火薬の爆発で発生するガスはかなりの高圧だ。熱いガスが射手に降りかかったり、下手したら閉鎖する部品が吹っ飛んで、それが顔に向かって飛んでくる恐れもある。

  • ひぃ、もし僕の素晴らしい顔に傷がついたら世の中の女性が悲しむんだし!

  • おまえ良く顔面崩壊してるけど次のシーンで直ってるじゃないか…。

    ドライゼ銃は非常に優れた閉鎖機構を持っており、紙薬莢で連発してもガスもれが少なく、また、万が一、機関が炸裂しても射手が安全なように設計してあった。

  • じゃ、紙薬莢を使い続けても問題なかったんじゃないのだし?

  • 金属薬莢の利点は数多くあるが、ガスもれに関して言えば、薬莢自体が閉塞機能を持っていることがあげられる。

  • 僕はサトルの口に薬莢を突っ込みたいんだし…

  • お前は頭に薬莢を詰めるべきだな。

  • 人が聞いたそばからすべてを忘れるようなことを言うなだし!

  • ちげぇよ、そのものが消失してんだろお前。それを食い止めるためだよ。

  • すっげぇDisりをされたんだし…

  • 金属薬莢は火薬が爆発するとガス圧で薬莢が膨張し、銃尾の壁に押しつけられる。つまり、薬莢自体が蓋になるんだな。

  • となると、僕の顔が焼けて女性が泣くことはなくなるんだしね!

  • お前の顔は知らんが、多くの兵士の顔を救ったのは事実だろうな。

  • なら、なんで最初から金属薬莢が使われなかったんだし?

  • 金属加工技術が追いついてなかったんだよ。

  • じゃ、金属薬莢はいつできたんだし?

  • ルフォシュ薬莢といわれるのが1835年に特許を取っているが、今の弾丸に近いものはイギリスで1867年に開発されたボクサー実包だな。

  • 殴り合いが得意そうな弾丸だしね

  • そのボクサーじゃねぇよ

  • サトルがボクサーにならなくていいんだし…

  • ボクサー実包は鉄製の薬莢底に真鍮の筒をかぶせたものだ。今の弾は深絞りプレス加工というもので大量生産できるが、それに比べれば手間はかかる。しかし、一体型の頑丈なものが作りにくかったんだな。それでもこの弾を使用したスナイドル銃はイギリス軍で1868年から1901年まで利用されていた。

  • ん、スナイドル銃って幕末に日本に入ってきたと聞いたことがあるんだし。

  • お、よく知ってるな。幕末日本には少数だがスナイドル銃を新政府軍が使用していたな。会津戦争で有名な白虎隊も旧式銃でスナイドル銃10丁を持った部隊に撃退され、切腹せざるを得なくなったんだな。

  • イギリスで開発されたものが幕末日本の悲劇につながるってなんか不思議だしね

  • そういうのが歴史のおもしろさとも言えるがな。

  • そういうもんなんだしなぁ…。ちょっと歴史に興味が出てきたかもしれないだし。

  • それは嬉しいな。

  • サトルがなんの嫌みもなく返すって怖いんだし…

  • うるせぇ!

  • うわー、照れてるんだし!ツンデレだし!

  • それはさておき、金属薬莢の製造には高度な工業力がいる。弾一つとっても、工業力が劣る側は圧倒的に不利になるようになったんだな。

  • 格差社会の到来だし!格差是正するべきだし!すべての特許を開放するべしだし!

  • まぁ、そういう「科学力・技術力が国際間パワーバランスを支配する」傾向はそれこそ紀元前からあるんだが、機関銃の誕生がそれを決定づけるきっかけになったと考えていい。

  • 機関銃って、あの「ダダダーッ!」って撃つやつだし?あれがどう決定的だったんだし?

  • 単純に「強い」んだよ。今回は省いたが、金属薬莢を使った連発銃が進歩してきても、1発1発人力で装填する必要があった。

  • それなのに、機関銃は自動的にばーっと弾をばらまくんだしね。

  • はじめて全自動式機関銃ができたのは1884年にハイラム・マキシムがイギリスで開発したマキシム機関銃だ。

  • 名前からして強そうなんだし!

  • マクシム機関銃と呼ぶ資料もあるが、実際に強かった。イギリスが植民地支配をしたスーダンでは6丁のマクシム機関銃を持った500人のイギリス人部隊が襲いかかったスーダン人兵士15,000人を全滅させた。

  • 恐ろしいほどの威力なんだし…。そんな威力があるなら世界征服も可能だし…。

  • 実際、少数の兵士しか派遣できない植民地でも、機関銃があればほぼ無敵状態だったんだな。植民地経営がより一層効率的になり、西欧各国、とりわけイギリスは巨万の富を得た。

  • んー?でも、今のイギリスはそんなにお金持ちのイメージはないだし?

  • 機関銃が無敵なのは、相手に機関銃がないからだ。

  • となると、機関銃同士が戦ったらどうなるんだし?

  • それが実現したのが第一次世界大戦だ…。次は、機関銃が生み出した地獄について語ろう。

  • 続くんだしか! 読者の方、付いてきているんだしか……

  • つづく

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